筑波大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第092回
この回のテストポイント
- 第1問:円の弦と三角形の面積の最大化
- 第2問:対数方程式の存在条件
- 第3問:停止する試行と期待値の連立
- 第4問:等比数列と奇数番目の項の和
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 円の弦と三角形の面積の最大化(25点)
円 \\(x^2+y^2=676\\) の内部の点 \(Q(13,0)\) を通る直線が、円とA、Bで交わる。
(1)直線が鉛直のとき、2つの交点を求めなさい。(7点)
(2)直線の傾きを実数mとするとき、弦ABの長さを求めなさい。(7点)
(3)鉛直の直線も含め、原点OとA、Bでできる三角形の面積の最大値を求め、等号が成り立つ直線を示しなさい。(11点)
第2問 対数方程式の存在条件(25点)
\(\log_2 x+\log_2(26-x)=a\) を考える。\(a\) は実数である。
(1)真数条件を示し、実数解が存在するための必要十分条件を求めなさい。(7点)
(2)実数解の個数を場合分けして求めなさい。(7点)
(3)\(a=\log_2 \frac{507}{4}\) のとき、すべての解を求めなさい。(11点)
第3問 停止する試行と期待値の連立(25点)
表の確率が \(1/26\)、裏の確率が \(25/26\) の硬貨を独立に投げ、初めて表が2回連続したところで止める。試行回数をTとする。
(1)2回目と3回目に初めて止まる確率をそれぞれ求めなさい。(7点)
(2)直前が表でない状態と表の状態について、残りの試行回数の期待値を連立して、Tの期待値を求めなさい。期待値が有限であることは用いてよい。(7点)
(3)表が合計2回出ればよい場合の期待値と比較し、差を求めなさい。(11点)
第4問 等比数列と奇数番目の項の和(25点)
初項26、公比2の等比数列をaₙとする。
(1)一般項を求めなさい。(7点)
(2)初項から第n項までの和を求めなさい。(7点)
(3)最初のn個の奇数番目の項の和を求めなさい。(11点)
解答・解説
第1問 円の弦と三角形の面積の最大化
(1)
\(x=13\) を円の式に代入する。\\(y^2=507\\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
直線は \(mx-y-13m=0\)。原点からの距離をdとすると \(d^2=\frac{676m^2}{4(1+m^2)}\)。弦の半分と距離と半径で直角三角形を作り、\(AB=2\sqrt{676-d^2}\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
直線がQを通るので \(0\le d\le26/2\)。面積の2乗は \(d^2(676-d^2)\)。\(s=d^2\) とおくと \(s(676-s)\) は \(0\le s\le676/4\) で増加する。距離が最大となるのは鉛直の直線。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第2問 対数方程式の存在条件
(1)
真数条件は \(0<x<26\)。\(x(26-x)=676/4-(x-26/2)^2\) なので、この積の値域は \((0,676/4]\)。対数の底が1より大きいことを使う。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
積が最大値より小さい正の値なら頂点の左右に1解ずつ、最大値なら頂点に1解、それを超えれば解はない。対数の真数条件も満たす。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
\(x(26-x)=\frac{507}{4}\) を解く。2つの解の和は \(26\)、積は右辺。得られた解が真数条件に入ることを確認する。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第3問 停止する試行と期待値の連立
(1)
2回で止まる列は表表、3回で初めて止まる列は裏表表だけ。独立性により確率を掛ける。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
\(p=1/26,q=1-p\) とする。2状態の期待値をE、Fとすると \(E=1+qE+pF\)、\(F=1+qE\)。代入して \(p^2E=1+p\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
1回の表までの平均は \(26\) 回なので合計2回の表までの平均は \(52\) 回。連続という条件を課すと期待値は前問の値となる。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第4問 等比数列と奇数番目の項の和
(1)
初項に公比のn−1乗を掛ける。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
和に公比を掛けて元の和を引くと、中間の項が消える。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
奇数番目の項の列は初項が同じで公比4の等比数列となる。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。