数学II|三角関数 教材
要約
三角関数を、基本事項と例題で学び、確認問題と50回のドリルで定着させます。
- 推奨学年:高校2年生
- 前提知識:数学Iの三角比、関数のグラフ
- 学習時間:本文は数回に分けて読み、ドリルは1回20分を目安にします。
全20単元の一覧
関連ドリル: - 第01回
- 第02回
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- 第50回
1. 角の拡張と弧度法
回転の向きと周回数も角に含め、単位円で任意の角の三角関数を定義します。半径と同じ長さの弧に対する角が1ラジアンです。弧長・扇形面積の公式は角をラジアンで入れます。
2. グラフ・周期・範囲
sinとcosは周期2π、tanは周期πです。y=A sin(Bx−C)+Dでは振幅|A|、周期2π/|B|、中心の高さDを読みます。方程式・不等式を解くときは引数全体の範囲を先に求めます。
3. 加法定理と倍角・半角
和の角を2つの角のsin、cosから計算します。2倍角は加法定理で同じ角を使い、半角は2倍角を平方について解き直した公式です。半角の平方根の符号は角の範囲で判断します。
4. 合成と方程式
a sin x+b cos xは1つのsinへ合成できます。係数からRとαを決め、αの象限も確かめます。sin xへの置換では、得られた値が−1以上1以下かを確認します。
5. 例題と解き方
例題1|弧度法
60°をラジアンで表し、半径1の円のその角に対する弧の長さを求めなさい。
180°=πラジアンです。弧の長さは角をラジアンにしてrθで計算します。
例題2|三角関数の周期
\(y=2\sin(1x)\)の振幅と正の最小周期を求めなさい。
振幅は係数の絶対値。引数bxが2π増えると1周期なのでT=2π/bです。
例題3|グラフの平行移動
\(y=2\cos(x-\frac\pi{3})+1\)の最大値・最小値と、横方向の移動量を求めなさい。
cosの範囲は−1から1。縦の倍率と平行移動を反映し、x−αなら右へαです。
例題4|加法定理
鋭角αのsinα=\(\frac35\)、cosα=\(\frac45\)です。sin(α+30°)を求めなさい。
sin(α+β)=sinα cosβ+cosα sinβへ、30°または60°の値を代入します。
例題5|2倍角
鋭角θについてtanθ=\(2\)です。sin2θとcos2θを求めなさい。
sin2θ=2tanθ/(1+tan²θ)、cos2θ=(1−tan²θ)/(1+tan²θ)を使います。
例題6|半角
0<θ<πでcosθ=\(-\frac{3}{5}\)です。sin(θ/2)を求めなさい。
sin²(θ/2)=(1−cosθ)/2です。θ/2は第1象限なので正の平方根を取り、有理化します。
例題7|三角関数の合成
\(2\sin x+2\cos x\)をR sin(x+α)の形にし、最大値を求めなさい。0≤α<2πとします。
R=√(a²+a²)=a√2。cosα=sinα=1/√2なのでα=π/4です。
例題8|三角方程式
\(\sin(1x)=\frac12\)を\(0\le x<\frac{2\pi}{1}\)で解きなさい。
t=bxの範囲は0≤t<2π。t=π/6,5π/6を求め、bで割ります。
例題9|三角不等式
\(\cos(1x)\ge\frac12\)を\(0\le x<\frac{2\pi}{1}\)で解きなさい。
単位円でcosが1/2以上の範囲を選び、引数の範囲と端点を確認してbで割ります。
例題10|加法定理からtan
鋭角α、βでtanα=2、tanβ=1です。tan(α+β)を求めなさい。
tan(α+β)=(tanα+tanβ)/(1−tanα tanβ)。ab≥2なので分母は0になりません。
例題11|2次式への置換
\(2\sin^2x-3\sin x+1=0\)を0≤x<2πで解くため、まずsin xの値をすべて求めなさい。
t=sin xとおくと(t−1)(at−b)=0。−1≤t≤1を満たす値だけを残し、b=aの重複も除きます。
例題12|扇形の面積
半径2、中心角\(\frac{1\pi}6\)ラジアンの扇形の面積を求めなさい。
扇形の面積はr²θ/2。角はすでにラジアンなのでそのまま代入します。
6. よくある間違いと解く順序
角度とラジアン、周期、半角の符号、方程式の端点、置換変数の範囲を確認します。
条件と求めるものを整理し、使う公式を選び、計算後に元の条件を満たすか確かめます。証明では理由も書きます。
確認問題
例題を隠して解き、途中式と判断の理由を書きましょう。
問題1|弧度法
240°をラジアンで表し、半径4の円のその角に対する弧の長さを求めなさい。
問題2|加法定理
鋭角αのsinα=\(\frac35\)、cosα=\(\frac45\)です。sin(α+30°)を求めなさい。
問題3|三角関数の合成
\(3\sin x+3\cos x\)をR sin(x+α)の形にし、最大値を求めなさい。0≤α<2πとします。
問題4|加法定理からtan
鋭角α、βでtanα=4、tanβ=5です。tan(α+β)を求めなさい。
問題5|弧度法
150°をラジアンで表し、半径5の円のその角に対する弧の長さを求めなさい。
解答・解説
解答1|弧度法
180°=πラジアンです。弧の長さは角をラジアンにしてrθで計算します。
解答2|加法定理
sin(α+β)=sinα cosβ+cosα sinβへ、30°または60°の値を代入します。
解答3|三角関数の合成
R=√(a²+a²)=a√2。cosα=sinα=1/√2なのでα=π/4です。
解答4|加法定理からtan
tan(α+β)=(tanα+tanβ)/(1−tanα tanβ)。ab≥2なので分母は0になりません。
解答5|弧度法
180°=πラジアンです。弧の長さは角をラジアンにしてrθで計算します。
まとめ
三角関数では、条件を整理して計算や証明の方法を選びます。間違えた知識ポイントを本文で復習してから、対応するドリルを解き直しましょう。