滋賀大学 教育・データサイエンス・数学III選択 数学記述模試 第097回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。基本事項から標準問題まで、各大問の3小問で段階的に確認します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

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問題

第1問 部分分数分解と有限和の評価(17点)

\(a_n=\frac1{(n+24)(n+25)}\) とする。

(1)aₙを2つの分数の差に分解しなさい。(5点)

(2)初項から第n項までの和Sₙを求めなさい。(5点)

(3)\(S_n\ge\frac1{50}\) となる最小の正の整数nを求めなさい。(7点)


第2問 合同な2円の交点と共通弦(17点)

中心O(0,0)、A(24,0)、半径がともに24の2円を考える。上側の交点をP、下側をQとする。

(1)P,Qの座標を求めなさい。(5点)

(2)共通弦PQの長さを求めなさい。(5点)

(3)三角形OAPの面積を求めなさい。(7点)


第3問 回転軸を変える体積計算(17点)

\(0\le x\le24\) で曲線 \(y=x(24-x)\) とx軸で囲まれる領域をDとする。

(1)Dの面積を求めなさい。(5点)

(2)Dをx軸の周りに1回転してできる立体の体積を求めなさい。(5点)

(3)Dをy軸の周りに1回転してできる立体の体積を、yに垂直な切り口の面積を用いて求めなさい。(7点)


第4問 指数方程式・不等式と置換(17点)

\(F(x)=4^x-25\cdot2^x+24\) とする。

(1)F(x)=0を解きなさい。(5点)

(2)F(x)≤0を解きなさい。(5点)

(3)F(x)の最小値と、その値をとるxを求めなさい。(7点)


第5問 絶対値の和と場合分け(16点)

\(f(x)=|x-24|+|x+24|\) とする。

(1)絶対値を外し、区間で場合分けして表しなさい。(4点)

(2)最小値と、その値をとるすべてのxを求めなさい。(4点)

(3)不等式 \(f(x)\le 72\) を解きなさい。(8点)


第6問 1の累乗根と積・距離の和(16点)

方程式 \(z^24=1\) の相異なる解を \(z_0,z_1,\ldots,z_{23}\) とし、\(z_0=1\) とする。

(1)解を三角関数で表し、解の和を求めなさい。(4点)

(2)\(\sum_{j=0}^{23}|z_j-1|^2\) を求めなさい。(4点)

(3)\(\prod_{j=1}^{23}(1-z_j)\) を求めなさい。(8点)


解答・解説

第1問 部分分数分解と有限和の評価

(1)

分子が隣接する分母の差であることを利用する。

\[ \boxed{a_n=\frac1{n+24}-\frac1{n+25}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

隣接する項が打ち消し合い、最初と最後の分数だけが残る。

\[ \boxed{S_n=\frac{n}{25(n+25)}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

前問の和を代入する。分母は正なので両辺に掛けてnの不等式へ直す。

\[ \boxed{25} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第2問 合同な2円の交点と共通弦

(1)

PもQもOとAから等距離なので、OAの垂直二等分線上にある。横座標は \(12\)。直角三角形で三平方の定理を使って高さを求める。

\[ \boxed{P=(12,12\sqrt{3}),\quad Q=(12,-12\sqrt{3})} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

PQは縦の線分なのでy座標の差をとる。

\[ \boxed{24\sqrt3} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

底辺OAと高さPのy座標を掛けて2で割る。

\[ \boxed{144\sqrt{3}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第3問 回転軸を変える体積計算

(1)

非負の関数の下の面積なので \(S=\int_0^{24}x(24-x)\,dx\)。

\[ \boxed{2304} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

切り口は半径 \(x(24-x)\) の円。

\[ V_x=\pi\int_0^{24}x^2(24-x)^2\,dx \]

。展開して項別に積分する。

\[ \boxed{\frac{1327104}{5}\pi} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

\(0\le y\le576/4\)。左右の境界は \(x_\pm=(24\pm\sqrt{576-4y})/2\)。切り口は環で、面積は

\[ \pi(x_+^2-x_-^2)=24\pi\sqrt{576-4y} \]

。これをyについて積分する。

\[ \boxed{55296\pi} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第4問 指数方程式・不等式と置換

(1)

\(u=2^x>0\) とすると \(u^2-25u+24=(u-1)(u-24)\)。

\[ \boxed{x=0,\log_224} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

置換後の二次式が非正なのは2つの根の間。指数関数の単調性でxの範囲へ戻す。

\[ \boxed{0\le x\le\log_224} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

平方完成する。頂点のuは正なので元の指数関数でその値を実現できる。

\[ \boxed{\min F=-\frac{529}{4},\quad x=\log_2\frac{25}{2}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第5問 絶対値の和と場合分け

(1)

符号が変わる点は \(-24,24\)。各区間でそれぞれの絶対値の中身の符号を調べる。

\[ \boxed{f(x)=\begin{cases}-2x&x<-24\\48&-24\le x\le24\\2x&x>24\end{cases}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(2)

中央の区間では一定で、その外側では端点から離れるほど増加する。

\[ \boxed{\min f=48,\quad -24\le x\le24} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(3)

左右の外側で \(-2x\le 72\)、\(2x\le 72\)。中央の区間はすべて条件を満たす。

\[ \boxed{-36\le x\le 36} \]

採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。

第6問 1の累乗根と積・距離の和

(1)

単位円を \(24\) 等分する点が解。等比数列の和、または多項式の \(z^{23}\) の係数から解の和が0と分かる。

\[ \boxed{z_j=\cos\frac{2\pi j}{24}+i\sin\frac{2\pi j}{24},\quad\sum z_j=0} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(2)

\(|z_j|=1\) なので

\[ |z_j-1|^2=2-2\operatorname{Re}z_j \]

。前問の和を使う。

\[ \boxed{48} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(3)

\[ z^24-1=(z-1)\prod_{j=1}^{23}(z-z_j) \]

。\(z-1\) で割ると左辺は \(1+z+\cdots+z^{23}\)。多項式の恒等式にz=1を代入する。

\[ \boxed{24} \]

採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。