埼玉大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第086回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。基本事項から標準問題まで、各大問の3小問で段階的に確認します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

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問題

第1問 対数の真数条件と単調性(17点)

\(F(x)=\log_2x+\log_2(x-3)\) を考える。

(1)定義域を求めなさい。(5点)

(2)\(F(x)=\log_2 18\) を解きなさい。(5点)

(3)\(F(x)\le\log_2 18\) を解きなさい。(7点)


第2問 複素数の距離条件と逆数の軌跡(17点)

複素数zが \(|z-3|=2|z+3|\) を満たす。

(1)実部と虚部を使って軌跡の方程式を求め、中心と半径を示しなさい。(5点)

(2)絶対値の最大値と最小値、およびそれらをとる複素数を求めなさい。(5点)

(3)逆数w=1/zの軌跡も求めなさい。逆数が定義できる理由を述べなさい。(7点)


第3問 絶対値の和と場合分け(17点)

\(f(x)=|x-3|+|x+3|\) とする。

(1)絶対値を外し、区間で場合分けして表しなさい。(5点)

(2)最小値と、その値をとるすべてのxを求めなさい。(5点)

(3)不等式 \(f(x)\le 9\) を解きなさい。(7点)


第4問 回転軸を変える体積計算(17点)

\(0\le x\le3\) で曲線 \(y=x(3-x)\) とx軸で囲まれる領域をDとする。

(1)Dの面積を求めなさい。(5点)

(2)Dをx軸の周りに1回転してできる立体の体積を求めなさい。(5点)

(3)Dをy軸の周りに1回転してできる立体の体積を、yに垂直な切り口の面積を用いて求めなさい。(7点)


第5問 内積・角度とベクトルの射影(16点)

\[ \mathbf a=(3,1),\ \mathbf b=(1,3) \]

とする。

(1)内積と、それぞれの大きさを求めなさい。(4点)

(2)2つのベクトルのなす角の余弦を求めなさい。(4点)

(3)実数tに対し、|a−tb|²の最小値とそのときのtを求めなさい。(8点)


第6問 合同な2円の交点と共通弦(16点)

中心O(0,0)、A(3,0)、半径がともに3の2円を考える。上側の交点をP、下側をQとする。

(1)P,Qの座標を求めなさい。(4点)

(2)共通弦PQの長さを求めなさい。(4点)

(3)三角形OAPの面積を求めなさい。(8点)


解答・解説

第1問 対数の真数条件と単調性

(1)

2つの真数がともに正になる条件の共通範囲をとる。

\[ \boxed{x>3} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

積の対数にまとめると \(x(x-3)=18\)。2つの根のうち真数条件を満たすものを選ぶ。

\[ \boxed{x=6} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

底が1より大きいため、各対数は定義域内で増加する。等号となる点までが解となる。

\[ \boxed{3<x\le6} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第2問 複素数の距離条件と逆数の軌跡

(1)

\(z=x+iy\) として2乗すると \((x-3)^2+y^2=4((x+3)^2+y^2)\)。平方完成して円の式に直す。

\[ \boxed{(x+5)^2+y^2=16} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

原点から中心までの距離は \(15/3\)、半径は \(12/3\)。円は原点を含まない。原点と中心を結ぶ直線上の2点で距離の極値をとる。

\[ \boxed{\max|z|=9\ (z=-9),\quad\min|z|=1\ (z=-1)} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

前問の最小値が正なので逆数をとれる。条件を \(|1-3w|=2|1+3w|\) に直し、同様に平方完成する。

\[ \boxed{(\operatorname{Re}w+\frac{5}{9})^2+(\operatorname{Im}w)^2=\frac{16}{81}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第3問 絶対値の和と場合分け

(1)

符号が変わる点は \(-3,3\)。各区間でそれぞれの絶対値の中身の符号を調べる。

\[ \boxed{f(x)=\begin{cases}-2x&x<-3\\6&-3\le x\le3\\2x&x>3\end{cases}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

中央の区間では一定で、その外側では端点から離れるほど増加する。

\[ \boxed{\min f=6,\quad -3\le x\le3} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

左右の外側で \(-2x\le 9\)、\(2x\le 9\)。中央の区間はすべて条件を満たす。

\[ \boxed{-\frac{9}{2}\le x\le \frac{9}{2}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第4問 回転軸を変える体積計算

(1)

非負の関数の下の面積なので \(S=\int_0^{3}x(3-x)\,dx\)。

\[ \boxed{\frac{9}{2}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

切り口は半径 \(x(3-x)\) の円。

\[ V_x=\pi\int_0^{3}x^2(3-x)^2\,dx \]

。展開して項別に積分する。

\[ \boxed{\frac{81}{10}\pi} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

\(0\le y\le9/4\)。左右の境界は \(x_\pm=(3\pm\sqrt{9-4y})/2\)。切り口は環で、面積は

\[ \pi(x_+^2-x_-^2)=3\pi\sqrt{9-4y} \]

。これをyについて積分する。

\[ \boxed{\frac{27}{2}\pi} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第5問 内積・角度とベクトルの射影

(1)

対応する成分の積の和が内積。大きさは成分の2乗和の平方根。

\[ \boxed{\mathbf a\cdot\mathbf b=6,\quad |\mathbf a|=|\mathbf b|=\sqrt{10}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(2)

内積を2つのベクトルの大きさの積で割る。

\[ \boxed{\frac{3}{5}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(3)

\[ |\mathbf a-t\mathbf b|^2=10t^2-12t+10 \]

。平方完成して頂点を求める。

\[ \boxed{\min=\frac{32}{5},\quad t=\frac{3}{5}} \]

採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。

第6問 合同な2円の交点と共通弦

(1)

PもQもOとAから等距離なので、OAの垂直二等分線上にある。横座標は \(\frac{3}{2}\)。直角三角形で三平方の定理を使って高さを求める。

\[ \boxed{P=(\frac{3}{2},\frac{3}{2}\sqrt{3}),\quad Q=(\frac{3}{2},-\frac{3}{2}\sqrt{3})} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(2)

PQは縦の線分なのでy座標の差をとる。

\[ \boxed{3\sqrt3} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(3)

底辺OAと高さPのy座標を掛けて2で割る。

\[ \boxed{\frac{9}{4}\sqrt{3}} \]

採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。