東北大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第019回
この回のテストポイント
- 第1問:空間の垂線と四面体
- 第2問:三角関数を二次関数に置き換える
- 第3問:重解を使う三次曲線の面積
- 第4問:抽出方法と条件付き確率
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。応用問題で、場合分け・必要十分条件・証明の記述を重視します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 空間の垂線と四面体(25点)
空間で
を考える。
(1)平面ABC上の点の座標が満たす方程式を求めなさい。(7点)
(2)Oから平面ABCに下ろした垂線の足Hと距離OHを求めなさい。(7点)
(3)四面体OABCの体積を2通りに表し、三角形ABCの面積を求めなさい。(11点)
第2問 三角関数を二次関数に置き換える(25点)
\(0\le\theta\le\pi/2\) で
とする。
(1)正弦の値を新しい変数にして、二次関数で表しなさい。新しい変数の範囲も書きなさい。(7点)
(2)最大値と最小値、およびそれらをとる条件を求めなさい。(7点)
(3)開区間 \(0<\theta<\pi/2\) で \(f(\theta)=7\) を満たす角がただ1つであることを示し、正弦の値を求めなさい。(11点)
第3問 重解を使う三次曲線の面積(25点)
曲線 \(y=f(x)=x^3-147x\) の \(x=7\) における接線をlとする。
(1)接線と曲線のすべての交点を求めなさい。重解の意味も説明しなさい。(7点)
(2)曲線と接線で囲まれた有限部分の面積を求めなさい。(7点)
(3)その部分のうち、横座標が非負である部分の面積が全体に占める割合を求めなさい。(11点)
第4問 抽出方法と条件付き確率(25点)
袋に赤玉 \(7\) 個、青玉 \(14\) 個が入っている。すべての玉は同様に確からしく選ばれる。
(1)戻さずに2個取り出すとき、両方が赤玉である確率を求めなさい。(7点)
(2)戻さずに2個取り出し、少なくとも1個は赤玉だったと分かった。両方が赤玉である条件付き確率を求めなさい。(7点)
(3)今度は1個目を戻してから2個目を取り出す。同じ条件付き確率を求め、前問の値と比較しなさい。(11点)
解答・解説
第1問 空間の垂線と四面体
(1)
平面の方程式を \(ux+vy+wz=c\) とおき、3点を代入する。係数は共通倍してよい。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
法線ベクトルは \((6,3,2)\) なので \(H=s(6,3,2)\)。平面の式への代入で \(49s=42\)。距離は \(7s\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
底面OABの面積は \(49\)、Cからこの底面までの高さは \(21\) なので体積は \(343\)。一方、ABCを底面とすると \(V=S_{ABC}\cdot OH/3\)。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第2問 三角関数を二次関数に置き換える
(1)
\(t=\sin\theta\) とすると \(\cos2\theta=1-2t^2\)。元の角の範囲より \(0\le t\le1\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
平方完成より
。頂点は区間内にある。上に凸の放物線なので、最小は両端を比較する。\(f(0)=7\)、\(f(1)=-6\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
\(t-14t^2=0\) の解は0と \(1/14\)。開区間では0を除く。正弦はこの角の区間で狭義単調増加なので、対応する角もただ1つ。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第3問 重解を使う三次曲線の面積
(1)
\(f'(7)=0\) なので \(l:y=-686\)。差は \((x-7)^2(x+14)\)。接点の横座標は2重の根となる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
区間 \([-14,7]\) では差は非負。
。原始関数は \\(x^4/4-\frac{147}{2}x^2+686x\\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
非負の横座標の部分は
。全体の面積で割る。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第4問 抽出方法と条件付き確率
(1)
最初の赤の確率は1/3、2個目は \((7-1)/(21-1)\)。順序を区別しない組合せによる数え方でも一致する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
少なくとも1個が赤という確率は \(1-\frac{14(14-1)}{21(21-1)}\)。両方が赤という確率をこれで割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
復元抽出では各回の赤の確率が1/3で独立。両方赤は1/9、少なくとも1個赤は5/9。比較には \(5(7-1)<35-1\) を用いる。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。