大阪公立大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第059回
この回のテストポイント
- 第1問:対数の評価と部分積分
- 第2問:整数を選ぶ確率と条件付き確率
- 第3問:三項間漸化式と互いに素の証明
- 第4問:余弦定理・面積・正弦定理
- 第5問:双曲線の接線と不変な面積
- 第6問:三角関数を二次関数に置き換える
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 対数の評価と部分積分(17点)
自然対数を用いる。\(1\le x\le30\) において \(f(x)=(\log x)/x\) を考える。
(1)すべての \(x>0\) で \(\log x\le x-1\) を示し、等号条件を述べなさい。(5点)
(2)定義域内での関数の最大値と、それをとる値を求めなさい。(5点)
(3)
を求めなさい。(7点)
第2問 整数を選ぶ確率と条件付き確率(17点)
1から60までの整数が1枚ずつ書かれたカードから、1枚を等確率で選ぶ。Aを偶数が出る事象、Bを30より大きい数が出る事象とする。
(1)P(A),P(B)を求めなさい。(5点)
(2)P(A∩B)を求めなさい。(5点)
(3)P(A|B)を求め、AとBが独立かどうか判定しなさい。(7点)
第3問 三項間漸化式と互いに素の証明(17点)
とする。
(1)隣り合う項の差に着目して一般項を求めなさい。(5点)
(2)初項から第n項までの和を求めなさい。(5点)
(3)隣り合う2項が常に互いに素であることを証明しなさい。(7点)
第4問 余弦定理・面積・正弦定理(17点)
三角形ABCでAB=30、AC=60、角A=60°とする。
(1)BCを求めなさい。(5点)
(2)三角形の面積を求めなさい。(5点)
(3)外接円の半径を求めなさい。(7点)
第5問 双曲線の接線と不変な面積(16点)
第1象限の双曲線 \\(xy=900\\) 上の点 \(P(t,900/t)\)、\(t>0\) を考える。
(1)接線の方程式と2つの軸との交点を求めなさい。(4点)
(2)接線と2つの座標軸でできる三角形の面積を求め、接点によらないことを説明しなさい。(4点)
(3)2つの正の切片の和の最小値と、そのときの接点を求めなさい。(8点)
第6問 三角関数を二次関数に置き換える(16点)
\(0\le\theta\le\pi/2\) で
とする。
(1)正弦の値を新しい変数にして、二次関数で表しなさい。新しい変数の範囲も書きなさい。(4点)
(2)最大値と最小値、およびそれらをとる条件を求めなさい。(4点)
(3)開区間 \(0<\theta<\pi/2\) で \(f(\theta)=30\) を満たす角がただ1つであることを示し、正弦の値を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 対数の評価と部分積分
(1)
\(g(x)=x-1-\log x\) とおく。\(g'(x)=(x-1)/x\) より1の前で減少、後で増加。最小値は \(g(1)=0\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\(f'(x)=(1-\log x)/x^2\)。\(1<e<30\) なので、定義域内でeの前は増加、後は減少。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
部分積分により原始関数は \(-(\log x+1)/x\)。上下端を代入する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 整数を選ぶ確率と条件付き確率
(1)
偶数はk個、上半分の数もk個。全体は2k枚。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
共通部分の偶数の個数は \(30-\lfloor30/2\rfloor\)。全体の枚数で割る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
条件付き確率は共通部分の確率をP(B)で割る。これがP(A)=1/2と等しい条件を調べる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 三項間漸化式と互いに素の証明
(1)
。初めの差は \(30\) なので \(a_{n+1}-a_n=30^n\)。初項に差の和を加える。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
一般項を代入して \(1/(30-1)\) をくくり、等比数列の和と定数の和に分ける。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
一般項から \(a_{n+1}=30a_n+1\)。2項の公約数はその差 \(a_{n+1}-30a_n=1\) を割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 余弦定理・面積・正弦定理
(1)
余弦定理で
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
2辺とその間の角から、辺の積と正弦の半分で面積を計算する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
正弦定理で、BCを角Aの正弦の2倍で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 双曲線の接線と不変な面積
(1)
\(y=900/x\) を微分して傾きを求める。接線は \(y-900/t=-900(x-t)/t^2\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
切片は \(2t\) と \(1800/t\)。その積が \(3600\) で一定なので、面積も一定となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
相加相乗平均より \(2t+1800/t\ge120\)。等号は \(t=30\) のとき。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 三角関数を二次関数に置き換える
(1)
\(t=\sin\theta\) とすると \(\cos2\theta=1-2t^2\)。元の角の範囲より \(0\le t\le1\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
平方完成より
。頂点は区間内にある。上に凸の放物線なので、最小は両端を比較する。\(f(0)=30\)、\(f(1)=-29\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
\(t-60t^2=0\) の解は0と \(1/60\)。開区間では0を除く。正弦はこの角の区間で狭義単調増加なので、対応する角もただ1つ。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。