東京都市大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第078回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。基本事項から標準問題まで、各大問の3小問で段階的に確認します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

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問題

第1問 三次関数の増減・接線・定積分(17点)

\(f(x)=x^3-54x^2\) とする。

(1)極大値と極小値を求めなさい。(5点)

(2)\(x=18\) における接線を求めなさい。(5点)

(3)\(\int_0^{54} f(x)\,dx\) を求めなさい。(7点)


第2問 内積・角度とベクトルの射影(17点)

\[ \mathbf a=(18,1),\ \mathbf b=(1,18) \]

とする。

(1)内積と、それぞれの大きさを求めなさい。(5点)

(2)2つのベクトルのなす角の余弦を求めなさい。(5点)

(3)実数tに対し、|a−tb|²の最小値とそのときのtを求めなさい。(7点)


第3問 楕円の接線と切片・回転体(17点)

楕円

\[ \frac{x^2}{1296}+\frac{y^2}{324}=1 \]

の第1象限の点 \(P(36\cos t,18\sin t)\)、\(0<t<\pi/2\) を考える。

(1)この点での接線の方程式を求めなさい。(5点)

(2)接線と2つの座標軸でできる三角形の面積の最小値を求めなさい。(5点)

(3)楕円の内部をx軸の周りに回転させた立体の体積を求めなさい。(7点)


第4問 余弦定理・面積・正弦定理(17点)

三角形ABCでAB=18、AC=36、角A=60°とする。

(1)BCを求めなさい。(5点)

(2)三角形の面積を求めなさい。(5点)

(3)外接円の半径を求めなさい。(7点)


第5問 絶対値の和と場合分け(16点)

\(f(x)=|x-18|+|x+18|\) とする。

(1)絶対値を外し、区間で場合分けして表しなさい。(4点)

(2)最小値と、その値をとるすべてのxを求めなさい。(4点)

(3)不等式 \(f(x)\le 54\) を解きなさい。(8点)


第6問 区分求積と和の極限(16点)

正の整数nについて、

\[ A_n=\frac1n\sum_{j=1}^n\sqrt{18+\frac jn} \]

、

\[ B_n=\sum_{j=1}^n\frac1{18n+j} \]

とする。

(1)両方の和を、幅1/nの分割に対応する区分求積の形で説明しなさい。(4点)

(2)Aの数列の極限を求めなさい。(4点)

(3)Bの数列の極限を求めなさい。(8点)


解答・解説

第1問 三次関数の増減・接線・定積分

(1)

\(f\prime(x)=3x(x-36)\)。符号を調べるとx=0で極大、x=36で極小。

\[ \boxed{\text{極大値 }0,\quad\text{極小値 }-23328} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

傾きは \(-972\)、接点のy座標は \(-11664\)。点傾きの式で接線を求める。

\[ \boxed{y=-972x+5832} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

多項式を項別に積分し、上端と下端の値の差をとる。定積分は符号付きの値である。

\[ \boxed{-708588} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第2問 内積・角度とベクトルの射影

(1)

対応する成分の積の和が内積。大きさは成分の2乗和の平方根。

\[ \boxed{\mathbf a\cdot\mathbf b=36,\quad |\mathbf a|=|\mathbf b|=\sqrt{325}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

内積を2つのベクトルの大きさの積で割る。

\[ \boxed{\frac{36}{325}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

\[ |\mathbf a-t\mathbf b|^2=325t^2-72t+325 \]

。平方完成して頂点を求める。

\[ \boxed{\min=\frac{104329}{325},\quad t=\frac{36}{325}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第3問 楕円の接線と切片・回転体

(1)

楕円の式を陰関数微分すると \(y'=-x/(4y)\)。Pでの傾きと点を使って接線を整理する。

\[ \boxed{\frac{x\cos t}{36}+\frac{y\sin t}{18}=1} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

切片は \(36/\cos t\)、\(18/\sin t\)。面積は \(324/(\sin t\cos t)\)。\(\sin t\cos t\le1/2\)、等号は \(t=\pi/4\)。

\[ \boxed{S_{\min}=648,\quad t=\pi/4} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

切り口の半径の2乗は \(324\(1-x^2/1296\)\)。\(-36\le x\le36\) で \\(\pi y^2\\) を積分する。

\[ \boxed{15552\pi} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第4問 余弦定理・面積・正弦定理

(1)

余弦定理で

\[ BC^2=324+1296-1296\cos60^\circ \]

。

\[ \boxed{18\sqrt3} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

2辺とその間の角から、辺の積と正弦の半分で面積を計算する。

\[ \boxed{162\sqrt{3}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

正弦定理で、BCを角Aの正弦の2倍で割る。

\[ \boxed{18} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第5問 絶対値の和と場合分け

(1)

符号が変わる点は \(-18,18\)。各区間でそれぞれの絶対値の中身の符号を調べる。

\[ \boxed{f(x)=\begin{cases}-2x&x<-18\\36&-18\le x\le18\\2x&x>18\end{cases}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(2)

中央の区間では一定で、その外側では端点から離れるほど増加する。

\[ \boxed{\min f=36,\quad -18\le x\le18} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(3)

左右の外側で \(-2x\le 54\)、\(2x\le 54\)。中央の区間はすべて条件を満たす。

\[ \boxed{-27\le x\le 27} \]

採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。

第6問 区分求積と和の極限

(1)

\(A_n\) は \(f(x)=\sqrt{18+x}\)、

\[ B_n=\frac1n\sum_{j=1}^n\frac1{18+j/n} \]

は \(g(x)=1/(18+x)\) の右端の値を用いた和。両方とも区間[0,1]で連続なので定積分に収束する。

\[ \boxed{A_n\to\int_0^1f(x)\,dx,\quad B_n\to\int_0^1g(x)\,dx} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(2)

\[ \lim A_n=\int_0^1\sqrt{18+x}\,dx=[\frac23(18+x)^{3/2}]_0^1 \]

。

\[ \boxed{\frac23(19\sqrt{19}-54\sqrt{2})} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(3)

\[ \lim B_n=\int_0^1\frac1{18+x}\,dx=[\log(18+x)]_0^1 \]

。

\[ \boxed{\log\frac{19}{18}} \]

採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。