東京理科大学 B方式・理工系 数学記述模試 第010回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

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問題

第1問 円の弦と三角形の面積の最大化(17点)

円 \\(x^2+y^2=361\\) の内部の点 \(Q(\frac{19}{2},0)\) を通る直線が、円とA、Bで交わる。

(1)直線が鉛直のとき、2つの交点を求めなさい。(5点)

(2)直線の傾きを実数mとするとき、弦ABの長さを求めなさい。(5点)

(3)鉛直の直線も含め、原点OとA、Bでできる三角形の面積の最大値を求め、等号が成り立つ直線を示しなさい。(7点)


第2問 区分求積と和の極限(17点)

正の整数nについて、

\[ A_n=\frac1n\sum_{j=1}^n\sqrt{19+\frac jn} \]

、

\[ B_n=\sum_{j=1}^n\frac1{19n+j} \]

とする。

(1)両方の和を、幅1/nの分割に対応する区分求積の形で説明しなさい。(5点)

(2)Aの数列の極限を求めなさい。(5点)

(3)Bの数列の極限を求めなさい。(7点)


第3問 集合の包含と人数の計算(17点)

95人のクラスで、集合Aの人数は57人、集合Bは38人、両方に属する人数は19人とする。

(1)少なくとも一方に属する人数を求めなさい。(5点)

(2)どちらにも属さない人数を求めなさい。(5点)

(3)一方だけに属する人数を求めなさい。(7点)


第4問 対数の真数条件と単調性(17点)

\(F(x)=\log_2x+\log_2(x-19)\) を考える。

(1)定義域を求めなさい。(5点)

(2)\(F(x)=\log_2 722\) を解きなさい。(5点)

(3)\(F(x)\le\log_2 722\) を解きなさい。(7点)


第5問 楕円の接線と切片・回転体(16点)

楕円

\[ \frac{x^2}{1444}+\frac{y^2}{361}=1 \]

の第1象限の点 \(P(38\cos t,19\sin t)\)、\(0<t<\pi/2\) を考える。

(1)この点での接線の方程式を求めなさい。(4点)

(2)接線と2つの座標軸でできる三角形の面積の最小値を求めなさい。(4点)

(3)楕円の内部をx軸の周りに回転させた立体の体積を求めなさい。(8点)


第6問 データの変換と分散(16点)

5個のデータは \(17,18,19,20,21\) である。分散は偏差の2乗の平均で定義する。各データxをy=2x+3に変換する。

(1)元のデータの平均・分散を求めなさい。(4点)

(2)変換後の平均・分散を求めなさい。(4点)

(3)元のデータと変換後のデータの相関係数を求め、符号の理由を説明しなさい。(8点)


解答・解説

第1問 円の弦と三角形の面積の最大化

(1)

\(x=\frac{19}{2}\) を円の式に代入する。\\(y^2=\frac{1083}{4}\\)。

\[ \boxed{(\frac{19}{2},\pm \frac{19}{2}\sqrt{3})} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

直線は \(mx-y-\frac{19}{2}m=0\)。原点からの距離をdとすると \(d^2=\frac{361m^2}{4(1+m^2)}\)。弦の半分と距離と半径で直角三角形を作り、\(AB=2\sqrt{361-d^2}\)。

\[ \boxed{AB=19\sqrt{\frac{4+3m^2}{1+m^2}}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

直線がQを通るので \(0\le d\le19/2\)。面積の2乗は \(d^2(361-d^2)\)。\(s=d^2\) とおくと \(s(361-s)\) は \(0\le s\le361/4\) で増加する。距離が最大となるのは鉛直の直線。

\[ \boxed{\max S=\frac{361}{4}\sqrt{3},\quad x=\frac{19}{2}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第2問 区分求積と和の極限

(1)

\(A_n\) は \(f(x)=\sqrt{19+x}\)、

\[ B_n=\frac1n\sum_{j=1}^n\frac1{19+j/n} \]

は \(g(x)=1/(19+x)\) の右端の値を用いた和。両方とも区間[0,1]で連続なので定積分に収束する。

\[ \boxed{A_n\to\int_0^1f(x)\,dx,\quad B_n\to\int_0^1g(x)\,dx} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

\[ \lim A_n=\int_0^1\sqrt{19+x}\,dx=[\frac23(19+x)^{3/2}]_0^1 \]

。

\[ \boxed{\frac23(40\sqrt{5}-19\sqrt{19})} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

\[ \lim B_n=\int_0^1\frac1{19+x}\,dx=[\log(19+x)]_0^1 \]

。

\[ \boxed{\log\frac{20}{19}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第3問 集合の包含と人数の計算

(1)

AとBの人数の和では共通部分を2回数えるため1回分引く。

\[ \boxed{76} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

全体から和集合の人数を引く。

\[ \boxed{19} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

和集合から共通部分を引く。

\[ \boxed{57} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第4問 対数の真数条件と単調性

(1)

2つの真数がともに正になる条件の共通範囲をとる。

\[ \boxed{x>19} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

積の対数にまとめると \(x(x-19)=722\)。2つの根のうち真数条件を満たすものを選ぶ。

\[ \boxed{x=38} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

底が1より大きいため、各対数は定義域内で増加する。等号となる点までが解となる。

\[ \boxed{19<x\le38} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第5問 楕円の接線と切片・回転体

(1)

楕円の式を陰関数微分すると \(y'=-x/(4y)\)。Pでの傾きと点を使って接線を整理する。

\[ \boxed{\frac{x\cos t}{38}+\frac{y\sin t}{19}=1} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(2)

切片は \(38/\cos t\)、\(19/\sin t\)。面積は \(361/(\sin t\cos t)\)。\(\sin t\cos t\le1/2\)、等号は \(t=\pi/4\)。

\[ \boxed{S_{\min}=722,\quad t=\pi/4} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(3)

切り口の半径の2乗は \(361\(1-x^2/1444\)\)。\(-38\le x\le38\) で \\(\pi y^2\\) を積分する。

\[ \boxed{\frac{54872}{3}\pi} \]

採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。

第6問 データの変換と分散

(1)

平均は中央の \(19\)。偏差は −2,−1,0,1,2 なので2乗和を5で割る。

\[ \boxed{\bar x=19,\quad V_x=2} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(2)

平均は同じ一次式で変換され、各偏差は2倍になる。偏差の2乗の平均は4倍になる。

\[ \boxed{\bar y=41,\quad V_y=8} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(3)

共分散は元の分散の2倍。標準偏差の積も元の分散の2倍であり、正の傾きの完全な直線関係となる。

\[ \boxed{r=1} \]

採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。