数学C|平面上の曲線と複素数平面 教材
要約
平面上の曲線と複素数平面を、基本事項と例題で学び、確認問題と50回のドリルで定着させます。
- 推奨学年:高校2〜3年生
- 前提知識:複素数、三角関数、図形と方程式
- 学習時間:本文は数回に分けて読み、ドリルは1回20分を目安にします。
全20単元の一覧
関連ドリル: - 第01回
- 第02回
- 第03回
- 第04回
- 第05回
- 第06回
- 第07回
- 第08回
- 第09回
- 第10回
- 第11回
- 第12回
- 第13回
- 第14回
- 第15回
- 第16回
- 第17回
- 第18回
- 第19回
- 第20回
- 第21回
- 第22回
- 第23回
- 第24回
- 第25回
- 第26回
- 第27回
- 第28回
- 第29回
- 第30回
- 第31回
- 第32回
- 第33回
- 第34回
- 第35回
- 第36回
- 第37回
- 第38回
- 第39回
- 第40回
- 第41回
- 第42回
- 第43回
- 第44回
- 第45回
- 第46回
- 第47回
- 第48回
- 第49回
- 第50回
1. 2次曲線
放物線は焦点と準線から等距離、楕円は2焦点からの距離の和が一定、双曲線は差の絶対値が一定です。標準形へ直すと中心・軸・焦点を読み取れます。楕円と双曲線で焦点距離の平方の符号が異なります。
2. 媒介変数と極座標
x,yを同じ変数tで表すと、動きや範囲を記述できます。消去後もtの範囲による制約を残します。極座標は原点からの距離rと角θで表し、直交座標へ変換できます。
3. 複素数平面と回転
a+biを点(a,b)へ対応させると、絶対値は距離、偏角は方向です。複素数の積では絶対値を掛け偏角を足します。中心αの回転では、αを引いて回転してから戻します。
4. ド・モアブルと軌跡
極形式の累乗は絶対値を累乗し偏角を倍にします。n乗根では偏角に2kπを加えてnで割り、n個の異なる根を列挙します。複素数の差の絶対値は距離、商の偏角は2方向のなす角へ読み替えます。
5. 例題と解き方
例題1|放物線
放物線\\(y^2=8x\\)の焦点と準線を求めなさい。
標準形y²=4pxでp=a。焦点(p,0)、準線x=−pです。
例題2|楕円
楕円\\(\frac{x^2}{9}+\frac{y^2}{1}=1\\)の長軸の長さと焦点を求めなさい。
x方向の半径が大きいので長軸はx軸方向。焦点距離は平方の差の平方根です。
例題3|双曲線
双曲線\\(\frac{x^2}{4}-\frac{y^2}{1}=1\\)の焦点と漸近線を求めなさい。
焦点は半軸の平方の和の平方根。漸近線はy=±(b/a)xです。楕円との符号の違いに注意します。
例題4|媒介変数表示
\(x=2\cos t,\ y=1\sin t\)(0≤t<2π)の媒介変数を消去し、曲線全体を表すか述べなさい。
x/a=cos t、y/b=sin tを平方して足します。1周期を動くので楕円全体を表します。
例題5|媒介変数の範囲
x=t²、y=2t(t≥0)の媒介変数を消去し、範囲も示しなさい。
t=y/aを代入します。t≥0の条件がy≥0となり、放物線の上半分だけを表します。
例題6|極座標
極座標(r,θ)=(4,π/6)の直交座標を求めなさい。
x=r cosθ、y=r sinθを使います。
例題7|極方程式
極方程式\(r=4\cos\theta\)を直交座標の式に直し、図形を説明しなさい。r≥0で表される点全体を考えます。
rを掛けてr²=2ar cosθ。x²+y²=2axを平方完成します。原点も元の式で表される点です。
例題8|複素数の絶対値と偏角
z=2+2iの絶対値と偏角の主値(−π<arg z≤π)を求めなさい。
第1象限で実部と虚部が等しいので偏角はπ/4。大きさは平方和の平方根です。
例題9|原点中心の回転
z=2+1iを原点の周りに反時計回りに90°回転した点wを求めなさい。
反時計回り90°はiを掛けます。i(a+bi)=−b+aiです。
例題10|別の点を中心とする回転
z=2+1iを点α=1の周りに反時計回りに90°回転した点wを求めなさい。
中心を原点に移すz−αを回転してから、αを戻すのでw=α+i(z−α)です。
例題11|ド・モアブルの定理
\(z=2(\cos\frac\pi{3}+i\sin\frac\pi{3})\)の3乗を求めなさい。
絶対値は(b+2)乗、偏角は(b+2)倍。偏角πとなるため実数−a^(b+2)です。
例題12|複素数のn乗根
\(z^3=8\)の解をすべて極形式で表しなさい。
絶対値はa、偏角は2kπ/(b+2)。異なる解がb+2個あり、円に内接する正多角形の頂点になります。
例題13|複素数平面の軌跡
\(|z-(2+1i)|=1\)が表す図形を説明しなさい。
複素数の差の絶対値は2点間の距離です。中心からの距離が一定の点を表します。
例題14|複素数による垂直条件
点0、z=2+1i、w=−1+2iについて、OZとOWが垂直であることを複素数の商から示しなさい。
w=izなのでw/z=i。商の偏角がπ/2で、0でない2ベクトルのなす角が90°です。
6. よくある間違いと解く順序
焦点距離の和・差、媒介変数の範囲、回転の中心と向き、n乗根の個数を確認します。
条件と求めるものを整理し、使う公式を選び、計算後に元の条件を満たすか確かめます。証明では理由も書きます。
確認問題
例題を隠して解き、途中式と判断の理由を書きましょう。
問題1|放物線
放物線\\(y^2=32x\\)の焦点と準線を求めなさい。
問題2|媒介変数表示
\(x=2\cos t,\ y=5\sin t\)(0≤t<2π)の媒介変数を消去し、曲線全体を表すか述べなさい。
問題3|極方程式
極方程式\(r=6\cos\theta\)を直交座標の式に直し、図形を説明しなさい。r≥0で表される点全体を考えます。
問題4|別の点を中心とする回転
z=4+5iを点α=1の周りに反時計回りに90°回転した点wを求めなさい。
問題5|複素数平面の軌跡
\(|z-(5+5i)|=1\)が表す図形を説明しなさい。
解答・解説
解答1|放物線
標準形y²=4pxでp=a。焦点(p,0)、準線x=−pです。
解答2|媒介変数表示
x/a=cos t、y/b=sin tを平方して足します。1周期を動くので楕円全体を表します。
解答3|極方程式
rを掛けてr²=2ar cosθ。x²+y²=2axを平方完成します。原点も元の式で表される点です。
解答4|別の点を中心とする回転
中心を原点に移すz−αを回転してから、αを戻すのでw=α+i(z−α)です。
解答5|複素数平面の軌跡
複素数の差の絶対値は2点間の距離です。中心からの距離が一定の点を表します。
まとめ
平面上の曲線と複素数平面では、条件を整理して計算や証明の方法を選びます。間違えた知識ポイントを本文で復習してから、対応するドリルを解き直しましょう。