数学I|図形と計量 教材
要約
図形と計量を、基本事項と例題で学び、確認問題と50回のドリルで定着させます。
- 推奨学年:高校1年生
- 前提知識:相似、三平方の定理、平方根
- 学習時間:本文は数回に分けて読み、ドリルは1回20分を目安にします。
全20単元の一覧
関連ドリル: - 第01回
- 第02回
- 第03回
- 第04回
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1. 三角比の定義
直角三角形の鋭角を基準に対辺・隣辺・斜辺を決めます。sinは対辺/斜辺、cosは隣辺/斜辺、tanは対辺/隣辺です。相似な三角形では辺の比が同じなので、角だけで値が決まります。
2. 鈍角への拡張
座標で定義すると0°から180°へ拡張できます。第2象限では横座標が負なのでcosとtanが負、sinは正です。sinが同じ角が2つある場合も、三角形の内角の和で候補を確かめます。
3. 正弦定理・余弦定理
辺とその対角を必ず対応させます。1辺と対角の情報、外接円なら正弦定理、2辺と挟む角または3辺なら余弦定理が便利です。長さは正の平方根を取ります。
4. 面積と空間図形
2辺と挟む角で面積を求められます。3辺が分かる場合はヘロンの公式も使えます。空間では断面の直角三角形を見つけ、水平距離・高さ・斜辺を区別して、三角比や体積の公式へつなげます。
5. 例題と解き方
例題1|直角三角形の三角比
辺の比が3:4:5の直角三角形を2倍します。長さ6の辺の対角θのsin、cos、tanを求めなさい。
対辺・隣辺・斜辺は3a・4a・5a。共通の倍率は約分で消えます。
例題2|三角比の相互関係
θは鋭角、\(\sin\theta=\frac{2}{\sqrt{5}}\)です。cosθとtanθを求めなさい。
sin²θ+cos²θ=1を使い、鋭角なのでcosθの正の平方根を取ります。tanθ=sinθ/cosθです。
例題3|鈍角への拡張
辺の比が2:1:√5の直角三角形で、aに対応する辺の対角をαとします。θ=180°−αのsin、cos、tanを求めなさい。
第2象限ではsinは正、cosとtanは負です。sin(180°−α)=sinαを使います。
例題4|正弦定理
三角形ABCでA=30°、辺a=2。外接円の半径Rを求めなさい。
a/sin A=2Rにsin30°=1/2を代入すると2a=2Rです。
例題5|余弦定理
三角形ABCでb=2、c=1、A=60°。辺a(角Aの対辺)の長さを求めなさい。
辺aは角Aの対辺です。a²=b²+c²−2bc cos60°で求めます。
例題6|三角形の面積
2辺の長さが2cm、1cm、その間の角が60°の三角形の面積を求めなさい。
S=(1/2)bc sin Aにsin60°=√3/2を代入します。
例題7|ヘロンの公式
3辺が6cm、8cm、10cmの三角形の面積を、ヘロンの公式で求めなさい。
半周長s=12。√(s(s−3a)(s−4a)(s−5a))=6a²です。直角三角形の面積とも一致します。
例題8|高さの測定
塔から水平に20m離れた地点で、地面から塔の頂点への仰角が30°です。塔の高さを求めなさい。
高さ÷水平距離=tan30°=1/√3。分母を有理化して答えます。
例題9|空間図形の計量
底面が1辺2cmの正方形で、頂点から底面の中心までの高さが1cmの正四角錐があります。体積と頂点から底面の頂点までの距離を求めなさい。
体積は底面積×高さ÷3。底面中心から頂点までa/√2なので、高さとの直角三角形で斜辺を求めます。
例題10|正弦定理のあいまいな場合
三角形ABCでA=30°、a=2、b=2√3。考えられる角Bをすべて求めなさい。
正弦定理からsin B=√3/2。B=60°、120°のいずれもA+B<180°を満たします。
例題11|余弦定理から角を求める
三角形ABCでb=c=2、a=2√2。角Aを求めなさい。
cos A=(b²+c²−a²)/(2bc)=0で、0°<A<180°からA=90°です。
例題12|面積と内接円
3辺が6cm、8cm、10cmの三角形の内接円の半径を求めなさい。
面積S=24、半周長s=12。S=rsよりr=S/s=2です。
6. よくある間違いと解く順序
辺名aと数値の区別、鈍角での符号、角の候補、面積と体積の単位を確認します。
条件と求めるものを整理し、使う公式を選び、計算後に元の条件を満たすか確かめます。証明では理由も書きます。
確認問題
例題を隠して解き、途中式と判断の理由を書きましょう。
問題1|直角三角形の三角比
辺の比が3:4:5の直角三角形を8倍します。長さ24の辺の対角θのsin、cos、tanを求めなさい。
問題2|正弦定理
三角形ABCでA=30°、辺a=2。外接円の半径Rを求めなさい。
問題3|ヘロンの公式
3辺が9cm、12cm、15cmの三角形の面積を、ヘロンの公式で求めなさい。
問題4|正弦定理のあいまいな場合
三角形ABCでA=30°、a=4、b=4√3。考えられる角Bをすべて求めなさい。
問題5|直角三角形の三角比
辺の比が3:4:5の直角三角形を5倍します。長さ15の辺の対角θのsin、cos、tanを求めなさい。
解答・解説
解答1|直角三角形の三角比
対辺・隣辺・斜辺は3a・4a・5a。共通の倍率は約分で消えます。
解答2|正弦定理
a/sin A=2Rにsin30°=1/2を代入すると2a=2Rです。
解答3|ヘロンの公式
半周長s=18。√(s(s−3a)(s−4a)(s−5a))=6a²です。直角三角形の面積とも一致します。
解答4|正弦定理のあいまいな場合
正弦定理からsin B=√3/2。B=60°、120°のいずれもA+B<180°を満たします。
解答5|直角三角形の三角比
対辺・隣辺・斜辺は3a・4a・5a。共通の倍率は約分で消えます。
まとめ
図形と計量では、条件を整理して計算や証明の方法を選びます。間違えた知識ポイントを本文で復習してから、対応するドリルを解き直しましょう。