数学I|2次関数 教材
要約
2次関数を、基本事項と例題で学び、確認問題と50回のドリルで定着させます。
- 推奨学年:高校1年生
- 前提知識:展開・因数分解、座標、1次関数
- 学習時間:本文は数回に分けて読み、ドリルは1回20分を目安にします。
関連テーマ別ドリル: - 文字係数の二次関数の最大・最小
- 二次関数の最大値・2つの場合分け
- 二次関数の最大値・3つの場合分け
全20単元の一覧
関連ドリル: - 第01回
- 第02回
- 第03回
- 第04回
- 第05回
- 第06回
- 第07回
- 第08回
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- 第50回
1. グラフと頂点
平方完成により頂点と軸が読み取れます。係数aが正なら上に、負なら下に開きます。平行移動では横方向の移動と式の中の符号が逆に対応します。
2. 最大・最小
定義域が全実数なら頂点で片方の極値が決まります。閉区間では頂点が区間内にあるかを調べ、頂点と両端の値を比較します。動く頂点の場合は区間の左・内・右で場合分けします。
3. 2次方程式と判別式
方程式はグラフとx軸の交点を求める計算です。因数分解または解の公式で解き、判別式は異なる2実根・重解・実根なしを区別します。
4. 2次不等式と応用
零点を境にグラフがx軸の上か下かを判断します。『すべての実数で正』は最小値が正である条件です。文章題は文字の範囲を決めてから2次関数を作ります。
5. 例題と解き方
例題1|平方完成と頂点
\\(y=x^2-4x+3\\)の頂点と軸を求めなさい。
y=(x−2)²−1と平方完成します。
例題2|グラフの平行移動
\\(y=x^2\\)をx方向に2、y方向に−1移動したグラフの式を求めなさい。
右へ動かすと式中のxをx−aに置き換え、下へ動かすとbを引きます。
例題3|全実数での最小値
\(y=1(x-2)^2-1\)の最小値と、そのときのxを求めなさい。
平方は0以上で、係数も正です。頂点で最小になります。
例題4|区間上の最大・最小
\(y=(x-2)^2+1\)を\(1\le x\le 3\)で考え、最大値・最小値を求めなさい。
頂点x=2は区間内。端点の値は2と2なので、大きい方が最大値です。
例題5|2次方程式
\\(x^2-3x+2=0\\)を解きなさい。
(x−2)(x−1)=0と因数分解します。2つの因数が同じ場合は重解です。
例題6|判別式
\\(x^2-4x+s=0\\)が異なる2つの実数解をもつsの範囲を求めなさい。
判別式D=16−4sが正となる条件です。D=0では重解になります。
例題7|2次不等式
\((x-2)(x-3)\le0\)を解きなさい。
上に開く放物線なので、2つの零点の間で0以下です。等号を含むので端点を含めます。
例題8|常に正となる条件
\\(x^2-4x+s>0\\)がすべての実数xで成り立つsの範囲を求めなさい。
(x−2)²+s−4の最小値s−4が正であることが必要十分です。
例題9|2次関数の決定
頂点が(2,1)で、点(3,2)を通る2次関数を求めなさい。
頂点の形y=A(x−a)²+bに通過点を代入するとA=cです。
例題10|区間とパラメータ
\(y=(x-s)^2+1\)の\(0\le x\le 2\)における最小値を、sで場合分けしなさい。
頂点が左・区間内・右の3つに分けます。頂点が外なら、頂点に近い端点で最小です。
例題11|グラフと直線の共有点
放物線\\(y=x^2\\)と直線\(y=4x+s\)が接するsと接点を求めなさい。
共有点の方程式x²−2ax−s=0の判別式を0にします。重解x=aをy=x²へ戻します。
例題12|文章題と最大値
周の長さが12cmの長方形の面積を最大にする縦・横の長さと面積を求めなさい。
縦x、横6−x(0<x<6)とすると面積は−(x−3)²+9。平方を0にすると最大です。
6. よくある間違いと解く順序
端点、判別式の等号、定義域と頂点の位置を確認します。面積や長さを表す文字には範囲が必要です。
条件と求めるものを整理し、使う公式を選び、計算後に元の条件を満たすか確かめます。証明では理由も書きます。
確認問題
例題を隠して解き、途中式と判断の理由を書きましょう。
問題1|平方完成と頂点
\\(y=x^2-16x+60\\)の頂点と軸を求めなさい。
問題2|区間上の最大・最小
\(y=(x-2)^2+1\)を\(-3\le x\le 3\)で考え、最大値・最小値を求めなさい。
問題3|2次不等式
\((x-3)(x-8)\le0\)を解きなさい。
問題4|区間とパラメータ
\(y=(x-s)^2+5\)の\(0\le x\le 4\)における最小値を、sで場合分けしなさい。
問題5|平方完成と頂点
\\(y=x^2-10x+20\\)の頂点と軸を求めなさい。
解答・解説
解答1|平方完成と頂点
y=(x−8)²−4と平方完成します。
解答2|区間上の最大・最小
頂点x=2は区間内。端点の値は26と2なので、大きい方が最大値です。
解答3|2次不等式
上に開く放物線なので、2つの零点の間で0以下です。等号を含むので端点を含めます。
解答4|区間とパラメータ
頂点が左・区間内・右の3つに分けます。頂点が外なら、頂点に近い端点で最小です。
解答5|平方完成と頂点
y=(x−5)²−5と平方完成します。
まとめ
2次関数では、条件を整理して計算や証明の方法を選びます。間違えた知識ポイントを本文で復習してから、対応するドリルを解き直しましょう。