数学II|指数関数・対数関数 教材
要約
指数関数・対数関数を、基本事項と例題で学び、確認問題と50回のドリルで定着させます。
- 推奨学年:高校2年生
- 前提知識:指数法則、根号、関数、不等式
- 学習時間:本文は数回に分けて読み、ドリルは1回20分を目安にします。
全20単元の一覧
関連ドリル: - 第01回
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- 第50回
1. 指数の拡張
正の底に対し0、負の整数、有理数、実数の指数へ拡張します。負の指数は逆数、有理数の指数は根号で表します。指数法則が保たれることを使って式をまとめます。
2. 指数関数
a>1なら増加、0<a<1なら減少します。どちらも値は正です。同じ底へそろえると方程式は指数の比較に直せます。底が1未満の不等式は向きを逆にして比較します。
3. 対数の定義と性質
対数は底を何乗すると真数になるかを表します。底は正で1以外、真数は正である必要があります。積・商・累乗の対数は、それぞれ和・差・係数へ直せます。
4. 対数関数と応用
指数関数の逆関数なので増減は底で決まります。真数条件を先に書いてから、方程式・不等式を解きます。常用対数は桁数や倍率を調べるのに使えます。
5. 例題と解き方
例題1|指数の拡張
\((64)^{\frac13}\)と\(2^{-2}\)を計算しなさい。
正の底でa^(m/n)はn乗根のm乗、負の指数は逆数です。
例題2|指数法則
\(2^{2}\cdot2^{1}\div2^{1}\)を底2の1つの累乗で表しなさい。
同じ底の積は指数を足し、商は指数を引きます。
例題3|指数方程式
\(2^{2x-2}=2\)を解きなさい。
底2>1の指数関数は単調なので、指数2x−2=1を解きます。
例題4|指数不等式
\((\frac1{2})^{x-2}\ge 2^1\)を解きなさい。
右辺も底1/baseに直すと指数−b。底が0と1の間なので指数を比較すると不等号が逆になります。
例題5|対数の定義
\(\log_{2}4\)を求めなさい。
底を何乗すると真数になるかを答えます。ここではbaseのa乗です。
例題6|対数の性質
\(\log_{2}(4)+\log_{2}(2)\)を計算しなさい。
和は積の対数にまとめられます。各項を指数へ読み替えても同じ答えです。
例題7|底の変換
\(\log_{4}(4)\)を求めなさい。
底をbaseへ変換するとa/2です。底と真数の対数の比で求めます。
例題8|対数方程式と真数条件
\(\log_{2}(x-2)=1\)を解きなさい。
まずx>2。定義からx−2=2となり、得られた値は真数条件を満たします。
例題9|対数不等式
\(\log_{\frac1{2}}(x-2)>1\)を解きなさい。
真数は正。底が1未満なので、対数の比較を真数の比較へ戻すと不等号が逆になります。
例題10|指数関数のグラフ
\(y=2^{x-2}+1\)の値域と水平漸近線を求めなさい。
指数部分は常に正で0にはならず、x→−∞で0に近づきます。平行移動を反映します。
例題11|対数の和の方程式
\(\log_{2}(x-2)+\log_{2}(x-2)=2\)を解きなさい。
真数条件x>aを確認。2log_base(x−a)=2bで、両辺を2で割って定義に戻します。
例題12|指数への置換
\(2^{2x}-(6)2^x+8=0\)を解きなさい。
t=base^x>0とすると(t−base^a)(t−base^b)=0。どちらも正なので指数を比較してxへ戻します。重複解は1つにまとめます。
例題13|常用対数の応用
\(N=10^{2}\times10^{1}\)は10進表記で何桁ですか。
N=10^(a+b)。10の整数乗は1の後に指数と同じ数の0が続くので、桁数は指数+1です。
例題14|対数関数のグラフ
\(y=\log_{2}(x-2)+1\)の定義域、垂直漸近線、x=3での値を求めなさい。
真数が正になる範囲が定義域です。真数0へ近づく直線が漸近線。真数1の対数は0です。
6. よくある間違いと解く順序
底と真数の条件、底が1未満の場合、対数の和を真数の和と誤読しないことを確認します。
条件と求めるものを整理し、使う公式を選び、計算後に元の条件を満たすか確かめます。証明では理由も書きます。
確認問題
例題を隠して解き、途中式と判断の理由を書きましょう。
問題1|指数の拡張
\((262144)^{\frac13}\)と\(8^{-2}\)を計算しなさい。
問題2|指数不等式
\((\frac1{6})^{x-2}\ge 6^5\)を解きなさい。
問題3|底の変換
\(\log_{36}(216)\)を求めなさい。
問題4|指数関数のグラフ
\(y=6^{x-4}+5\)の値域と水平漸近線を求めなさい。
問題5|常用対数の応用
\(N=10^{5}\times10^{5}\)は10進表記で何桁ですか。
解答・解説
解答1|指数の拡張
正の底でa^(m/n)はn乗根のm乗、負の指数は逆数です。
解答2|指数不等式
右辺も底1/baseに直すと指数−b。底が0と1の間なので指数を比較すると不等号が逆になります。
解答3|底の変換
底をbaseへ変換するとa/2です。底と真数の対数の比で求めます。
解答4|指数関数のグラフ
指数部分は常に正で0にはならず、x→−∞で0に近づきます。平行移動を反映します。
解答5|常用対数の応用
N=10^(a+b)。10の整数乗は1の後に指数と同じ数の0が続くので、桁数は指数+1です。
まとめ
指数関数・対数関数では、条件を整理して計算や証明の方法を選びます。間違えた知識ポイントを本文で復習してから、対応するドリルを解き直しましょう。