東京理科大学 B方式・理工系 数学記述模試 第032回
この回のテストポイント
- 第1問:空間の垂線と四面体
- 第2問:指数関数の最大値と積分の極限
- 第3問:整数を選ぶ確率と条件付き確率
- 第4問:対数の真数条件と単調性
- 第5問:双曲線の接線と不変な面積
- 第6問:三次方程式の実数解の個数
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 空間の垂線と四面体(17点)
空間で
を考える。
(1)平面ABC上の点の座標が満たす方程式を求めなさい。(5点)
(2)Oから平面ABCに下ろした垂線の足Hと距離OHを求めなさい。(5点)
(3)四面体OABCの体積を2通りに表し、三角形ABCの面積を求めなさい。(7点)
第2問 指数関数の最大値と積分の極限(17点)
\(x\ge0\) で \(f(x)=xe^{-21x}\) とする。
(1)増減を調べ、最大値とそれをとる横座標を求めなさい。(5点)
(2)\(a>0\) として \(\int_0^a f(x)\,dx\) を求めなさい。(5点)
(3)前問の定積分で上端を限りなく大きくしたときの極限値を求めなさい。(7点)
第3問 整数を選ぶ確率と条件付き確率(17点)
1から42までの整数が1枚ずつ書かれたカードから、1枚を等確率で選ぶ。Aを偶数が出る事象、Bを21より大きい数が出る事象とする。
(1)P(A),P(B)を求めなさい。(5点)
(2)P(A∩B)を求めなさい。(5点)
(3)P(A|B)を求め、AとBが独立かどうか判定しなさい。(7点)
第4問 対数の真数条件と単調性(17点)
\(F(x)=\log_2x+\log_2(x-21)\) を考える。
(1)定義域を求めなさい。(5点)
(2)\(F(x)=\log_2 882\) を解きなさい。(5点)
(3)\(F(x)\le\log_2 882\) を解きなさい。(7点)
第5問 双曲線の接線と不変な面積(16点)
第1象限の双曲線 \\(xy=441\\) 上の点 \(P(t,441/t)\)、\(t>0\) を考える。
(1)接線の方程式と2つの軸との交点を求めなさい。(4点)
(2)接線と2つの座標軸でできる三角形の面積を求め、接点によらないことを説明しなさい。(4点)
(3)2つの正の切片の和の最小値と、そのときの接点を求めなさい。(8点)
第6問 三次方程式の実数解の個数(16点)
実数 \(a\) に対し、方程式 \(x^3-1323x=a\) を考える。
(1)左辺の関数の極大値と極小値を求めなさい。(4点)
(2)異なる3つの実数解をもつための必要十分条件を求め、理由を説明しなさい。(4点)
(3)異なる実数解がちょうど2つとなる場合のパラメータと、そのときの解をすべて求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 空間の垂線と四面体
(1)
平面の方程式を \(ux+vy+wz=c\) とおき、3点を代入する。係数は共通倍してよい。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
法線ベクトルは \((6,3,2)\) なので \(H=s(6,3,2)\)。平面の式への代入で \(49s=126\)。距離は \(7s\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
底面OABの面積は \(441\)、Cからこの底面までの高さは \(63\) なので体積は \(9261\)。一方、ABCを底面とすると \(V=S_{ABC}\cdot OH/3\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 指数関数の最大値と積分の極限
(1)
\(f'(x)=e^{-21x}(1-21x)\)。指数因子は正なので \(x=1/21\) の前は増加、後は減少。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
部分積分する。原始関数は \(-\frac{21x+1}{441}e^{-21x}\) であり、微分でも確認できる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
\(e^{-21a}\) と \(ae^{-21a}\) はともに0に収束する。前問の式で残る定数項をとる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 整数を選ぶ確率と条件付き確率
(1)
偶数はk個、上半分の数もk個。全体は2k枚。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
共通部分の偶数の個数は \(21-\lfloor21/2\rfloor\)。全体の枚数で割る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
条件付き確率は共通部分の確率をP(B)で割る。これがP(A)=1/2と等しい条件を調べる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 対数の真数条件と単調性
(1)
2つの真数がともに正になる条件の共通範囲をとる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
積の対数にまとめると \(x(x-21)=882\)。2つの根のうち真数条件を満たすものを選ぶ。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
底が1より大きいため、各対数は定義域内で増加する。等号となる点までが解となる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 双曲線の接線と不変な面積
(1)
\(y=441/x\) を微分して傾きを求める。接線は \(y-441/t=-441(x-t)/t^2\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
切片は \(2t\) と \(882/t\)。その積が \(1764\) で一定なので、面積も一定となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
相加相乗平均より \(2t+882/t\ge84\)。等号は \(t=21\) のとき。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 三次方程式の実数解の個数
(1)
\(f'(x)=3(x-21)(x+21)\)。増減は順に増加・減少・増加なので、\(x=-21\) で極大、\(x=21\) で極小となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
水平線が3つの単調な部分にそれぞれ1回交わる条件は、高さが極小値より大きく極大値より小さいことである。端点では接して重解をもつため除く。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
\(a=18522\) では \(f(x)-a=(x-42)(x+21)^2\)。\(a=-18522\) では \(f(x)-a=(x+42)(x-21)^2\)。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。