第5章 平面図形・作図・空間図形|中学全学年の復習教材
要約
中1で学ぶ「平面図形・作図・空間図形」を復習します。基本の考え方を確認し、例題を読んでから別冊の20問に取り組みましょう。
対象は中学2・3年生です。中2の人は【中3】の内容を未習なら後回しにし、中3の人は中1・中2の内容から順に確認します。
1. 基本知識と重要ポイント
平面図形の移動
平行移動では、全ての点を同じ向きに同じ距離だけ動かします。回転移動では、中心からの距離を保って同じ角度だけ回します。対称移動では、対応する2点を結ぶ線分が対称の軸によって垂直に二等分されます。いずれも長さ・角度・面積が保たれます。
定規とコンパスによる基本の作図
垂直二等分線:線分ABの両端を中心に、同じ半径(ABの半分より大きい)で円弧をかきます。2つの交点を結ぶ直線が答えです。円弧の交点はA、Bから等距離にあることを使います。
角の二等分線:頂点Oを中心に円弧をかき、2辺との交点をA、Bとします。A、Bを中心に同じ半径で角の内側に円弧をかき、交点PとOを結びます。
直線上にない点Pからの垂線:Pを中心に円弧をかき、直線との交点をA、Bとします。ABの垂直二等分線をかくと、Pを通る垂線になります。
おうぎ形
円全体に対する中心角の割合を、円周・円の面積にそれぞれ掛けます。
おうぎ形の周の長さは、弧だけでなく半径2本を含みます。
空間図形
同じ平面上になく、交わりも平行でもない2直線は、ねじれの位置です。見取図は立体感、展開図は面のつながり、投影図は見る方向に注目します。
柱体の体積は底面積×高さ、錐体はその3分の1です。円柱の側面を開くと、横が底面の円周、縦が高さの長方形になります。円錐の側面はおうぎ形で、半径が母線、弧の長さが底面の円周です。
2. 例題と解き方
半径4cm、中心角90°のおうぎ形では、円全体の4分の1を使います。
半径3cm、高さ7cmの円柱なら体積は \(\pi\times3^2\times7=63\pi\) cm³です。同じ底面・高さの円錐なら \(21\pi\) cm³になります。
3. よくある間違い
円錐の高さと母線は別の長さです。体積では高さ、側面積では母線を使います。表面積は底面も含め、cm²とcm³を使い分けます。
4. 学び方のコツ
- 移動や作図を図形の性質から説明する。
- おうぎ形と立体の公式を使い分ける。
- 見取図・展開図から位置関係を読む。
式や図を自分で書き直してから例題と比べます。答えが合っていても、理由を説明できなかった箇所には印を付けましょう。
確認問題
- 半径5cmの円の面積を求めなさい。
- 底面積18cm²、高さ4cmの角錐の体積を求めなさい。
解答・解説
- \(\pi\times5^2=\boxed{25\pi}\) cm²。
- \(\frac13\times18\times4=\boxed{24}\) cm³。錐体なので3で割ります。
まとめ
移動や作図を図形の性質から説明することから始め、見取図・展開図から位置関係を読むことまで確かめましょう。確認問題が解けたら、ドリルで定着を確認します。