高校2・3年生の全学年復習|数学C 教材
要約
平面・空間ベクトル・二次曲線・媒介変数・極座標・複素数平面・数学的な表現の工夫を、基本事項と例題で復習します。高校1〜3年の学習内容を科目別に整理したシリーズです。
- 推奨学年:高校2〜3年生
- 前提知識:数学Ⅰの図形と計量、数学Ⅱの複素数・三角関数・座標
- 到達目標:内積、位置ベクトル、二次曲線の特徴、複素数の回転、行列・グラフによる表現
- 学習時間の目安:本文45〜60分、確認問題15分
対応ドリル20問 / 全体の学習ガイド
1. 平面・空間ベクトル
ベクトルは向きと大きさをもち、成分で足し算や実数倍を行います。内積は2つのベクトルの角度や垂直条件を調べる量です。
空間では第3成分の積も加えます。0でない2つのベクトルが垂直であることと内積が0であることは同値です。
例題:a=(1,2)、b=(2,−1)ならa・b=2−2=0なので垂直です。位置ベクトルa、bの2点をm:nに内分する点は(na+mb)/(m+n)です。係数の対応に注意します。
三角形の重心の位置ベクトルは(a+b+c)/3です。点PをAP=sAB+tACと表すと、図形の内部や辺上の条件もs、tで表せます。
2. 二次曲線と表し方
標準形に直すと中心・軸・焦点が読み取れます。
前者は焦点(p,0)、準線x=−pの放物線です。後者は長軸がx軸の楕円で、焦点は(±√(a²−b²),0)です。双曲線x²/a²−y²/b²=1では、焦点は(±√(a²+b²),0)、漸近線はy=±(b/a)xです。
例題:x²/25+y²/9=1の焦点は(±4,0)です。楕円では平方の差、双曲線では平方の和になる点を区別します。
媒介変数表示x=2cos t、y=3sin tでは、cos²t+sin²t=1からx²/4+y²/9=1が得られます。0≦t<2πなら楕円全体を表します。
極座標はx=r cosθ、y=r sinθです。r=2cosθならr²=2r cosθよりx²+y²=2xとなり、中心(1,0)、半径1の円を表します。
3. 複素数平面
z=x+iyを点(x,y)に対応させると、|z|は原点からの距離、|z−a|は点aからの距離です。
絶対値1の複素数を掛けると原点の周りの回転になります。特にiを掛けると反時計回りに90°回転します。
例題:1+2iを90°回転するとi(1+2i)=−2+iです。点aの周りの回転なら、一度z−aと平行移動し、回転してからaを足します。
例題:|z−(2+i)|=3は、中心(2,1)、半径3の円です。複素数の式を距離に読み替えると軌跡が見えます。
4. 数学的な表現の工夫
表・行列・離散グラフなどを使うと、関係を見通しよく表現できます。ここでは行列を数表として読み、簡単な積を「行と列の対応する積の和」と定義して使います。
例題:行を店舗A・B、列を商品X・Yの個数、右の列を各商品の価格とすれば、結果は店舗ごとの金額を表します。行・列が何を意味するかを必ず添えます。
離散グラフは地点などを頂点、つながりを辺で表します。隣接行列では、直接つながっていれば1、つながっていなければ0にします。行列の2乗の成分は、長さ2の移動の通り数を表せます。通り数と最短距離は別の量です。
5. よくある間違いと解く順序
- 内分点の係数、内積と成分ごとの積、平面と空間の成分数を確認します。
- 二次曲線は式を標準形にしてから、焦点や軸を読み取ります。
- 回転の中心と向きを確認し、媒介変数の範囲も答えに残します。
確認問題
例題を隠して解き、理由や途中式も書きましょう。
確認1
ベクトル(2,1)と(1,−2)は垂直ですか。
確認2
放物線\\(y^2=12x\\)の焦点と準線を求めなさい。
確認3
複素数2−iにiを掛けた結果を求めなさい。
解答・解説
確認1
答え:垂直である
どちらも0ベクトルでなく、内積2−2=0だからです。
確認2
答え:焦点(3,0)、準線x=−3
4p=12からp=3です。
確認3
答え:\(1+2i\)
i(2−i)=2i−i²=1+2iです。
まとめ
数学Cでは、内積、位置ベクトル、二次曲線の特徴、複素数の回転、行列・グラフによる表現を、問題の条件に合わせて使います。確認問題で迷った箇所を読み直してから、対応ドリルへ進みましょう。