早稲田大学系属早稲田実業学校高等部対策 数学模擬試験 第086回

出題範囲と取り組み方

中学数学の発展範囲で解ける高校入試対策です。高校の数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Cは前提にしません。各回の問題と解答・解説は独自作成です。

式の操作・動点・面積比と、整数・場合の数を横断する演習。図形は問題文の条件から自分で図を描き、途中式・場合分け・証明の理由を記述しなさい。長さはcm、面積はcm²、体積はcm³で答えます。円周率はπのまま残します。

学校公式の入試案内(確認日:2026年10月4日)。学校別に学習の重点を設定した対策用オリジナル模試です。時間・大問数・配点・重点分野は本教材の演習設計です。年度別の出題傾向を分析して本番の形式を再現したものではありません。

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問題

第1問 逆数を含む条件式・式の値(20点)

xは正の数で、\(x+\frac{2}{x}=113\)を満たします。

(1)\\(x^2+\frac{4}{x^2}\\)を求めなさい。(4点)

(2)\(x^3+\frac{8}{x^3}\)を求めなさい。(6点)

(3)\(x^4+\frac{16}{x^4}\)を求めなさい。(10点)

第2問 座標・距離の2乗と最小値(20点)

A(0,111)、B(4,111)、P(t,0)とします。

(1)PA²+PB²をtの式で表しなさい。(4点)

(2)PA²+PB²の最小値と、そのときのPの座標を求めなさい。(6点)

(3)PA²+PB²がその最小値より8だけ大きくなるPの座標をすべて求めなさい。(10点)

第3問 角の二等分線・面積と等距離の証明(20点)

三角形ABCはAB=113cm、AC=115cm、BC=224cmです。∠Aの二等分線とBCの交点をD、∠Bの二等分線とADの交点をIとします。Iは三角形の内部にあります。

(1)BD:DC=AB:ACを、面積比を使って証明しなさい。(4点)

(2)BDの長さを求めなさい。(6点)

(3)Iから3本の直線AB,BC,CAまでの距離が等しいことを証明しなさい。(10点)

第4問 整式の割り算・約数と最小値(20点)

2以上の整数nについて\(\frac{n^2+222}n\)が整数になります。

(1)nが満たす約数の条件を説明しなさい。(4点)

(2)可能なnをすべて求めなさい。(6点)

(3)与えられた式の最小値と、そのときのnをすべて求めなさい。(10点)

第5問 整数の確率・重なりと排他的な条件(20点)

1から113までの整数を1個ずつ書いた113枚のカードから、等確率で1枚を選びます。選んだ整数をXとします。

(1)Xが2の倍数でも3の倍数でもある確率を求めなさい。(4点)

(2)Xが2の倍数または3の倍数である確率を求めなさい。(6点)

(3)Xが2の倍数または3の倍数であると分かったとき、その一方だけの倍数である確率を求めなさい。(10点)


解答・解説

第1問

(1)

条件式を2乗するとx²+4+4/x²=12769です。

答え:\(\boxed{12765}\)

採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(2)

(x+2/x)(x²+4/x²)=x³+8/x³+2(x+2/x)なので、113×12765−2×113です。

答え:\(\boxed{1442219}\)

採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(3)

(x²+4/x²)²=x⁴+16/x⁴+8より、12765²−8です。

答え:\(\boxed{162945217}\)

採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

第2問

(1)

三平方よりPA²=t²+12321、PB²=(t−4)²+12321です。

答え:\(\boxed{2t^2-8t+24658}\)

採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(2)

和は\(2(t-2)^2+24650\)。2乗は0以上なのでt=2で最小です。

答え:\(\boxed{24650,\ P=(2,0)}\)

採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(3)

2(t−2)²=8よりt−2=±2。正負の両方を採ります。

答え:\(\boxed{(0,0),\ (4,0)}\)

採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

第3問

(1)

DからAB,ACへ垂線を下ろすと、ADを共通の斜辺とし∠BAD=∠DACの直角三角形は合同で、垂線の長さが等しい。したがって[ABD]:[ACD]=AB:AC。一方、BCへの高さは共通なのでその面積比はBD:DCです。

答え:\(\boxed{BD:DC=113:115}\)

採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(2)

BD+DC=224、比が113:115よりBD=224×113/(228)です。

答え:\(\boxed{\frac{6328}{57}}\)

採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(3)

IからAB,ACへの垂線は、AIを共通の斜辺とし等しい角を持つ直角三角形の合同から等しい。同様にBIが∠Bを二等分するため、AB,BCへの垂線も等しい。よって3距離が等しい。

答え:\(\boxed{d(I,AB)=d(I,BC)=d(I,CA)}\)

採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

第4問

(1)

式はn+222/nなので、nが整数なら残る222/nも整数であることが必要十分です。つまりnは222の正の約数です。

答え:\(\boxed{n\mid 222}\)

採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(2)

222の正の約数を小さい順に調べ、2以上という条件を満たすものを挙げます。

答え:\(\boxed{2,3,6,37,74,111,222}\)

採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(3)

a+bでab=222です。(a+b)²=(a−b)²+888だから、差の絶対値が最小の約数の組で最小になります。(2)の約数を比べると該当するnは[6, 37]です。

答え:\(\boxed{43,\ n=6,37}\)

採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

第5問

(1)

連続する整数は互いに素なので両方の倍数は6の倍数で、18個です。

答え:\(\boxed{\frac{18}{113}}\)

採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(2)

2の倍数56個と3の倍数37個を足し、二重に数えた公倍数18個を1回引くと75個です。

答え:\(\boxed{\frac{75}{113}}\)

採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(3)

条件の標本は75個。このうち重なりの18個を除いた57個が一方だけです。

答え:\(\boxed{\frac{19}{25}}\)

採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

復習記録

大問得点 / 20間違えた条件・次に確かめること
第1問
第2問
第3問
第4問
第5問

合計:__ / 100点。解き直しでは答えを隠して、式や図を作るところから取り組みます。