高校2・3年生の全学年復習|数学Ⅱ 教材
要約
式と証明・複素数と方程式・図形と方程式・三角関数・指数対数・微分積分を、基本事項と例題で復習します。高校1〜3年の学習内容を科目別に整理したシリーズです。
- 推奨学年:高校2〜3年生
- 前提知識:数学Ⅰの式変形、二次関数、三角比
- 到達目標:剰余の定理、座標での立式、三角方程式、対数の定義域、接線と面積
- 学習時間の目安:本文45〜60分、確認問題15分
対応ドリル20問 / 全体の学習ガイド
1. 式と証明・複素数と方程式
恒等式では同じ次数の係数を比較します。二項定理では各項の選び方が係数になります。
例題:(x+2)³のx²の係数は₃C₁×2=6です。整式P(x)をx−aで割った余りはP(a)です。P(a)=0ならx−aを因数にもちます。
複素数ではi²=−1とし、分母の有理化と同じ考えで共役な複素数を使います。
二次方程式ax²+bx+c=0の2解をα、βとすると、α+β=−b/a、αβ=c/aです。証明では左辺−右辺を平方の形にして非負を示す方法も有効です。
2. 図形と方程式
座標で条件を式に直します。中心(a,b)、半径rの円は次の式です。
例題:中心(2,−1)、点(5,3)を通る円の半径は√(3²+4²)=5なので、(x−2)²+(y+1)²=25です。
点(x₀,y₀)と直線ax+by+c=0の距離は次の式です。
軌跡では「条件を満たす点はその図形上にある」だけでなく、その図形上の点が元の条件を満たすかも確認します。領域では境界を含むかを不等号で区別します。
3. 三角関数
角度を弧度法で表すと180°=πです。単位円で符号と周期を確認します。以下の公式では角の単位をそろえます。
例題:sin75°=sin(45°+30°)=(√6+√2)/4です。
0≦x<2πでsin x=1/2なら、単位円の第1象限と第2象限を調べてx=π/6、5π/6です。sin x+cos x=√2 sin(x+π/4)のように合成すると最大・最小も分かります。
4. 指数関数・対数関数
指数法則は同じ底で使います。a>0、a≠1のとき、logₐMはaを何乗するとMになるかを表し、真数Mは正でなければなりません。
例題:log₂(x−1)=3なら、先にx>1を確認してx−1=8、x=9です。底が0と1の間なら関数は減少するため、指数・対数の不等式で向きが変わる点に注意します。
5. 微分:変化率・接線・増減
多項式の微分では(xⁿ)'=nxⁿ⁻¹を使います。x=aにおける接線の傾きはf'(a)です。
例題:f(x)=x³−3xならf'(x)=3(x−1)(x+1)。符号はx<−1で正、−1<x<1で負、x>1で正です。x=−1で極大値2、x=1で極小値−2となります。f'(x)=0というだけでは極値とは限らず、前後の符号変化を確認します。
6. 積分:原始関数と面積
不定積分は微分すると元に戻る関数を求める操作です。積分定数Cを付けます。定積分は原始関数の端点での値の差です。
例題:0≦x≦2でy=2xとy=x²に囲まれる面積は、上−下を積分して次のようになります。
交点を求め、区間ごとに上下関係を確認します。符号付きの定積分と面積を混同しないようにします。
確認問題
例題を隠して解き、理由や途中式も書きましょう。
確認1
\(x^3+x-1\)をx+1で割った余りを求めなさい。
確認2
\(\log_2(x+2)=2\)を解きなさい。
確認3
\\(\int_0^1 3x^2\,dx\\)を求めなさい。
解答・解説
確認1
答え:−3
x=−1を代入して−1−1−1=−3です。
確認2
答え:\(x=2\)
x>−2の下でx+2=4よりx=2です。
確認3
答え:1
原始関数x³の端点での差を取ります。
まとめ
数学Ⅱでは、剰余の定理、座標での立式、三角方程式、対数の定義域、接線と面積を、問題の条件に合わせて使います。確認問題で迷った箇所を読み直してから、対応ドリルへ進みましょう。