東京都立大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第099回
この回のテストポイント
- 第1問:データの変換と分散
- 第2問:対数の真数条件と単調性
- 第3問:抽出方法と条件付き確率
- 第4問:円の弦と三角形の面積の最大化
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 データの変換と分散(25点)
5個のデータは \(25,26,27,28,29\) である。分散は偏差の2乗の平均で定義する。各データxをy=2x+3に変換する。
(1)元のデータの平均・分散を求めなさい。(7点)
(2)変換後の平均・分散を求めなさい。(7点)
(3)元のデータと変換後のデータの相関係数を求め、符号の理由を説明しなさい。(11点)
第2問 対数の真数条件と単調性(25点)
\(F(x)=\log_2x+\log_2(x-27)\) を考える。
(1)定義域を求めなさい。(7点)
(2)\(F(x)=\log_2 1458\) を解きなさい。(7点)
(3)\(F(x)\le\log_2 1458\) を解きなさい。(11点)
第3問 抽出方法と条件付き確率(25点)
袋に赤玉 \(27\) 個、青玉 \(54\) 個が入っている。すべての玉は同様に確からしく選ばれる。
(1)戻さずに2個取り出すとき、両方が赤玉である確率を求めなさい。(7点)
(2)戻さずに2個取り出し、少なくとも1個は赤玉だったと分かった。両方が赤玉である条件付き確率を求めなさい。(7点)
(3)今度は1個目を戻してから2個目を取り出す。同じ条件付き確率を求め、前問の値と比較しなさい。(11点)
第4問 円の弦と三角形の面積の最大化(25点)
円 \\(x^2+y^2=729\\) の内部の点 \(Q(\frac{27}{2},0)\) を通る直線が、円とA、Bで交わる。
(1)直線が鉛直のとき、2つの交点を求めなさい。(7点)
(2)直線の傾きを実数mとするとき、弦ABの長さを求めなさい。(7点)
(3)鉛直の直線も含め、原点OとA、Bでできる三角形の面積の最大値を求め、等号が成り立つ直線を示しなさい。(11点)
解答・解説
第1問 データの変換と分散
(1)
平均は中央の \(27\)。偏差は −2,−1,0,1,2 なので2乗和を5で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
平均は同じ一次式で変換され、各偏差は2倍になる。偏差の2乗の平均は4倍になる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
共分散は元の分散の2倍。標準偏差の積も元の分散の2倍であり、正の傾きの完全な直線関係となる。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第2問 対数の真数条件と単調性
(1)
2つの真数がともに正になる条件の共通範囲をとる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
積の対数にまとめると \(x(x-27)=1458\)。2つの根のうち真数条件を満たすものを選ぶ。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
底が1より大きいため、各対数は定義域内で増加する。等号となる点までが解となる。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第3問 抽出方法と条件付き確率
(1)
最初の赤の確率は1/3、2個目は \((27-1)/(81-1)\)。順序を区別しない組合せによる数え方でも一致する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
少なくとも1個が赤という確率は \(1-\frac{54(54-1)}{81(81-1)}\)。両方が赤という確率をこれで割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
復元抽出では各回の赤の確率が1/3で独立。両方赤は1/9、少なくとも1個赤は5/9。比較には \(5(27-1)<135-1\) を用いる。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第4問 円の弦と三角形の面積の最大化
(1)
\(x=\frac{27}{2}\) を円の式に代入する。\\(y^2=\frac{2187}{4}\\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
直線は \(mx-y-\frac{27}{2}m=0\)。原点からの距離をdとすると \(d^2=\frac{729m^2}{4(1+m^2)}\)。弦の半分と距離と半径で直角三角形を作り、\(AB=2\sqrt{729-d^2}\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
直線がQを通るので \(0\le d\le27/2\)。面積の2乗は \(d^2(729-d^2)\)。\(s=d^2\) とおくと \(s(729-s)\) は \(0\le s\le729/4\) で増加する。距離が最大となるのは鉛直の直線。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。