慶應義塾志木高等学校対策 数学模擬試験 第049回
出題範囲と取り組み方
中学数学の発展範囲で解ける高校入試対策です。高校の数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Cは前提にしません。各回の問題と解答・解説は独自作成です。
相似・接線・立体の切断と、整数方程式・数え上げの記述演習。図形は問題文の条件から自分で図を描き、途中式・場合分け・証明の理由を記述しなさい。長さはcm、面積はcm²、体積はcm³で答えます。円周率はπのまま残します。
学校公式の入試案内(確認日:2026年10月4日)。学校別に学習の重点を設定した対策用オリジナル模試です。時間・大問数・配点・重点分野は本教材の演習設計です。年度別の出題傾向を分析して本番の形式を再現したものではありません。
問題
第1問 絶対値・解の個数による場合分け(20点)
方程式\(|x-67|+|x-72|=k\)を考えます。kは実数です。
(1)左辺をx<67、67≦x≦72、x>72に分けて表しなさい。(4点)
(2)k=5のときの解をすべて求めなさい。(6点)
(3)kの値に応じて解をすべて求めなさい。(10点)
第2問 座標・距離の2乗と最小値(20点)
A(0,67)、B(10,67)、P(t,0)とします。
(1)PA²+PB²をtの式で表しなさい。(4点)
(2)PA²+PB²の最小値と、そのときのPの座標を求めなさい。(6点)
(3)PA²+PB²がその最小値より50だけ大きくなるPの座標をすべて求めなさい。(10点)
第3問 2本の線分の交点・面積比の証明(20点)
三角形ABCの面積は335cm²です。DはBCの中点、EはCA上の点でCE:EA=5:1です。ADとBEの交点をXとします。
(1)AX:XDを求め、面積比を使って説明しなさい。(4点)
(2)三角形ABXの面積を求めなさい。(6点)
(3)三角形CDXの面積を求めなさい。(10点)
第4問 直方体表面の最短経路・展開図比較(20点)
3辺がa=67cm、b=72cm、c=77cmの直方体で、向かい合う頂点をA,Gとします。AからGまで表面上だけを進みます。
(1)2面を展開した3種類の経路の長さの2乗を、a,b,cで表しなさい。(4点)
(2)そのうち最短となる経路の長さを求めなさい。(6点)
(3)なぜその展開図が最短か、a<b<cを使って説明しなさい。(10点)
第5問 平方数・範囲から整数を絞る(20点)
nは0≦n≦695を満たす整数で、\(\sqrt{n+4489}\)も整数です。
(1)根号の値がとり得る整数をすべて求めなさい。(4点)
(2)条件を満たすnをすべて求めなさい。(6点)
(3)条件を満たすすべてのnの和を求めなさい。(10点)
解答・解説
第1問
(1)
各絶対値の中身の符号から、順に139−2x、5、2x−139です。
答え:\(\boxed{139-2x,\ 5,\ 2x-139}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
中央の区間では左辺が常に5。外側ではそれより大きいので、中央の全点が解です。
答え:\(\boxed{67\leq x\leq72}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
k<5は解なし。k=5は中央全体。k>5は外側の一次方程式を解き、各区間の条件を満たす2解を得ます。
答え:\(\boxed{k<5:\text{解なし};\ k=5:67\leq x\leq72;\ k>5:x=\frac{139-k}{2},\frac{139+k}{2}}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第2問
(1)
三平方よりPA²=t²+4489、PB²=(t−10)²+4489です。
答え:\(\boxed{2t^2-20t+9078}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
和は\(2(t-5)^2+9028\)。2乗は0以上なのでt=5で最小です。
答え:\(\boxed{9028,\ P=(5,0)}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
2(t−5)²=50よりt−5=±5。正負の両方を採ります。
答え:\(\boxed{(0,0),\ (10,0)}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第3問
(1)
BD=DCなので[ABX]=[ACX]。共通の底辺EXを持つ△AEXと△CEXの面積比はAE:EC=1:5です。△ABXをuとすれば、△AEX=u/(6)、△CEX=5u/(6)。また△BCX=2[BDX]。△ABXと△BCXはBEを底辺とする高さの比AE:EC=1:5なので[BCX]=5u、[BDX]=5u/2。共通の頂点BからADへの高さによりAX:XD=u:(5u/2)=2:5です。
答え:\(\boxed{2:5}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
△ABDの面積は335/2。ADを2:5に分けるので[ABX]=(335/2)×2/(7)です。
答え:\(\boxed{\frac{335}{7}}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
[CDX]=[BDX]=[ABD]−[ABX]です。
答え:\(\boxed{\frac{1675}{14}}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第4問
(1)
展開図では長方形の対角線なので、(a+b)²+c²、(a+c)²+b²、(b+c)²+a²です。
答え:\(\boxed{(a+b)^2+c^2,\ (a+c)^2+b^2,\ (b+c)^2+a^2}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
最小は(a+b)²+c²=25250。三平方で正の平方根を採ります。
答え:\(\boxed{5\sqrt{1010}}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
3式の共通部分はa²+b²+c²。残る部分は2ab,2ac,2bcで、a<b<cならab<ac<bcです。
答え:\\(\boxed{ab<ac<bc}\\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
第5問
(1)
根号の中は4489から5184までなので、平方根の整数値は67から72までです。両端を含みます。
答え:\(\boxed{67,68,69,70,71,72}\)
採点目安(4点):正しい立式・根拠に2点、結論と条件の確認に2点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(2)
根号の値をkとするとn=k²−4489。候補を順に代入します。
答え:\(\boxed{0,135,272,411,552,695}\)
採点目安(6点):正しい立式・根拠に3点、結論と条件の確認に3点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
(3)
列挙した6個の値を足します。根号の整数性と範囲を満たす候補は(1)ですべて尽くしています。
答え:\(\boxed{2065}\)
採点目安(10点):正しい立式・根拠に5点、結論と条件の確認に5点。証明問題は論理が結論までつながれば満点。
復習記録
| 大問 | 得点 / 20 | 間違えた条件・次に確かめること |
|---|---|---|
| 第1問 | ||
| 第2問 | ||
| 第3問 | ||
| 第4問 | ||
| 第5問 |
合計:__ / 100点。解き直しでは答えを隠して、式や図を作るところから取り組みます。