大阪公立大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第016回
この回のテストポイント
- 第1問:三角関数の積分漸化式
- 第2問:反復試行と条件付き確率
- 第3問:対数の真数条件と単調性
- 第4問:等周条件と三角形の面積
- 第5問:1の累乗根と積・距離の和
- 第6問:三角関数を二次関数に置き換える
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 三角関数の積分漸化式(17点)
とする。\(n\) は0以上の整数である。
(1)部分積分により、次数を2つ下げる漸化式を導きなさい。(5点)
(2)\(I_{50}\) を求めなさい。(5点)
(3)\(I_{51}\) を求めなさい。(7点)
第2問 反復試行と条件付き確率(17点)
公平な硬貨を25回投げる。表の回数をXとする。
(1)表がちょうど2回出る確率を求めなさい。(5点)
(2)表が少なくとも1回出る確率を求めなさい。(5点)
(3)表が少なくとも1回出たという条件で、ちょうど2回出た確率を求めなさい。(7点)
第3問 対数の真数条件と単調性(17点)
\(F(x)=\log_2x+\log_2(x-25)\) を考える。
(1)定義域を求めなさい。(5点)
(2)\(F(x)=\log_2 1250\) を解きなさい。(5点)
(3)\(F(x)\le\log_2 1250\) を解きなさい。(7点)
第4問 等周条件と三角形の面積(17点)
周の長さが \(150\) の二等辺三角形を考える。等しい2辺の長さをa、底辺の長さをbとする。
(1)底辺をaで表し、三角形が存在するaの範囲を求めなさい。(5点)
(2)面積が最大になる辺の長さと最大面積を求め、最大になる理由を示しなさい。(5点)
(3)面積が最大になる三角形の内接円の半径を求めなさい。(7点)
第5問 1の累乗根と積・距離の和(16点)
方程式 \(z^25=1\) の相異なる解を \(z_0,z_1,\ldots,z_{24}\) とし、\(z_0=1\) とする。
(1)解を三角関数で表し、解の和を求めなさい。(4点)
(2)\(\sum_{j=0}^{24}|z_j-1|^2\) を求めなさい。(4点)
(3)\(\prod_{j=1}^{24}(1-z_j)\) を求めなさい。(8点)
第6問 三角関数を二次関数に置き換える(16点)
\(0\le\theta\le\pi/2\) で
とする。
(1)正弦の値を新しい変数にして、二次関数で表しなさい。新しい変数の範囲も書きなさい。(4点)
(2)最大値と最小値、およびそれらをとる条件を求めなさい。(4点)
(3)開区間 \(0<\theta<\pi/2\) で \(f(\theta)=25\) を満たす角がただ1つであることを示し、正弦の値を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 三角関数の積分漸化式
(1)
\(n\ge2\) とする。\(\sin^{n-1}x\) と \(\sin x\) に分けて部分積分すると、境界項は0で
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\(I_0=\pi/2\) から漸化式を \(25\) 回使う。偶数の積と奇数の積を整理すると
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
\(I_1=1\) から漸化式を \(25\) 回使う。\(I_{2m+1}=4^m(m!)^2/(2m+1)!\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 反復試行と条件付き確率
(1)
表が出る2回を選ぶ方法は \(25\) 個の位置から2個選ぶ組合せ。各列の確率は同じ。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
余事象はすべて裏である1列。全体からこの確率を引く。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
ちょうど2回表が出る事象は条件の事象に含まれるので、前2問の確率の比をとる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 対数の真数条件と単調性
(1)
2つの真数がともに正になる条件の共通範囲をとる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
積の対数にまとめると \(x(x-25)=1250\)。2つの根のうち真数条件を満たすものを選ぶ。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
底が1より大きいため、各対数は定義域内で増加する。等号となる点までが解となる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 等周条件と三角形の面積
(1)
\(b=150-2a\)。\(b>0\) と三角不等式 \(b<2a\) の両方を満たす必要がある。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
底辺を二等分して高さを求めると \(S^2=75(75-a)^2(2a-75)\)。微分すると \((S^2)'=450(75-a)(50-a)\)。存在範囲で \(a=50\) の前は正、後は負。最大は正三角形のとき。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
半周長は \(75\)。内心から3辺に垂線を下ろして分割すると \(S=75r\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 1の累乗根と積・距離の和
(1)
単位円を \(25\) 等分する点が解。等比数列の和、または多項式の \(z^{24}\) の係数から解の和が0と分かる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
\(|z_j|=1\) なので
。前問の和を使う。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
。\(z-1\) で割ると左辺は \(1+z+\cdots+z^{24}\)。多項式の恒等式にz=1を代入する。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 三角関数を二次関数に置き換える
(1)
\(t=\sin\theta\) とすると \(\cos2\theta=1-2t^2\)。元の角の範囲より \(0\le t\le1\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
平方完成より
。頂点は区間内にある。上に凸の放物線なので、最小は両端を比較する。\(f(0)=25\)、\(f(1)=-24\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
\(t-50t^2=0\) の解は0と \(1/50\)。開区間では0を除く。正弦はこの角の区間で狭義単調増加なので、対応する角もただ1つ。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。