上智大学 TEAP利用型・数学IIまで 数学記述模試 第002回
この回のテストポイント
- 第1問:内積・角度とベクトルの射影
- 第2問:完全順列の漸化式と固定点
- 第3問:二次方程式の解の符号
- 第4問:重解を使う三次曲線の面積
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 内積・角度とベクトルの射影(25点)
とする。
(1)内積と、それぞれの大きさを求めなさい。(7点)
(2)2つのベクトルのなす角の余弦を求めなさい。(7点)
(3)実数tに対し、|a−tb|²の最小値とそのときのtを求めなさい。(11点)
第2問 完全順列の漸化式と固定点(25点)
\(10\) 人が各自の帽子を無作為に1個ずつ受け取る。すべての割当ては同様に確からしい。n人の誰も自分の帽子を受け取らない割当ての個数をD_nとし、\(D_0=1,D_1=0\) とする。
(1)1人目の帽子の行き先に着目し、完全順列の個数の漸化式を導きなさい。(7点)
(2)全員が自分以外の帽子を受け取る確率を求めなさい。(7点)
(3)自分の帽子を受け取った人数の期待値を求めなさい。(11点)
第3問 二次方程式の解の符号(25点)
実数tに対し \\(x^2-2tx+100=0\\) を考える。
(1)実数解をもつtの範囲を求めなさい。(7点)
(2)異なる2つの正の実数解をもつtの範囲を求めなさい。(7点)
(3)2つの実数解をα,βとするとき、逆数の和をtで表しなさい。(11点)
第4問 重解を使う三次曲線の面積(25点)
曲線 \(y=f(x)=x^3-300x\) の \(x=10\) における接線をlとする。
(1)接線と曲線のすべての交点を求めなさい。重解の意味も説明しなさい。(7点)
(2)曲線と接線で囲まれた有限部分の面積を求めなさい。(7点)
(3)その部分のうち、横座標が非負である部分の面積が全体に占める割合を求めなさい。(11点)
解答・解説
第1問 内積・角度とベクトルの射影
(1)
対応する成分の積の和が内積。大きさは成分の2乗和の平方根。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
内積を2つのベクトルの大きさの積で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
。平方完成して頂点を求める。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第2問 完全順列の漸化式と固定点
(1)
1人目に渡す帽子の元の持ち主をjとする。jの選び方はn-1通り。jが1人目の帽子を受け取る場合は残りn-2人の完全順列。受け取らない場合は、1人目とjの関係を縮めたn-1人の完全順列と1対1に対応する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
初期値から前問の漸化式を順に計算すると \(D_{10}=1334961\)。全割当ては \(10!\) 通り。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
人iが自分の帽子を受け取ったとき1、そうでないとき0の変数をX_iとする。\(E[X_i]=1/10\)。人数はその和であり、独立でなくても期待値は加算できる。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第3問 二次方程式の解の符号
(1)
判別式は \(4(t^2-100)\)。0以上となる範囲を求める。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
解の積は正で、和が正なら両方正になる。重解を除くため判別式は正とする。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
解の積は \(100\)、和は2t。積が0ではないので逆数が定義できる。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第4問 重解を使う三次曲線の面積
(1)
\(f'(10)=0\) なので \(l:y=-2000\)。差は \((x-10)^2(x+20)\)。接点の横座標は2重の根となる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
区間 \([-20,10]\) では差は非負。
。原始関数は \\(x^4/4-150x^2+2000x\\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
非負の横座標の部分は
。全体の面積で割る。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。