筑波大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第011回
この回のテストポイント
- 第1問:内分点・内積・三角形の面積
- 第2問:二次方程式の解の符号
- 第3問:非復元抽出の組合せと期待値
- 第4問:逆数で線形化し差を足す
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 内分点・内積・三角形の面積(25点)
A(0,0)、B(22,0)、C(0,22)とする。PはABの中点、QはBCをBQ:QC=1:2に内分する点とする。
(1)P,Qの座標を求めなさい。(7点)
(2)ベクトルAPとAQの内積を求めなさい。(7点)
(3)三角形APQの面積を求めなさい。(11点)
第2問 二次方程式の解の符号(25点)
実数tに対し \\(x^2-2tx+121=0\\) を考える。
(1)実数解をもつtの範囲を求めなさい。(7点)
(2)異なる2つの正の実数解をもつtの範囲を求めなさい。(7点)
(3)2つの実数解をα,βとするとき、逆数の和をtで表しなさい。(11点)
第3問 非復元抽出の組合せと期待値(25点)
袋に赤玉22個、青玉11個がある。玉を戻さず順に3個取り出す。赤玉の数をXとする。
(1)赤2個、青1個となる確率を求めなさい。(7点)
(2)赤玉の個数Xの期待値を求めなさい。(7点)
(3)赤2個、青1個だったという条件で、最初の玉が赤だった確率を求めなさい。(11点)
第4問 逆数で線形化し差を足す(25点)
で数列を定める。
(1)すべての項が正であることを確認し、一般項を求めなさい。(7点)
(2)\(\sum_{j=1}^n a_ja_{j+1}\) を求めなさい。(7点)
(3)\(\prod_{j=1}^n(1+a_j)\) を求めなさい。(11点)
解答・解説
第1問 内分点・内積・三角形の面積
(1)
中点は両端の座標の平均。内分点は2B+Cを3で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
始点Aは原点なので位置ベクトル同士の内積を計算する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
APを底辺にし、Qのy座標を高さにして面積を求める。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第2問 二次方程式の解の符号
(1)
判別式は \(4(t^2-121)\)。0以上となる範囲を求める。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
解の積は正で、和が正なら両方正になる。重解を除くため判別式は正とする。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
解の積は \(121\)、和は2t。積が0ではないので逆数が定義できる。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第3問 非復元抽出の組合せと期待値
(1)
色ごとに玉を選ぶ組合せの積を、全体から3個選ぶ組合せで割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
各回が赤である指示変数の和で表す。各回の周辺確率は2/3で、期待値の加法性を使う。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
条件の下で青玉の位置は3通りが等確率。最初が赤なのは残りの2通り。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第4問 逆数で線形化し差を足す
(1)
初項が正で、正の項から次の正の項が作られるので帰納的にすべて正。逆数をとると \(1/a_{n+1}=1/a_n+1\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
漸化式から
。和をとると中間の項が消える。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
漸化式を変形すると \(1+a_j=a_j/a_{j+1}\)。積では中間の項が約分される。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。