広島大学 教育・経済など・数学IIまで 数学記述模試 第050回
この回のテストポイント
- 第1問:三項間漸化式と互いに素の証明
- 第2問:内分点・内積・三角形の面積
- 第3問:非復元抽出の組合せと期待値
- 第4問:定義域のある二次関数とパラメータ
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 三項間漸化式と互いに素の証明(25点)
とする。
(1)隣り合う項の差に着目して一般項を求めなさい。(7点)
(2)初項から第n項までの和を求めなさい。(7点)
(3)隣り合う2項が常に互いに素であることを証明しなさい。(11点)
第2問 内分点・内積・三角形の面積(25点)
A(0,0)、B(18,0)、C(0,18)とする。PはABの中点、QはBCをBQ:QC=1:2に内分する点とする。
(1)P,Qの座標を求めなさい。(7点)
(2)ベクトルAPとAQの内積を求めなさい。(7点)
(3)三角形APQの面積を求めなさい。(11点)
第3問 非復元抽出の組合せと期待値(25点)
袋に赤玉18個、青玉9個がある。玉を戻さず順に3個取り出す。赤玉の数をXとする。
(1)赤2個、青1個となる確率を求めなさい。(7点)
(2)赤玉の個数Xの期待値を求めなさい。(7点)
(3)赤2個、青1個だったという条件で、最初の玉が赤だった確率を求めなさい。(11点)
第4問 定義域のある二次関数とパラメータ(25点)
\(0\le x\le 18\) で \(f_t(x)=x^2-2tx+81\) とする。\(t\) は実数である。
(1)最小値を、パラメータの範囲で場合分けして求めなさい。(7点)
(2)定義域内のすべての値で関数値が非負になる条件を求めなさい。(7点)
(3)方程式 \(f_t(x)=0\) が定義域内に異なる2つの解をもつ条件を求めなさい。(11点)
解答・解説
第1問 三項間漸化式と互いに素の証明
(1)
。初めの差は \(9\) なので \(a_{n+1}-a_n=9^n\)。初項に差の和を加える。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
一般項を代入して \(1/(9-1)\) をくくり、等比数列の和と定数の和に分ける。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
一般項から \(a_{n+1}=9a_n+1\)。2項の公約数はその差 \(a_{n+1}-9a_n=1\) を割る。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第2問 内分点・内積・三角形の面積
(1)
中点は両端の座標の平均。内分点は2B+Cを3で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
始点Aは原点なので位置ベクトル同士の内積を計算する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
APを底辺にし、Qのy座標を高さにして面積を求める。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第3問 非復元抽出の組合せと期待値
(1)
色ごとに玉を選ぶ組合せの積を、全体から3個選ぶ組合せで割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
各回が赤である指示変数の和で表す。各回の周辺確率は2/3で、期待値の加法性を使う。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
条件の下で青玉の位置は3通りが等確率。最初が赤なのは残りの2通り。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第4問 定義域のある二次関数とパラメータ
(1)
平方完成すると \(f_t(x)=(x-t)^2+81-t^2\)。頂点が区間の左側・内部・右側にある場合に分ける。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
前問の最小値を0以上にする。内部の場合は \(-9\le t\le 9\) だが \(t>0\) との共通範囲をとる。右側の場合は条件を満たさない。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
判別式より \(t>9\) または \(t<-9\)。解の積が正で、区間が非負なので \(t>9\) が必要。頂点が区間内にあり、\(f_t(0)>0\)、\(f_t(18)\ge0\) なら2解とも区間内。右端での値は \(405-36t\)。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。