金沢大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第067回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

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問題

第1問 二次関数の頂点・解・不等式(25点)

実数全体で \(f(x)=x^2-18x+72\) を考える。

(1)平方完成して最小値とそれをとる値を求めなさい。(7点)

(2)方程式f(x)=0の解を求めなさい。(7点)

(3)不等式f(x)≤0を解きなさい。(11点)


第2問 重解を使う三次曲線の面積(25点)

曲線 \(y=f(x)=x^3-243x\) の \(x=9\) における接線をlとする。

(1)接線と曲線のすべての交点を求めなさい。重解の意味も説明しなさい。(7点)

(2)曲線と接線で囲まれた有限部分の面積を求めなさい。(7点)

(3)その部分のうち、横座標が非負である部分の面積が全体に占める割合を求めなさい。(11点)


第3問 抽出方法と条件付き確率(25点)

袋に赤玉 \(9\) 個、青玉 \(18\) 個が入っている。すべての玉は同様に確からしく選ばれる。

(1)戻さずに2個取り出すとき、両方が赤玉である確率を求めなさい。(7点)

(2)戻さずに2個取り出し、少なくとも1個は赤玉だったと分かった。両方が赤玉である条件付き確率を求めなさい。(7点)

(3)今度は1個目を戻してから2個目を取り出す。同じ条件付き確率を求め、前問の値と比較しなさい。(11点)


第4問 円の弦と三角形の面積の最大化(25点)

円 \\(x^2+y^2=81\\) の内部の点 \(Q(\frac{9}{2},0)\) を通る直線が、円とA、Bで交わる。

(1)直線が鉛直のとき、2つの交点を求めなさい。(7点)

(2)直線の傾きを実数mとするとき、弦ABの長さを求めなさい。(7点)

(3)鉛直の直線も含め、原点OとA、Bでできる三角形の面積の最大値を求め、等号が成り立つ直線を示しなさい。(11点)


解答・解説

第1問 二次関数の頂点・解・不等式

(1)

\(f(x)=(x-9)^2-9\)。平方は非負なので頂点で最小になる。

\[ \boxed{\min f=-9,\quad x=9} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

\((x-9)^2=9\) より、平方根の正負を両方とる。

\[ \boxed{x=9\pm\sqrt{9}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

上に開く放物線の値が非正になるのは、2つの零点の間(端点を含む)である。

\[ \boxed{9-\sqrt{9}\le x\le 9+\sqrt{9}} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第2問 重解を使う三次曲線の面積

(1)

\(f'(9)=0\) なので \(l:y=-1458\)。差は \((x-9)^2(x+18)\)。接点の横座標は2重の根となる。

\[ \boxed{(-18,-1458),\quad(9,-1458)} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

区間 \([-18,9]\) では差は非負。

\[ S=\int_{-18}^{9}(x^3-243x+1458)\,dx \]

。原始関数は \\(x^4/4-\frac{243}{2}x^2+1458x\\)。

\[ \boxed{\frac{177147}{4}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

非負の横座標の部分は

\[ \int_0^{9}(f(x)+1458)\,dx=\frac{19683}{4} \]

。全体の面積で割る。

\[ \boxed{\frac19} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第3問 抽出方法と条件付き確率

(1)

最初の赤の確率は1/3、2個目は \((9-1)/(27-1)\)。順序を区別しない組合せによる数え方でも一致する。

\[ \boxed{\frac{4}{39}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

少なくとも1個が赤という確率は \(1-\frac{18(18-1)}{27(27-1)}\)。両方が赤という確率をこれで割る。

\[ \boxed{\frac{2}{11}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

復元抽出では各回の赤の確率が1/3で独立。両方赤は1/9、少なくとも1個赤は5/9。比較には \(5(9-1)<45-1\) を用いる。

\[ \boxed{\frac15>\frac{2}{11}} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第4問 円の弦と三角形の面積の最大化

(1)

\(x=\frac{9}{2}\) を円の式に代入する。\\(y^2=\frac{243}{4}\\)。

\[ \boxed{(\frac{9}{2},\pm \frac{9}{2}\sqrt{3})} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

直線は \(mx-y-\frac{9}{2}m=0\)。原点からの距離をdとすると \(d^2=\frac{81m^2}{4(1+m^2)}\)。弦の半分と距離と半径で直角三角形を作り、\(AB=2\sqrt{81-d^2}\)。

\[ \boxed{AB=9\sqrt{\frac{4+3m^2}{1+m^2}}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

直線がQを通るので \(0\le d\le9/2\)。面積の2乗は \(d^2(81-d^2)\)。\(s=d^2\) とおくと \(s(81-s)\) は \(0\le s\le81/4\) で増加する。距離が最大となるのは鉛直の直線。

\[ \boxed{\max S=\frac{81}{4}\sqrt{3},\quad x=\frac{9}{2}} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。