早稲田大学系属早稲田実業学校高等部対策 数学模擬試験 第022回
出題範囲と取り組み方
中学数学の発展範囲で解ける高校入試対策です。高校の数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Cは前提にしません。各回の問題と解答・解説は独自作成です。
式の操作・動点・面積比と、整数・場合の数を横断する演習。図形は問題文の条件から自分で図を描き、途中式・場合分け・証明の理由を記述しなさい。長さはcm、面積はcm²、体積はcm³で答えます。円周率はπのまま残します。
学校公式の入試案内(確認日:2026年10月4日)。学校別に学習の重点を設定した対策用オリジナル模試です。時間・大問数・配点・重点分野は本教材の演習設計です。年度別の出題傾向を分析して本番の形式を再現したものではありません。
問題
第1問 絶対値・解の個数による場合分け(20点)
方程式\(|x-42|+|x-45|=k\)を考えます。kは実数です。
(1)左辺をx<42、42≦x≦45、x>45に分けて表しなさい。(4点)
(2)k=3のときの解をすべて求めなさい。(6点)
(3)kの値に応じて解をすべて求めなさい。(10点)
第2問 放物線上の点・面積比と二次方程式(20点)
放物線y=x²上にA(−42,1764)、B(42,1764)があり、Oは原点です。P(t,t²)は−42<t<42を動きます。
(1)三角形OABの面積を求めなさい。(4点)
(2)三角形PABの面積がOABの\(\frac{3}{4}\)倍となるtをすべて求めなさい。(6点)
(3)そのような2点Pを結ぶ直線の式を求めなさい。(10点)
第3問 角の二等分線・面積と等距離の証明(20点)
三角形ABCはAB=45cm、AC=48cm、BC=87cmです。∠Aの二等分線とBCの交点をD、∠Bの二等分線とADの交点をIとします。Iは三角形の内部にあります。
(1)BD:DC=AB:ACを、面積比を使って証明しなさい。(4点)
(2)BDの長さを求めなさい。(6点)
(3)Iから3本の直線AB,BC,CAまでの距離が等しいことを証明しなさい。(10点)
第4問 整数方程式・積への変形(20点)
整数x,yはx>42、y>42を満たし、\(xy=42(x+y)+(-1755)\)が成立します。
(1)(x−42)(y−42)の値を求めなさい。(4点)
(2)組(x,y)をすべて求めなさい。順序の異なる組は別とします。(6点)
(3)x+yの最小値と、そのときの組を求め、最小であることを示しなさい。(10点)
第5問 確率と移動・最初に到達する時刻(20点)
袋に赤玉42個、白玉3個があります。数直線上の点Pは原点から出発し、袋から等確率で玉を1個引くたびに、赤なら右へ1、白なら左へ1進みます。玉は毎回袋に戻し、よく混ぜます。
(1)2回後に原点にいる確率を求めなさい。(4点)
(2)3回後の座標が1である確率を求めなさい。(6点)
(3)座標2に初めて到達するのが4回目である確率を求めなさい。(10点)
解答・解説
第1問
(1)
各絶対値の中身の符号から、順に87−2x、3、2x−87です。
答え:\(\boxed{87-2x,\ 3,\ 2x-87}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
中央の区間では左辺が常に3。外側ではそれより大きいので、中央の全点が解です。
答え:\(\boxed{42\leq x\leq45}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
k<3は解なし。k=3は中央全体。k>3は外側の一次方程式を解き、各区間の条件を満たす2解を得ます。
答え:\(\boxed{k<3:\text{解なし};\ k=3:42\leq x\leq45;\ k>3:x=\frac{87-k}{2},\frac{87+k}{2}}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第2問
(1)
底辺AB=84、高さ=1764なので面積は42³です。
答え:\(\boxed{74088}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
共通底辺から(1764−t²)/1764=3/4。よってt²=441。正負の2解とも区間内です。
答え:\(\boxed{t=\pm\frac{42}{\sqrt{4}}}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
2点のy座標はt²で一致するので、水平な直線です。
答え:\(\boxed{y=441}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第3問
(1)
DからAB,ACへ垂線を下ろすと、ADを共通の斜辺とし∠BAD=∠DACの直角三角形は合同で、垂線の長さが等しい。したがって[ABD]:[ACD]=AB:AC。一方、BCへの高さは共通なのでその面積比はBD:DCです。
答え:\(\boxed{BD:DC=45:48}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
BD+DC=87、比が45:48よりBD=87×45/(93)です。
答え:\(\boxed{\frac{1305}{31}}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
IからAB,ACへの垂線は、AIを共通の斜辺とし等しい角を持つ直角三角形の合同から等しい。同様にBIが∠Bを二等分するため、AB,BCへの垂線も等しい。よって3距離が等しい。
答え:\(\boxed{d(I,AB)=d(I,BC)=d(I,CA)}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第4問
(1)
両辺に1764を加えて積にすると(x−42)(y−42)=9です。
答え:\(\boxed{9}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
x−42は9の正の約数[1, 3, 9]です。各約数dについてy−42=9/dとすれば、すべての解になります。
答え:\(\boxed{(43,51),\ (45,45),\ (51,43)}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
a=x−42、b=y−42とするとab=9。\((a+b)^2=(a-b)^2+36\geq36\)よりa+b≧6。等号はa=b=3で実現します。
答え:\(\boxed{90,\ (x,y)=(45,45)}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第5問
(1)
原点へ戻るのは赤白と白赤。各並びの確率は(42/45)×(3/45)で、2つを足します。
答え:\(\boxed{\frac{28}{225}}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
赤の回数をhとすれば移動量2h−3=4−3よりh=2。赤の位置2個を選ぶ並びは3×2/2=3通り。各並びの確率は(42/45)²×(3/45)^1です。
答え:\(\boxed{\frac{196}{1125}}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
4回後に右へ2進むには赤3回・白1回。初めの2回が赤赤の並びは2回目で到達するので除きます。残るのは白赤赤赤、赤白赤赤の2通り。各確率は(42/45)³×(3/45)です。
答え:\(\boxed{\frac{5488}{50625}}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
復習記録
| 大問 | 得点 / 20 | 間違えた条件・次に確かめること |
|---|---|---|
| 第1問 | ||
| 第2問 | ||
| 第3問 | ||
| 第4問 | ||
| 第5問 |
合計:__ / 100点。解き直しでは答えを隠して、式や図を作るところから取り組みます。