数学I|数と式 教材
要約
数と式を、基本事項と例題で学び、確認問題と50回のドリルで定着させます。
- 推奨学年:高校1年生
- 前提知識:中学校の文字式、平方根、1次方程式
- 学習時間:本文は数回に分けて読み、ドリルは1回20分を目安にします。
関連テーマ別ドリル: - 文字係数の不等式
- 文字係数の二次方程式
全20単元の一覧
関連ドリル: - 第01回
- 第02回
- 第03回
- 第04回
- 第05回
- 第06回
- 第07回
- 第08回
- 第09回
- 第10回
- 第11回
- 第12回
- 第13回
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- 第44回
- 第45回
- 第46回
- 第47回
- 第48回
- 第49回
- 第50回
1. 展開と因数分解
展開は積を和へ、因数分解は和を積へ直す操作です。共通因数を探してから、平方の差や和・積の公式を選びます。因数分解の結果を展開すると、元の式へ戻るか確認できます。
2. 実数と根号
有理数は整数の比で表せる数、無理数はそれでは表せない実数です。根号の中の平方数を外へ出し、同じ根号を含む項をまとめます。分母に根号があるときは共役などを掛けて有理化します。
3. 絶対値
絶対値は数直線での距離です。|x−a|=rは点aから距離rの点、|x−a|<rは距離r未満の点を表します。絶対値の中身の符号が変わる地点を境に、式を場合分けします。
4. 1次不等式
移項後に係数で割ってxの範囲を求めます。負の数で割ると大小関係が反転します。文字係数があるときは、正・0・負に分け、連立不等式では範囲の共通部分を取ります。
5. 例題と解き方
例題1|式の展開
\((x+2)(x-1)\)を展開しなさい。
分配法則で4つの積を作り、同類項をまとめます。
例題2|因数分解
\\(x^2-3x+2\\)を因数分解しなさい。
積が2、和が−3になる2数は−2と−1です。
例題3|平方の差
\\(4x^2-1\\)を因数分解しなさい。
平方の差 A²−B²=(A−B)(A+B) を使います。
例題4|根号の計算
\(\sqrt{8}+\sqrt{2}\)を簡単にしなさい。
根号の中の平方数を外へ出すと、2√2+1√2です。
例題5|分母の有理化
\(\frac{1}{\sqrt{3}-\sqrt{2}}\)を有理化しなさい。
分母・分子に分母の共役を掛けます。分母は(a+1)−a=1です。
例題6|絶対値
\(|x-2|=1\)を解きなさい。
x−2=1またはx−2=−1に分けます。
例題7|1次不等式
\(-2x+2<2\)を解きなさい。
定数項を移項し、負の数で割ると不等号の向きが逆になります。
例題8|連立不等式
\(2x>2\)と\(1x<4\)を同時に満たす範囲を求めなさい。
それぞれ正の係数で割ってから、2つの範囲の共通部分を取ります。
例題9|絶対値不等式
\(|x-2|<2\)を解きなさい。
中心2からの距離が2未満なので、両側の端を含みません。
例題10|対称式
\\(x+y=3,\ xy=2\\)のとき、\\(x^2+y^2\\)を求めなさい。
x²+y²=(x+y)²−2xy に条件を代入します。
例題11|文字係数の不等式
実数sについて\((s-2)x>1\)を解きなさい。
s−2の符号で場合分けします。0の場合は0>1となり成立しません。
例題12|根号と絶対値
\(\sqrt{(x-2)^2}\)を、xの範囲で場合分けして表しなさい。
√u²=|u|です。平方根は負にならないので、そのままuとはできません。
6. よくある間違いと解く順序
負の係数で割るときの不等号、√a²の絶対値、文字係数が0になる場合を確認します。
条件と求めるものを整理し、使う公式を選び、計算後に元の条件を満たすか確かめます。証明では理由も書きます。
確認問題
例題を隠して解き、途中式と判断の理由を書きましょう。
問題1|式の展開
\((x+8)(x-4)\)を展開しなさい。
問題2|根号の計算
\(\sqrt{8}+\sqrt{50}\)を簡単にしなさい。
問題3|1次不等式
\(-3x+15<3\)を解きなさい。
問題4|対称式
\\(x+y=9,\ xy=20\\)のとき、\\(x^2+y^2\\)を求めなさい。
問題5|式の展開
\((x+5)(x-5)\)を展開しなさい。
解答・解説
解答1|式の展開
分配法則で4つの積を作り、同類項をまとめます。
解答2|根号の計算
根号の中の平方数を外へ出すと、2√2+5√2です。
解答3|1次不等式
定数項を移項し、負の数で割ると不等号の向きが逆になります。
解答4|対称式
x²+y²=(x+y)²−2xy に条件を代入します。
解答5|式の展開
分配法則で4つの積を作り、同類項をまとめます。
まとめ
数と式では、条件を整理して計算や証明の方法を選びます。間違えた知識ポイントを本文で復習してから、対応するドリルを解き直しましょう。