法政大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第066回
この回のテストポイント
- 第1問:三項間漸化式と互いに素の証明
- 第2問:三角関数の積分漸化式
- 第3問:完全順列の漸化式と固定点
- 第4問:内分点・内積・三角形の面積
- 第5問:三次方程式の実数解の個数
- 第6問:双曲線の接線と不変な面積
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 三項間漸化式と互いに素の証明(17点)
とする。
(1)隣り合う項の差に着目して一般項を求めなさい。(5点)
(2)初項から第n項までの和を求めなさい。(5点)
(3)隣り合う2項が常に互いに素であることを証明しなさい。(7点)
第2問 三角関数の積分漸化式(17点)
とする。\(n\) は0以上の整数である。
(1)部分積分により、次数を2つ下げる漸化式を導きなさい。(5点)
(2)\(I_{8}\) を求めなさい。(5点)
(3)\(I_{9}\) を求めなさい。(7点)
第3問 完全順列の漸化式と固定点(17点)
\(4\) 人が各自の帽子を無作為に1個ずつ受け取る。すべての割当ては同様に確からしい。n人の誰も自分の帽子を受け取らない割当ての個数をD_nとし、\(D_0=1,D_1=0\) とする。
(1)1人目の帽子の行き先に着目し、完全順列の個数の漸化式を導きなさい。(5点)
(2)全員が自分以外の帽子を受け取る確率を求めなさい。(5点)
(3)自分の帽子を受け取った人数の期待値を求めなさい。(7点)
第4問 内分点・内積・三角形の面積(17点)
A(0,0)、B(8,0)、C(0,8)とする。PはABの中点、QはBCをBQ:QC=1:2に内分する点とする。
(1)P,Qの座標を求めなさい。(5点)
(2)ベクトルAPとAQの内積を求めなさい。(5点)
(3)三角形APQの面積を求めなさい。(7点)
第5問 三次方程式の実数解の個数(16点)
実数 \(a\) に対し、方程式 \(x^3-48x=a\) を考える。
(1)左辺の関数の極大値と極小値を求めなさい。(4点)
(2)異なる3つの実数解をもつための必要十分条件を求め、理由を説明しなさい。(4点)
(3)異なる実数解がちょうど2つとなる場合のパラメータと、そのときの解をすべて求めなさい。(8点)
第6問 双曲線の接線と不変な面積(16点)
第1象限の双曲線 \\(xy=16\\) 上の点 \(P(t,16/t)\)、\(t>0\) を考える。
(1)接線の方程式と2つの軸との交点を求めなさい。(4点)
(2)接線と2つの座標軸でできる三角形の面積を求め、接点によらないことを説明しなさい。(4点)
(3)2つの正の切片の和の最小値と、そのときの接点を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 三項間漸化式と互いに素の証明
(1)
。初めの差は \(4\) なので \(a_{n+1}-a_n=4^n\)。初項に差の和を加える。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
一般項を代入して \(1/(4-1)\) をくくり、等比数列の和と定数の和に分ける。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
一般項から \(a_{n+1}=4a_n+1\)。2項の公約数はその差 \(a_{n+1}-4a_n=1\) を割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 三角関数の積分漸化式
(1)
\(n\ge2\) とする。\(\sin^{n-1}x\) と \(\sin x\) に分けて部分積分すると、境界項は0で
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\(I_0=\pi/2\) から漸化式を \(4\) 回使う。偶数の積と奇数の積を整理すると
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
\(I_1=1\) から漸化式を \(4\) 回使う。\(I_{2m+1}=4^m(m!)^2/(2m+1)!\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 完全順列の漸化式と固定点
(1)
1人目に渡す帽子の元の持ち主をjとする。jの選び方はn-1通り。jが1人目の帽子を受け取る場合は残りn-2人の完全順列。受け取らない場合は、1人目とjの関係を縮めたn-1人の完全順列と1対1に対応する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
初期値から前問の漸化式を順に計算すると \(D_{4}=9\)。全割当ては \(4!\) 通り。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
人iが自分の帽子を受け取ったとき1、そうでないとき0の変数をX_iとする。\(E[X_i]=1/4\)。人数はその和であり、独立でなくても期待値は加算できる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 内分点・内積・三角形の面積
(1)
中点は両端の座標の平均。内分点は2B+Cを3で割る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
始点Aは原点なので位置ベクトル同士の内積を計算する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
APを底辺にし、Qのy座標を高さにして面積を求める。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 三次方程式の実数解の個数
(1)
\(f'(x)=3(x-4)(x+4)\)。増減は順に増加・減少・増加なので、\(x=-4\) で極大、\(x=4\) で極小となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
水平線が3つの単調な部分にそれぞれ1回交わる条件は、高さが極小値より大きく極大値より小さいことである。端点では接して重解をもつため除く。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
\(a=128\) では \(f(x)-a=(x-8)(x+4)^2\)。\(a=-128\) では \(f(x)-a=(x+8)(x-4)^2\)。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 双曲線の接線と不変な面積
(1)
\(y=16/x\) を微分して傾きを求める。接線は \(y-16/t=-16(x-t)/t^2\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
切片は \(2t\) と \(32/t\)。その積が \(64\) で一定なので、面積も一定となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
相加相乗平均より \(2t+32/t\ge16\)。等号は \(t=4\) のとき。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。