自治医科大学 医学部・数学IIIを含む 数学記述模試 第080回
この回のテストポイント
- 第1問:固定点を引く漸化式と重み付きの和
- 第2問:区分求積と和の極限
- 第3問:絶対値の和と場合分け
- 第4問:合同な2円の交点と共通弦
- 第5問:楕円の接線と切片・回転体
- 第6問:整数を選ぶ確率と条件付き確率
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
前の回 · 全100回の出題内容 · 次の回 · 大学別の一覧
問題
第1問 固定点を引く漸化式と重み付きの和(17点)
\(a_1=20,\ a_{n+1}=2a_n+20\) で定まる数列を考える。
(1)適当な定数を加えて等比数列を作り、一般項を求めなさい。(5点)
(2)初項から第n項までの和を求めなさい。(5点)
(3)\(\sum_{j=1}^n a_j/2^j\) を求めなさい。(7点)
第2問 区分求積と和の極限(17点)
正の整数nについて、
、
とする。
(1)両方の和を、幅1/nの分割に対応する区分求積の形で説明しなさい。(5点)
(2)Aの数列の極限を求めなさい。(5点)
(3)Bの数列の極限を求めなさい。(7点)
第3問 絶対値の和と場合分け(17点)
\(f(x)=|x-20|+|x+20|\) とする。
(1)絶対値を外し、区間で場合分けして表しなさい。(5点)
(2)最小値と、その値をとるすべてのxを求めなさい。(5点)
(3)不等式 \(f(x)\le 60\) を解きなさい。(7点)
第4問 合同な2円の交点と共通弦(17点)
中心O(0,0)、A(20,0)、半径がともに20の2円を考える。上側の交点をP、下側をQとする。
(1)P,Qの座標を求めなさい。(5点)
(2)共通弦PQの長さを求めなさい。(5点)
(3)三角形OAPの面積を求めなさい。(7点)
第5問 楕円の接線と切片・回転体(16点)
楕円
の第1象限の点 \(P(40\cos t,20\sin t)\)、\(0<t<\pi/2\) を考える。
(1)この点での接線の方程式を求めなさい。(4点)
(2)接線と2つの座標軸でできる三角形の面積の最小値を求めなさい。(4点)
(3)楕円の内部をx軸の周りに回転させた立体の体積を求めなさい。(8点)
第6問 整数を選ぶ確率と条件付き確率(16点)
1から40までの整数が1枚ずつ書かれたカードから、1枚を等確率で選ぶ。Aを偶数が出る事象、Bを20より大きい数が出る事象とする。
(1)P(A),P(B)を求めなさい。(4点)
(2)P(A∩B)を求めなさい。(4点)
(3)P(A|B)を求め、AとBが独立かどうか判定しなさい。(8点)
解答・解説
第1問 固定点を引く漸化式と重み付きの和
(1)
\(a_{n+1}+20=2(a_n+20)\) なので \(a_n+20=40\cdot2^{n-1}\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
一般項を代入し、\(\sum_{j=1}^n2^j=2^{n+1}-2\) を使う。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
\(a_j/2^j=20(1-2^{-j})\)。\(\sum_{j=1}^n2^{-j}=1-2^{-n}\) を差し引く。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 区分求積と和の極限
(1)
\(A_n\) は \(f(x)=\sqrt{20+x}\)、
は \(g(x)=1/(20+x)\) の右端の値を用いた和。両方とも区間[0,1]で連続なので定積分に収束する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 絶対値の和と場合分け
(1)
符号が変わる点は \(-20,20\)。各区間でそれぞれの絶対値の中身の符号を調べる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
中央の区間では一定で、その外側では端点から離れるほど増加する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
左右の外側で \(-2x\le 60\)、\(2x\le 60\)。中央の区間はすべて条件を満たす。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 合同な2円の交点と共通弦
(1)
PもQもOとAから等距離なので、OAの垂直二等分線上にある。横座標は \(10\)。直角三角形で三平方の定理を使って高さを求める。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
PQは縦の線分なのでy座標の差をとる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
底辺OAと高さPのy座標を掛けて2で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 楕円の接線と切片・回転体
(1)
楕円の式を陰関数微分すると \(y'=-x/(4y)\)。Pでの傾きと点を使って接線を整理する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
切片は \(40/\cos t\)、\(20/\sin t\)。面積は \(400/(\sin t\cos t)\)。\(\sin t\cos t\le1/2\)、等号は \(t=\pi/4\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
切り口の半径の2乗は \(400\(1-x^2/1600\)\)。\(-40\le x\le40\) で \\(\pi y^2\\) を積分する。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 整数を選ぶ確率と条件付き確率
(1)
偶数はk個、上半分の数もk個。全体は2k枚。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
共通部分の偶数の個数は \(20-\lfloor20/2\rfloor\)。全体の枚数で割る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
条件付き確率は共通部分の確率をP(B)で割る。これがP(A)=1/2と等しい条件を調べる。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。