高校2・3年生の全学年復習|数学Ⅲ 教材
要約
分数関数・無理関数・逆関数・極限・微分法・積分法とその応用を、基本事項と例題で復習します。高校1〜3年の学習内容を科目別に整理したシリーズです。
- 推奨学年:高校2〜3年生
- 前提知識:数学Ⅱの関数・微分積分、数学Bの数列
- 到達目標:極限の変形、合成関数の微分、増減、置換積分、部分積分、面積と体積
- 学習時間の目安:本文45〜60分、確認問題15分
対応ドリル20問 / 全体の学習ガイド
1. 関数と定義域
分数関数は分母が0になる値を除き、無理関数では平方根の中を0以上にします。逆関数は入力と出力を入れ替えた関数です。逆関数が1つに定まるよう、必要なら元の定義域を制限します。
例題:y=√(x−1)の定義域はx≧1、値域はy≧0です。xとyを交換してx=√(y−1)を解くと逆関数はy=x²+1、定義域はx≧0です。
2. 数列・関数の極限と連続性
数列の極限では最高次数で割る、関数の0/0の形では因数分解や有理化で整理する、という方法をまず試します。分母が0に近づくという理由だけで極限を決めてはいけません。
基本極限lim(x→0) sin x/x=1は弧度法で使います。左から近づく極限と右から近づく極限が一致しない場合、両側極限は存在しません。
|r|<1のとき、無限等比級数の和は次の式です。
例題:1+1/2+1/4+…=2です。一般項が0に近づくことは級数の収束の必要条件ですが、十分条件ではありません。連続とは、点での極限と関数値が一致することです。
3. 微分法
ここでlog xは自然対数を表します。関数の定義域を確認し、積・商・合成関数の微分を使い分けます。
例題:y=e²ˣの微分は2e²ˣです。外側だけでなく内側の2xも微分します。y=x log xならy'=log x+1です。
導関数の符号は増減、第2次導関数の符号はグラフの凹凸を調べる材料です。f''=0の点でも凹凸が変化しなければ変曲点とはいえません。
4. 積分法:置換と部分積分
置換積分では新しい変数と微小量の対応をそろえ、定積分なら積分区間も変換します。
部分積分は積の微分を逆に使います。
例題:∫x eˣdx=x eˣ−∫eˣdx=(x−1)eˣ+Cです。結果を微分してx eˣに戻るか確かめます。∫1/x dx=log|x|+Cでは絶対値を落とさないようにします。
5. 面積・回転体の体積
面積では上下関係、体積では回転軸と断面の形を確認します。y=f(x)≧0とx軸で挟まれた領域をx軸の周りに回すと、断面の半径はf(x)です。
例題:0≦x≦1のy=√xとx軸で挟まれた領域を回転すると、V=π∫₀¹x dx=π/2です。半径を2乗してから積分します。
6. よくある間違いと解く順序
- 約分前に除外された点と、極限として近づく点を区別します。
- 定積分では積分定数が消えますが、不定積分ではCが必要です。
- 微分・積分の計算後に、元の関数の定義域や面積の正負を見直します。
確認問題
例題を隠して解き、理由や途中式も書きましょう。
確認1
\(\lim_{x\to3}\(x^2-9\)/(x-3)\)を求めなさい。
確認2
\(y=e^{3x}\)を微分しなさい。
確認3
\(\int_0^1 2x/\(x^2+1\)\,dx\)を求めなさい。
解答・解説
確認1
答え:6
x≠3でx+3に約分して極限を取ります。
確認2
答え:\(y'=3e^{3x}\)
内側3xの導関数3を掛けます。
確認3
答え:\(\log2\)
u=x²+1と置くと区間は1から2。∫₁²du/u=log2です。
まとめ
数学Ⅲでは、極限の変形、合成関数の微分、増減、置換積分、部分積分、面積と体積を、問題の条件に合わせて使います。確認問題で迷った箇所を読み直してから、対応ドリルへ進みましょう。