早稲田大学系属早稲田実業学校高等部対策 数学模擬試験 第055回

出題範囲と取り組み方

中学数学の発展範囲で解ける高校入試対策です。高校の数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Cは前提にしません。各回の問題と解答・解説は独自作成です。

式の操作・動点・面積比と、整数・場合の数を横断する演習。図形は問題文の条件から自分で図を描き、途中式・場合分け・証明の理由を記述しなさい。長さはcm、面積はcm²、体積はcm³で答えます。円周率はπのまま残します。

学校公式の入試案内(確認日:2026年10月4日)。学校別に学習の重点を設定した対策用オリジナル模試です。時間・大問数・配点・重点分野は本教材の演習設計です。年度別の出題傾向を分析して本番の形式を再現したものではありません。

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問題

第1問 絶対値・解の個数による場合分け(20点)

方程式\(|x-104|+|x-110|=k\)を考えます。kは実数です。

(1)左辺をx<104、104≦x≦110、x>110に分けて表しなさい。(4点)

(2)k=6のときの解をすべて求めなさい。(6点)

(3)kの値に応じて解をすべて求めなさい。(10点)

第2問 座標・距離の2乗と最小値(20点)

A(0,104)、B(12,104)、P(t,0)とします。

(1)PA²+PB²をtの式で表しなさい。(4点)

(2)PA²+PB²の最小値と、そのときのPの座標を求めなさい。(6点)

(3)PA²+PB²がその最小値より72だけ大きくなるPの座標をすべて求めなさい。(10点)

第3問 角の二等分線・面積と等距離の証明(20点)

三角形ABCはAB=110cm、AC=116cm、BC=214cmです。∠Aの二等分線とBCの交点をD、∠Bの二等分線とADの交点をIとします。Iは三角形の内部にあります。

(1)BD:DC=AB:ACを、面積比を使って証明しなさい。(4点)

(2)BDの長さを求めなさい。(6点)

(3)Iから3本の直線AB,BC,CAまでの距離が等しいことを証明しなさい。(10点)

第4問 平方数・範囲から整数を絞る(20点)

nは0≦n≦1284を満たす整数で、\(\sqrt{n+10816}\)も整数です。

(1)根号の値がとり得る整数をすべて求めなさい。(4点)

(2)条件を満たすnをすべて求めなさい。(6点)

(3)条件を満たすすべてのnの和を求めなさい。(10点)

第5問 並べ方・隣接条件の余事象(20点)

A,Bを含む110人が無作為に横1列に並びます。すべての並び方は同様に確からしいとします。

(1)A,Bの位置を順序なしで選ぶ方法は何通りありますか。(4点)

(2)A,Bが隣り合う確率を求めなさい。(6点)

(3)A,Bが隣り合わないと分かったとき、間にちょうど6人いる確率を求めなさい。(10点)


解答・解説

第1問

(1)

各絶対値の中身の符号から、順に214−2x、6、2x−214です。

答え:\(\boxed{214-2x,\ 6,\ 2x-214}\)

採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(2)

中央の区間では左辺が常に6。外側ではそれより大きいので、中央の全点が解です。

答え:\(\boxed{104\leq x\leq110}\)

採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(3)

k<6は解なし。k=6は中央全体。k>6は外側の一次方程式を解き、各区間の条件を満たす2解を得ます。

答え:\(\boxed{k<6:\text{解なし};\ k=6:104\leq x\leq110;\ k>6:x=\frac{214-k}{2},\frac{214+k}{2}}\)

採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

第2問

(1)

三平方よりPA²=t²+10816、PB²=(t−12)²+10816です。

答え:\(\boxed{2t^2-24t+21776}\)

採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(2)

和は\(2(t-6)^2+21704\)。2乗は0以上なのでt=6で最小です。

答え:\(\boxed{21704,\ P=(6,0)}\)

採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(3)

2(t−6)²=72よりt−6=±6。正負の両方を採ります。

答え:\(\boxed{(0,0),\ (12,0)}\)

採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

第3問

(1)

DからAB,ACへ垂線を下ろすと、ADを共通の斜辺とし∠BAD=∠DACの直角三角形は合同で、垂線の長さが等しい。したがって[ABD]:[ACD]=AB:AC。一方、BCへの高さは共通なのでその面積比はBD:DCです。

答え:\(\boxed{BD:DC=110:116}\)

採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(2)

BD+DC=214、比が110:116よりBD=214×110/(226)です。

答え:\(\boxed{\frac{11770}{113}}\)

採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(3)

IからAB,ACへの垂線は、AIを共通の斜辺とし等しい角を持つ直角三角形の合同から等しい。同様にBIが∠Bを二等分するため、AB,BCへの垂線も等しい。よって3距離が等しい。

答え:\(\boxed{d(I,AB)=d(I,BC)=d(I,CA)}\)

採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

第4問

(1)

根号の中は10816から12100までなので、平方根の整数値は104から110までです。両端を含みます。

答え:\(\boxed{104,105,106,107,108,109,110}\)

採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(2)

根号の値をkとするとn=k²−10816。候補を順に代入します。

答え:\(\boxed{0,209,420,633,848,1065,1284}\)

採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(3)

列挙した7個の値を足します。根号の整数性と範囲を満たす候補は(1)ですべて尽くしています。

答え:\(\boxed{4459}\)

採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

第5問

(1)

110個から2個の位置を選ぶので110×109/2=5995通りです。

答え:\(\boxed{5995}\)

採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(2)

位置の組ごとに残りの人の並び方とA,Bの順序は同じ数なので、位置の組は等確率。隣接する組は109通りです。

答え:\(\boxed{\frac{1}{55}}\)

採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

(3)

隣接しない位置の組は5886通り。間に6人なら位置の差が7で、103通りです。

答え:\(\boxed{\frac{103}{5886}}\)

採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。

復習記録

大問得点 / 20間違えた条件・次に確かめること
第1問
第2問
第3問
第4問
第5問

合計:__ / 100点。解き直しでは答えを隠して、式や図を作るところから取り組みます。