横浜国立大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第075回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

前の回 · 全100回の出題内容 · 次の回 · 大学別の一覧


問題

第1問 等周条件と三角形の面積(25点)

周の長さが \(24\) の二等辺三角形を考える。等しい2辺の長さをa、底辺の長さをbとする。

(1)底辺をaで表し、三角形が存在するaの範囲を求めなさい。(7点)

(2)面積が最大になる辺の長さと最大面積を求め、最大になる理由を示しなさい。(7点)

(3)面積が最大になる三角形の内接円の半径を求めなさい。(11点)


第2問 反復試行と条件付き確率(25点)

公平な硬貨を4回投げる。表の回数をXとする。

(1)表がちょうど2回出る確率を求めなさい。(7点)

(2)表が少なくとも1回出る確率を求めなさい。(7点)

(3)表が少なくとも1回出たという条件で、ちょうど2回出た確率を求めなさい。(11点)


第3問 三次方程式の実数解の個数(25点)

実数 \(a\) に対し、方程式 \(x^3-48x=a\) を考える。

(1)左辺の関数の極大値と極小値を求めなさい。(7点)

(2)異なる3つの実数解をもつための必要十分条件を求め、理由を説明しなさい。(7点)

(3)異なる実数解がちょうど2つとなる場合のパラメータと、そのときの解をすべて求めなさい。(11点)


第4問 三次関数の増減・接線・定積分(25点)

\(f(x)=x^3-12x^2\) とする。

(1)極大値と極小値を求めなさい。(7点)

(2)\(x=4\) における接線を求めなさい。(7点)

(3)\(\int_0^{12} f(x)\,dx\) を求めなさい。(11点)


解答・解説

第1問 等周条件と三角形の面積

(1)

\(b=24-2a\)。\(b>0\) と三角不等式 \(b<2a\) の両方を満たす必要がある。

\[ \boxed{b=24-2a,\quad 6<a<12} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

底辺を二等分して高さを求めると \(S^2=12(12-a)^2(2a-12)\)。微分すると \((S^2)'=72(12-a)(8-a)\)。存在範囲で \(a=8\) の前は正、後は負。最大は正三角形のとき。

\[ \boxed{a=b=8,\quad S_{\max}=16\sqrt3} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

半周長は \(12\)。内心から3辺に垂線を下ろして分割すると \(S=12r\)。

\[ \boxed{r=\frac{4}{3}\sqrt{3}} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第2問 反復試行と条件付き確率

(1)

表が出る2回を選ぶ方法は \(4\) 個の位置から2個選ぶ組合せ。各列の確率は同じ。

\[ \boxed{\frac{3}{8}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

余事象はすべて裏である1列。全体からこの確率を引く。

\[ \boxed{\frac{15}{16}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

ちょうど2回表が出る事象は条件の事象に含まれるので、前2問の確率の比をとる。

\[ \boxed{\frac{2}{5}} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第3問 三次方程式の実数解の個数

(1)

\(f'(x)=3(x-4)(x+4)\)。増減は順に増加・減少・増加なので、\(x=-4\) で極大、\(x=4\) で極小となる。

\[ \boxed{\text{極大値 }128,\quad\text{極小値 }-128} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

水平線が3つの単調な部分にそれぞれ1回交わる条件は、高さが極小値より大きく極大値より小さいことである。端点では接して重解をもつため除く。

\[ \boxed{-128<a<128} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

\(a=128\) では \(f(x)-a=(x-8)(x+4)^2\)。\(a=-128\) では \(f(x)-a=(x+8)(x-4)^2\)。

\[ \boxed{a=128:x=-4,8;\quad a=-128:x=-8,4} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第4問 三次関数の増減・接線・定積分

(1)

\(f\prime(x)=3x(x-8)\)。符号を調べるとx=0で極大、x=8で極小。

\[ \boxed{\text{極大値 }0,\quad\text{極小値 }-256} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

傾きは \(-48\)、接点のy座標は \(-128\)。点傾きの式で接線を求める。

\[ \boxed{y=-48x+64} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

多項式を項別に積分し、上端と下端の値の差をとる。定積分は符号付きの値である。

\[ \boxed{-1728} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。