上智大学 TEAP利用型・数学IIIを含む 数学記述模試 第060回
この回のテストポイント
- 第1問:剰余定理と三次式の因数分解
- 第2問:1の累乗根と積・距離の和
- 第3問:区分求積と和の極限
- 第4問:集合の包含と人数の計算
- 第5問:三項間漸化式と互いに素の証明
- 第6問:等周条件と三角形の面積
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 剰余定理と三次式の因数分解(17点)
\(P(x)=x^3+ax+b\) とし、\(P(21)=0\)、\(P(-21)=18522\) とする。
(1)a,bを求めなさい。(5点)
(2)P(x)=0の解をすべて求めなさい。(5点)
(3)P(x)を \(x-42\) で割った余りを求めなさい。(7点)
第2問 1の累乗根と積・距離の和(17点)
方程式 \(z^21=1\) の相異なる解を \(z_0,z_1,\ldots,z_{20}\) とし、\(z_0=1\) とする。
(1)解を三角関数で表し、解の和を求めなさい。(5点)
(2)\(\sum_{j=0}^{20}|z_j-1|^2\) を求めなさい。(5点)
(3)\(\prod_{j=1}^{20}(1-z_j)\) を求めなさい。(7点)
第3問 区分求積と和の極限(17点)
正の整数nについて、
、
とする。
(1)両方の和を、幅1/nの分割に対応する区分求積の形で説明しなさい。(5点)
(2)Aの数列の極限を求めなさい。(5点)
(3)Bの数列の極限を求めなさい。(7点)
第4問 集合の包含と人数の計算(17点)
105人のクラスで、集合Aの人数は63人、集合Bは42人、両方に属する人数は21人とする。
(1)少なくとも一方に属する人数を求めなさい。(5点)
(2)どちらにも属さない人数を求めなさい。(5点)
(3)一方だけに属する人数を求めなさい。(7点)
第5問 三項間漸化式と互いに素の証明(16点)
とする。
(1)隣り合う項の差に着目して一般項を求めなさい。(4点)
(2)初項から第n項までの和を求めなさい。(4点)
(3)隣り合う2項が常に互いに素であることを証明しなさい。(8点)
第6問 等周条件と三角形の面積(16点)
周の長さが \(126\) の二等辺三角形を考える。等しい2辺の長さをa、底辺の長さをbとする。
(1)底辺をaで表し、三角形が存在するaの範囲を求めなさい。(4点)
(2)面積が最大になる辺の長さと最大面積を求め、最大になる理由を示しなさい。(4点)
(3)面積が最大になる三角形の内接円の半径を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 剰余定理と三次式の因数分解
(1)
2つの条件を代入してa,bの連立一次方程式を解く。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\(P(x)=(x-21)\(x^2+21x-441\)\)。残った二次方程式に解の公式を使う。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
一次式で割った余りは、その一次式の零点での多項式の値に等しい。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 1の累乗根と積・距離の和
(1)
単位円を \(21\) 等分する点が解。等比数列の和、または多項式の \(z^{20}\) の係数から解の和が0と分かる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\(|z_j|=1\) なので
。前問の和を使う。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
。\(z-1\) で割ると左辺は \(1+z+\cdots+z^{20}\)。多項式の恒等式にz=1を代入する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 区分求積と和の極限
(1)
\(A_n\) は \(f(x)=\sqrt{21+x}\)、
は \(g(x)=1/(21+x)\) の右端の値を用いた和。両方とも区間[0,1]で連続なので定積分に収束する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 集合の包含と人数の計算
(1)
AとBの人数の和では共通部分を2回数えるため1回分引く。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
全体から和集合の人数を引く。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
和集合から共通部分を引く。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 三項間漸化式と互いに素の証明
(1)
。初めの差は \(21\) なので \(a_{n+1}-a_n=21^n\)。初項に差の和を加える。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
一般項を代入して \(1/(21-1)\) をくくり、等比数列の和と定数の和に分ける。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
一般項から \(a_{n+1}=21a_n+1\)。2項の公約数はその差 \(a_{n+1}-21a_n=1\) を割る。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 等周条件と三角形の面積
(1)
\(b=126-2a\)。\(b>0\) と三角不等式 \(b<2a\) の両方を満たす必要がある。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
底辺を二等分して高さを求めると \(S^2=63(63-a)^2(2a-63)\)。微分すると \((S^2)'=378(63-a)(42-a)\)。存在範囲で \(a=42\) の前は正、後は負。最大は正三角形のとき。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
半周長は \(63\)。内心から3辺に垂線を下ろして分割すると \(S=63r\)。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。