東北大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第049回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。応用問題で、場合分け・必要十分条件・証明の記述を重視します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

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問題

第1問 逆数で線形化し差を足す(17点)

\[ a_1=1/26,\ a_{n+1}=a_n/(1+a_n) \]

で数列を定める。

(1)すべての項が正であることを確認し、一般項を求めなさい。(5点)

(2)\(\sum_{j=1}^n a_ja_{j+1}\) を求めなさい。(5点)

(3)\(\prod_{j=1}^n(1+a_j)\) を求めなさい。(7点)


第2問 指数関数の最大値と積分の極限(17点)

\(x\ge0\) で \(f(x)=xe^{-26x}\) とする。

(1)増減を調べ、最大値とそれをとる横座標を求めなさい。(5点)

(2)\(a>0\) として \(\int_0^a f(x)\,dx\) を求めなさい。(5点)

(3)前問の定積分で上端を限りなく大きくしたときの極限値を求めなさい。(7点)


第3問 線分上の点と内積・最大最小(17点)

\(O(0,0),B(52,0),C(0,26)\) とする。Pは線分BC上を動く。

(1)Pを1つの実数パラメータで表し、その範囲を示しなさい。(5点)

(2)距離OPが最小になる点と最小距離を求めなさい。垂直性も確認しなさい。(5点)

(3)Pから2つの座標軸に垂線を下ろして作る長方形の面積の最大値を求めなさい。(7点)


第4問 反射による経路の数え上げ(17点)

数直線上の点を原点から動かす。毎回、左右それぞれ確率1/2で1だけ進み、独立に \(52\) 回動かす。

(1)最後に原点に戻る移動列の数を求めなさい。(5点)

(2)最後に原点に戻り、途中で一度も負の位置に達しない移動列の数を求めなさい。負の位置に初めて達するまでの移動を反転する方法で説明しなさい。(5点)

(3)最後に原点に戻ったという条件のもとで、一度も負の位置に達していない確率を求めなさい。(7点)


第5問 双曲線の接線と不変な面積(16点)

第1象限の双曲線 \\(xy=676\\) 上の点 \(P(t,676/t)\)、\(t>0\) を考える。

(1)接線の方程式と2つの軸との交点を求めなさい。(4点)

(2)接線と2つの座標軸でできる三角形の面積を求め、接点によらないことを説明しなさい。(4点)

(3)2つの正の切片の和の最小値と、そのときの接点を求めなさい。(8点)


第6問 三次方程式の実数解の個数(16点)

実数 \(a\) に対し、方程式 \(x^3-2028x=a\) を考える。

(1)左辺の関数の極大値と極小値を求めなさい。(4点)

(2)異なる3つの実数解をもつための必要十分条件を求め、理由を説明しなさい。(4点)

(3)異なる実数解がちょうど2つとなる場合のパラメータと、そのときの解をすべて求めなさい。(8点)


解答・解説

第1問 逆数で線形化し差を足す

(1)

初項が正で、正の項から次の正の項が作られるので帰納的にすべて正。逆数をとると \(1/a_{n+1}=1/a_n+1\)。

\[ \boxed{a_n=\frac1{n+25}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

漸化式から

\[ a_j-a_{j+1}=a_j^2/(1+a_j)=a_ja_{j+1} \]

。和をとると中間の項が消える。

\[ \boxed{\frac1{26}-\frac1{n+26}=\frac{n}{26(n+26)}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

漸化式を変形すると \(1+a_j=a_j/a_{j+1}\)。積では中間の項が約分される。

\[ \boxed{\frac{n+26}{26}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第2問 指数関数の最大値と積分の極限

(1)

\(f'(x)=e^{-26x}(1-26x)\)。指数因子は正なので \(x=1/26\) の前は増加、後は減少。

\[ \boxed{x=\frac1{26},\quad\max f=\frac1{26e}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

部分積分する。原始関数は \(-\frac{26x+1}{676}e^{-26x}\) であり、微分でも確認できる。

\[ \boxed{\frac{1-(26a+1)e^{-26a}}{676}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

\(e^{-26a}\) と \(ae^{-26a}\) はともに0に収束する。前問の式で残る定数項をとる。

\[ \boxed{\frac{1}{676}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第3問 線分上の点と内積・最大最小

(1)

\(P=(1-t)B+tC\) とおく。線分上なので \(0\le t\le1\)。

\[ \boxed{P=(52(1-t),26t),\quad0\le t\le1} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

\[ OP^2=676(5t^2-8t+4)=5676(t-4/5)^2+4676/5 \]

。最小のtは区間内にあり、\(\overrightarrow{BC}=(-52,26)\) とOPの内積は0。

\[ \boxed{P=(\frac{52}{5},\frac{104}{5}),\quad\min OP=\frac{52}{5}\sqrt{5}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

長方形の面積は \(1352t(1-t)=338-1352(t-1/2)^2\)。端点では面積0、内部の頂点で最大。

\[ \boxed{\max S=338,\quad P=(26,13)} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第4問 反射による経路の数え上げ

(1)

右へ進む回数と左へ進む回数はそれぞれ \(26\) 回。右への移動の位置を選ぶ。

\[ \boxed{495918532948104} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

悪い移動列について、初めて位置-1に着くまでの左右を反転する。原点から出て最後に位置2に着く移動列と1対1に対応する。この列は右が \(27\) 回、左が \(25\) 回なので \(\binom{52}{25}\) 個。全体から差し引く。

\[ \boxed{18367353072152} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

条件付きの標本空間は前問(1)の \(\binom{52}{26}\) 個。良い列の個数は全体の \(1/27\)。

\[ \boxed{\frac{1}{27}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第5問 双曲線の接線と不変な面積

(1)

\(y=676/x\) を微分して傾きを求める。接線は \(y-676/t=-676(x-t)/t^2\)。

\[ \boxed{\frac xt+\frac{yt}{676}=2,\quad(2t,0),(0,1352/t)} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(2)

切片は \(2t\) と \(1352/t\)。その積が \(2704\) で一定なので、面積も一定となる。

\[ \boxed{1352} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(3)

相加相乗平均より \(2t+1352/t\ge104\)。等号は \(t=26\) のとき。

\[ \boxed{\min=104,\quad P=(26,26)} \]

採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。

第6問 三次方程式の実数解の個数

(1)

\(f'(x)=3(x-26)(x+26)\)。増減は順に増加・減少・増加なので、\(x=-26\) で極大、\(x=26\) で極小となる。

\[ \boxed{\text{極大値 }35152,\quad\text{極小値 }-35152} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(2)

水平線が3つの単調な部分にそれぞれ1回交わる条件は、高さが極小値より大きく極大値より小さいことである。端点では接して重解をもつため除く。

\[ \boxed{-35152<a<35152} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(3)

\(a=35152\) では \(f(x)-a=(x-52)(x+26)^2\)。\(a=-35152\) では \(f(x)-a=(x+52)(x-26)^2\)。

\[ \boxed{a=35152:x=-26,52;\quad a=-35152:x=-52,26} \]

採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。