立教大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第069回
この回のテストポイント
- 第1問:反復試行と条件付き確率
- 第2問:対数の評価と部分積分
- 第3問:二次関数の頂点・解・不等式
- 第4問:重解を使う三次曲線の面積
- 第5問:空間の垂線と四面体
- 第6問:1の累乗根と積・距離の和
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 反復試行と条件付き確率(17点)
公平な硬貨を24回投げる。表の回数をXとする。
(1)表がちょうど2回出る確率を求めなさい。(5点)
(2)表が少なくとも1回出る確率を求めなさい。(5点)
(3)表が少なくとも1回出たという条件で、ちょうど2回出た確率を求めなさい。(7点)
第2問 対数の評価と部分積分(17点)
自然対数を用いる。\(1\le x\le24\) において \(f(x)=(\log x)/x\) を考える。
(1)すべての \(x>0\) で \(\log x\le x-1\) を示し、等号条件を述べなさい。(5点)
(2)定義域内での関数の最大値と、それをとる値を求めなさい。(5点)
(3)
を求めなさい。(7点)
第3問 二次関数の頂点・解・不等式(17点)
実数全体で \(f(x)=x^2-48x+552\) を考える。
(1)平方完成して最小値とそれをとる値を求めなさい。(5点)
(2)方程式f(x)=0の解を求めなさい。(5点)
(3)不等式f(x)≤0を解きなさい。(7点)
第4問 重解を使う三次曲線の面積(17点)
曲線 \(y=f(x)=x^3-1728x\) の \(x=24\) における接線をlとする。
(1)接線と曲線のすべての交点を求めなさい。重解の意味も説明しなさい。(5点)
(2)曲線と接線で囲まれた有限部分の面積を求めなさい。(5点)
(3)その部分のうち、横座標が非負である部分の面積が全体に占める割合を求めなさい。(7点)
第5問 空間の垂線と四面体(16点)
空間で
を考える。
(1)平面ABC上の点の座標が満たす方程式を求めなさい。(4点)
(2)Oから平面ABCに下ろした垂線の足Hと距離OHを求めなさい。(4点)
(3)四面体OABCの体積を2通りに表し、三角形ABCの面積を求めなさい。(8点)
第6問 1の累乗根と積・距離の和(16点)
方程式 \(z^24=1\) の相異なる解を \(z_0,z_1,\ldots,z_{23}\) とし、\(z_0=1\) とする。
(1)解を三角関数で表し、解の和を求めなさい。(4点)
(2)\(\sum_{j=0}^{23}|z_j-1|^2\) を求めなさい。(4点)
(3)\(\prod_{j=1}^{23}(1-z_j)\) を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 反復試行と条件付き確率
(1)
表が出る2回を選ぶ方法は \(24\) 個の位置から2個選ぶ組合せ。各列の確率は同じ。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
余事象はすべて裏である1列。全体からこの確率を引く。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
ちょうど2回表が出る事象は条件の事象に含まれるので、前2問の確率の比をとる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 対数の評価と部分積分
(1)
\(g(x)=x-1-\log x\) とおく。\(g'(x)=(x-1)/x\) より1の前で減少、後で増加。最小値は \(g(1)=0\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\(f'(x)=(1-\log x)/x^2\)。\(1<e<24\) なので、定義域内でeの前は増加、後は減少。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
部分積分により原始関数は \(-(\log x+1)/x\)。上下端を代入する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 二次関数の頂点・解・不等式
(1)
\(f(x)=(x-24)^2-24\)。平方は非負なので頂点で最小になる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\((x-24)^2=24\) より、平方根の正負を両方とる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
上に開く放物線の値が非正になるのは、2つの零点の間(端点を含む)である。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 重解を使う三次曲線の面積
(1)
\(f'(24)=0\) なので \(l:y=-27648\)。差は \((x-24)^2(x+48)\)。接点の横座標は2重の根となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
区間 \([-48,24]\) では差は非負。
。原始関数は \\(x^4/4-864x^2+27648x\\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
非負の横座標の部分は
。全体の面積で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 空間の垂線と四面体
(1)
平面の方程式を \(ux+vy+wz=c\) とおき、3点を代入する。係数は共通倍してよい。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
法線ベクトルは \((6,3,2)\) なので \(H=s(6,3,2)\)。平面の式への代入で \(49s=144\)。距離は \(7s\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
底面OABの面積は \(576\)、Cからこの底面までの高さは \(72\) なので体積は \(13824\)。一方、ABCを底面とすると \(V=S_{ABC}\cdot OH/3\)。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 1の累乗根と積・距離の和
(1)
単位円を \(24\) 等分する点が解。等比数列の和、または多項式の \(z^{23}\) の係数から解の和が0と分かる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
\(|z_j|=1\) なので
。前問の和を使う。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
。\(z-1\) で割ると左辺は \(1+z+\cdots+z^{23}\)。多項式の恒等式にz=1を代入する。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。