数学II|式と証明 教材
要約
式と証明を、基本事項と例題で学び、確認問題と50回のドリルで定着させます。
- 推奨学年:高校2年生
- 前提知識:数学Iの数と式、集合と命題
- 学習時間:本文は数回に分けて読み、ドリルは1回20分を目安にします。
全20単元の一覧
関連ドリル: - 第01回
- 第02回
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- 第50回
1. 3次式と二項定理
3次式は立方の公式で展開・因数分解します。二項定理では、各因子から何回xを選ぶかが組合せの係数になります。欲しい次数がx^rか、定数をr回選んだ項かを整理します。
2. 整式の除法
整式を割ると、割られる式=割る式×商+余りとなります。余りの次数は割る式より小さくします。一次式x−aで割る余りは、aを代入した値です。
3. 分数式と恒等式
分数式は因数分解、約分、通分を使います。元の分母が0になる値は約分後も除外します。恒等式は任意の文字の値で成立するため、展開して同次数の係数を比較できます。
4. 等式と不等式の証明
等式は片方を変形するか差を0へ直します。不等式は差を平方へ直す、相加相乗平均を使うなどの方法があります。正である仮定と等号成立条件を必ず示します。
5. 例題と解き方
例題1|3次式の展開
\((x+2)^3\)を展開しなさい。
(u+v)³=u³+3u²v+3uv²+v³を使います。
例題2|3次式の因数分解
\(x^3-8\)を因数分解しなさい。
立方の差u³−v³=(u−v)(u²+uv+v²)を使います。
例題3|二項定理
\((x+1)^4\)の\\(x^2\\)の係数を求めなさい。
xを2個選ぶ組合せの数に、残りの定数の積を掛けます。
例題4|整式の除法
\\(x^2+2x+1\\)を\(x-1\)で割った商と余りを求めなさい。
筆算で商を求めます。余りは割る式の次数より小さく、ここでは定数です。
例題5|分数式の約分
\\(\frac{x^2-4}{x-2}\\)を簡単にし、定義域も示しなさい。
分子を(x−a)(x+a)に因数分解します。約分しても元の分母が0となる値は除外します。
例題6|分数式の加法
\(\frac1{x-2}+\frac1{x+2}\)を簡単にしなさい。
共通分母(x−a)(x+a)に通分し、分子(x+a)+(x−a)=2xをまとめます。
例題7|等式の証明
\(x+y=2\)のとき\\(x^3+y^3=8-6xy\\)を証明しなさい。
x³+y³=(x+y)³−3xy(x+y)にx+y=aを代入します。
例題8|平方による不等式証明
実数x,yで\\(x^2+4y^2\ge 4xy\\)を証明し、等号成立条件を示しなさい。
左辺−右辺=(x−ay)²≥0。等号は平方の中身が0のときに限ります。
例題9|相加相乗平均
x>0で\(x+\frac{4}x\)の最小値と等号条件を求めなさい。
2項が正なので相加相乗平均を使えます。積がa²、等号はx=a²/xよりx=aです。
例題10|恒等式の係数比較
\((x+2)(x+1)=x^2+px+q\)が恒等式となるp,qを求めなさい。
左辺を展開し、同じ次数の係数を比較します。任意のxで成立することが恒等式の条件です。
例題11|剰余定理
\(P(x)=x^3+1x+1\)を\(x-2\)で割った余りを求めなさい。
剰余定理より余りはP(a)です。
例題12|条件付き不等式
正の実数x,yで\(x+y=4\)のときxyの最大値を、等号条件とともに求めなさい。
(x−y)²≥0より(x+y)²≥4xy。和を代入し、等号はx=yのときです。
6. よくある間違いと解く順序
約分によって定義域を広げないこと、二項定理の次数、相加相乗平均の正の条件を確認します。
条件と求めるものを整理し、使う公式を選び、計算後に元の条件を満たすか確かめます。証明では理由も書きます。
確認問題
例題を隠して解き、途中式と判断の理由を書きましょう。
問題1|3次式の展開
\((x+8)^3\)を展開しなさい。
問題2|整式の除法
\\(x^2+2x+5\\)を\(x-1\)で割った商と余りを求めなさい。
問題3|等式の証明
\(x+y=3\)のとき\\(x^3+y^3=27-9xy\\)を証明しなさい。
問題4|恒等式の係数比較
\((x+4)(x+5)=x^2+px+q\)が恒等式となるp,qを求めなさい。
問題5|3次式の展開
\((x+5)^3\)を展開しなさい。
解答・解説
解答1|3次式の展開
(u+v)³=u³+3u²v+3uv²+v³を使います。
解答2|整式の除法
筆算で商を求めます。余りは割る式の次数より小さく、ここでは定数です。
解答3|等式の証明
x³+y³=(x+y)³−3xy(x+y)にx+y=aを代入します。
解答4|恒等式の係数比較
左辺を展開し、同じ次数の係数を比較します。任意のxで成立することが恒等式の条件です。
解答5|3次式の展開
(u+v)³=u³+3u²v+3uv²+v³を使います。
まとめ
式と証明では、条件を整理して計算や証明の方法を選びます。間違えた知識ポイントを本文で復習してから、対応するドリルを解き直しましょう。