筑波大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第063回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

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問題

第1問 等周条件と三角形の面積(25点)

周の長さが \(54\) の二等辺三角形を考える。等しい2辺の長さをa、底辺の長さをbとする。

(1)底辺をaで表し、三角形が存在するaの範囲を求めなさい。(7点)

(2)面積が最大になる辺の長さと最大面積を求め、最大になる理由を示しなさい。(7点)

(3)面積が最大になる三角形の内接円の半径を求めなさい。(11点)


第2問 定義域のある二次関数とパラメータ(25点)

\(0\le x\le 18\) で \(f_t(x)=x^2-2tx+81\) とする。\(t\) は実数である。

(1)最小値を、パラメータの範囲で場合分けして求めなさい。(7点)

(2)定義域内のすべての値で関数値が非負になる条件を求めなさい。(7点)

(3)方程式 \(f_t(x)=0\) が定義域内に異なる2つの解をもつ条件を求めなさい。(11点)


第3問 集合の包含と人数の計算(25点)

45人のクラスで、集合Aの人数は27人、集合Bは18人、両方に属する人数は9人とする。

(1)少なくとも一方に属する人数を求めなさい。(7点)

(2)どちらにも属さない人数を求めなさい。(7点)

(3)一方だけに属する人数を求めなさい。(11点)


第4問 重解を使う三次曲線の面積(25点)

曲線 \(y=f(x)=x^3-243x\) の \(x=9\) における接線をlとする。

(1)接線と曲線のすべての交点を求めなさい。重解の意味も説明しなさい。(7点)

(2)曲線と接線で囲まれた有限部分の面積を求めなさい。(7点)

(3)その部分のうち、横座標が非負である部分の面積が全体に占める割合を求めなさい。(11点)


解答・解説

第1問 等周条件と三角形の面積

(1)

\(b=54-2a\)。\(b>0\) と三角不等式 \(b<2a\) の両方を満たす必要がある。

\[ \boxed{b=54-2a,\quad \frac{27}{2}<a<27} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

底辺を二等分して高さを求めると \(S^2=27(27-a)^2(2a-27)\)。微分すると \((S^2)'=162(27-a)(18-a)\)。存在範囲で \(a=18\) の前は正、後は負。最大は正三角形のとき。

\[ \boxed{a=b=18,\quad S_{\max}=81\sqrt3} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

半周長は \(27\)。内心から3辺に垂線を下ろして分割すると \(S=27r\)。

\[ \boxed{r=3\sqrt{3}} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第2問 定義域のある二次関数とパラメータ

(1)

平方完成すると \(f_t(x)=(x-t)^2+81-t^2\)。頂点が区間の左側・内部・右側にある場合に分ける。

\[ \boxed{\min f_t=\begin{cases}81&t\le0\\81-t^2&0<t<18\\405-36t&t\ge18\end{cases}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

前問の最小値を0以上にする。内部の場合は \(-9\le t\le 9\) だが \(t>0\) との共通範囲をとる。右側の場合は条件を満たさない。

\[ \boxed{t\le9} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

判別式より \(t>9\) または \(t<-9\)。解の積が正で、区間が非負なので \(t>9\) が必要。頂点が区間内にあり、\(f_t(0)>0\)、\(f_t(18)\ge0\) なら2解とも区間内。右端での値は \(405-36t\)。

\[ \boxed{9<t\le \frac{45}{4}} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第3問 集合の包含と人数の計算

(1)

AとBの人数の和では共通部分を2回数えるため1回分引く。

\[ \boxed{36} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

全体から和集合の人数を引く。

\[ \boxed{9} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

和集合から共通部分を引く。

\[ \boxed{27} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第4問 重解を使う三次曲線の面積

(1)

\(f'(9)=0\) なので \(l:y=-1458\)。差は \((x-9)^2(x+18)\)。接点の横座標は2重の根となる。

\[ \boxed{(-18,-1458),\quad(9,-1458)} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

区間 \([-18,9]\) では差は非負。

\[ S=\int_{-18}^{9}(x^3-243x+1458)\,dx \]

。原始関数は \\(x^4/4-\frac{243}{2}x^2+1458x\\)。

\[ \boxed{\frac{177147}{4}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

非負の横座標の部分は

\[ \int_0^{9}(f(x)+1458)\,dx=\frac{19683}{4} \]

。全体の面積で割る。

\[ \boxed{\frac19} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。