筑波大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第082回
この回のテストポイント
- 第1問:円の弦と三角形の面積の最大化
- 第2問:データの変換と分散
- 第3問:集合の包含と人数の計算
- 第4問:等差数列の一般項・和・境界
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 円の弦と三角形の面積の最大化(25点)
円 \\(x^2+y^2=16\\) の内部の点 \(Q(2,0)\) を通る直線が、円とA、Bで交わる。
(1)直線が鉛直のとき、2つの交点を求めなさい。(7点)
(2)直線の傾きを実数mとするとき、弦ABの長さを求めなさい。(7点)
(3)鉛直の直線も含め、原点OとA、Bでできる三角形の面積の最大値を求め、等号が成り立つ直線を示しなさい。(11点)
第2問 データの変換と分散(25点)
5個のデータは \(2,3,4,5,6\) である。分散は偏差の2乗の平均で定義する。各データxをy=2x+3に変換する。
(1)元のデータの平均・分散を求めなさい。(7点)
(2)変換後の平均・分散を求めなさい。(7点)
(3)元のデータと変換後のデータの相関係数を求め、符号の理由を説明しなさい。(11点)
第3問 集合の包含と人数の計算(25点)
20人のクラスで、集合Aの人数は12人、集合Bは8人、両方に属する人数は4人とする。
(1)少なくとも一方に属する人数を求めなさい。(7点)
(2)どちらにも属さない人数を求めなさい。(7点)
(3)一方だけに属する人数を求めなさい。(11点)
第4問 等差数列の一般項・和・境界(25点)
初項4、公差2の等差数列をaₙとする。
(1)一般項を求めなさい。(7点)
(2)初項から第n項までの和を求めなさい。(7点)
(3)\(a_n\ge 12\) となる最小の正の整数nを求めなさい。(11点)
解答・解説
第1問 円の弦と三角形の面積の最大化
(1)
\(x=2\) を円の式に代入する。\\(y^2=12\\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
直線は \(mx-y-2m=0\)。原点からの距離をdとすると \(d^2=\frac{16m^2}{4(1+m^2)}\)。弦の半分と距離と半径で直角三角形を作り、\(AB=2\sqrt{16-d^2}\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
直線がQを通るので \(0\le d\le4/2\)。面積の2乗は \(d^2(16-d^2)\)。\(s=d^2\) とおくと \(s(16-s)\) は \(0\le s\le16/4\) で増加する。距離が最大となるのは鉛直の直線。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第2問 データの変換と分散
(1)
平均は中央の \(4\)。偏差は −2,−1,0,1,2 なので2乗和を5で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
平均は同じ一次式で変換され、各偏差は2倍になる。偏差の2乗の平均は4倍になる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
共分散は元の分散の2倍。標準偏差の積も元の分散の2倍であり、正の傾きの完全な直線関係となる。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第3問 集合の包含と人数の計算
(1)
AとBの人数の和では共通部分を2回数えるため1回分引く。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
全体から和集合の人数を引く。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
和集合から共通部分を引く。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第4問 等差数列の一般項・和・境界
(1)
初項に公差のn−1倍を加える。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
初項と末項の平均に項数を掛ける。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
一般項を代入してnの不等式を解き、最小の整数を選ぶ。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。