東海大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第070回
この回のテストポイント
- 第1問:合同な2円の交点と共通弦
- 第2問:データの変換と分散
- 第3問:内積・角度とベクトルの射影
- 第4問:円と直線の交点数・弦の長さ
- 第5問:三角関数の積分漸化式
- 第6問:双曲線の接線と不変な面積
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。基本事項から標準問題まで、各大問の3小問で段階的に確認します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 合同な2円の交点と共通弦(17点)
中心O(0,0)、A(12,0)、半径がともに12の2円を考える。上側の交点をP、下側をQとする。
(1)P,Qの座標を求めなさい。(5点)
(2)共通弦PQの長さを求めなさい。(5点)
(3)三角形OAPの面積を求めなさい。(7点)
第2問 データの変換と分散(17点)
5個のデータは \(10,11,12,13,14\) である。分散は偏差の2乗の平均で定義する。各データxをy=2x+3に変換する。
(1)元のデータの平均・分散を求めなさい。(5点)
(2)変換後の平均・分散を求めなさい。(5点)
(3)元のデータと変換後のデータの相関係数を求め、符号の理由を説明しなさい。(7点)
第3問 内積・角度とベクトルの射影(17点)
とする。
(1)内積と、それぞれの大きさを求めなさい。(5点)
(2)2つのベクトルのなす角の余弦を求めなさい。(5点)
(3)実数tに対し、|a−tb|²の最小値とそのときのtを求めなさい。(7点)
第4問 円と直線の交点数・弦の長さ(17点)
円 \\(x^2+y^2=144\\) と直線 \(y=x+a\) を考える。
(1)共有点をもつaの範囲を求めなさい。(5点)
(2)接するときのaと接点を求めなさい。(5点)
(3)2交点を結ぶ弦の長さをaで表し、最大値を求めなさい。(7点)
第5問 三角関数の積分漸化式(16点)
とする。\(n\) は0以上の整数である。
(1)部分積分により、次数を2つ下げる漸化式を導きなさい。(4点)
(2)\(I_{24}\) を求めなさい。(4点)
(3)\(I_{25}\) を求めなさい。(8点)
第6問 双曲線の接線と不変な面積(16点)
第1象限の双曲線 \\(xy=144\\) 上の点 \(P(t,144/t)\)、\(t>0\) を考える。
(1)接線の方程式と2つの軸との交点を求めなさい。(4点)
(2)接線と2つの座標軸でできる三角形の面積を求め、接点によらないことを説明しなさい。(4点)
(3)2つの正の切片の和の最小値と、そのときの接点を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 合同な2円の交点と共通弦
(1)
PもQもOとAから等距離なので、OAの垂直二等分線上にある。横座標は \(6\)。直角三角形で三平方の定理を使って高さを求める。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
PQは縦の線分なのでy座標の差をとる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
底辺OAと高さPのy座標を掛けて2で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 データの変換と分散
(1)
平均は中央の \(12\)。偏差は −2,−1,0,1,2 なので2乗和を5で割る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
平均は同じ一次式で変換され、各偏差は2倍になる。偏差の2乗の平均は4倍になる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
共分散は元の分散の2倍。標準偏差の積も元の分散の2倍であり、正の傾きの完全な直線関係となる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 内積・角度とベクトルの射影
(1)
対応する成分の積の和が内積。大きさは成分の2乗和の平方根。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
内積を2つのベクトルの大きさの積で割る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
。平方完成して頂点を求める。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 円と直線の交点数・弦の長さ
(1)
代入すると \\(2x^2+2ax+a^2-144=0\\)。判別式を0以上にする。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
判別式が0のときx=−a/2、y=a/2となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
原点から直線までの距離は|a|/√2。弦の中点までの距離と半径で直角三角形を作る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 三角関数の積分漸化式
(1)
\(n\ge2\) とする。\(\sin^{n-1}x\) と \(\sin x\) に分けて部分積分すると、境界項は0で
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
\(I_0=\pi/2\) から漸化式を \(12\) 回使う。偶数の積と奇数の積を整理すると
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
\(I_1=1\) から漸化式を \(12\) 回使う。\(I_{2m+1}=4^m(m!)^2/(2m+1)!\)。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 双曲線の接線と不変な面積
(1)
\(y=144/x\) を微分して傾きを求める。接線は \(y-144/t=-144(x-t)/t^2\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
切片は \(2t\) と \(288/t\)。その積が \(576\) で一定なので、面積も一定となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
相加相乗平均より \(2t+288/t\ge48\)。等号は \(t=12\) のとき。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。