大阪公立大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第081回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

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問題

第1問 等周条件と三角形の面積(25点)

周の長さが \(132\) の二等辺三角形を考える。等しい2辺の長さをa、底辺の長さをbとする。

(1)底辺をaで表し、三角形が存在するaの範囲を求めなさい。(7点)

(2)面積が最大になる辺の長さと最大面積を求め、最大になる理由を示しなさい。(7点)

(3)面積が最大になる三角形の内接円の半径を求めなさい。(11点)


第2問 データの変換と分散(25点)

5個のデータは \(20,21,22,23,24\) である。分散は偏差の2乗の平均で定義する。各データxをy=2x+3に変換する。

(1)元のデータの平均・分散を求めなさい。(7点)

(2)変換後の平均・分散を求めなさい。(7点)

(3)元のデータと変換後のデータの相関係数を求め、符号の理由を説明しなさい。(11点)


第3問 反射による経路の数え上げ(25点)

数直線上の点を原点から動かす。毎回、左右それぞれ確率1/2で1だけ進み、独立に \(44\) 回動かす。

(1)最後に原点に戻る移動列の数を求めなさい。(7点)

(2)最後に原点に戻り、途中で一度も負の位置に達しない移動列の数を求めなさい。負の位置に初めて達するまでの移動を反転する方法で説明しなさい。(7点)

(3)最後に原点に戻ったという条件のもとで、一度も負の位置に達していない確率を求めなさい。(11点)


第4問 三次関数の増減・接線・定積分(25点)

\(f(x)=x^3-66x^2\) とする。

(1)極大値と極小値を求めなさい。(7点)

(2)\(x=22\) における接線を求めなさい。(7点)

(3)\(\int_0^{66} f(x)\,dx\) を求めなさい。(11点)


解答・解説

第1問 等周条件と三角形の面積

(1)

\(b=132-2a\)。\(b>0\) と三角不等式 \(b<2a\) の両方を満たす必要がある。

\[ \boxed{b=132-2a,\quad 33<a<66} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

底辺を二等分して高さを求めると \(S^2=66(66-a)^2(2a-66)\)。微分すると \((S^2)'=396(66-a)(44-a)\)。存在範囲で \(a=44\) の前は正、後は負。最大は正三角形のとき。

\[ \boxed{a=b=44,\quad S_{\max}=484\sqrt3} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

半周長は \(66\)。内心から3辺に垂線を下ろして分割すると \(S=66r\)。

\[ \boxed{r=\frac{22}{3}\sqrt{3}} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第2問 データの変換と分散

(1)

平均は中央の \(22\)。偏差は −2,−1,0,1,2 なので2乗和を5で割る。

\[ \boxed{\bar x=22,\quad V_x=2} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

平均は同じ一次式で変換され、各偏差は2倍になる。偏差の2乗の平均は4倍になる。

\[ \boxed{\bar y=47,\quad V_y=8} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

共分散は元の分散の2倍。標準偏差の積も元の分散の2倍であり、正の傾きの完全な直線関係となる。

\[ \boxed{r=1} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第3問 反射による経路の数え上げ

(1)

右へ進む回数と左へ進む回数はそれぞれ \(22\) 回。右への移動の位置を選ぶ。

\[ \boxed{2104098963720} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

悪い移動列について、初めて位置-1に着くまでの左右を反転する。原点から出て最後に位置2に着く移動列と1対1に対応する。この列は右が \(23\) 回、左が \(21\) 回なので \(\binom{44}{21}\) 個。全体から差し引く。

\[ \boxed{91482563640} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

条件付きの標本空間は前問(1)の \(\binom{44}{22}\) 個。良い列の個数は全体の \(1/23\)。

\[ \boxed{\frac{1}{23}} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第4問 三次関数の増減・接線・定積分

(1)

\(f\prime(x)=3x(x-44)\)。符号を調べるとx=0で極大、x=44で極小。

\[ \boxed{\text{極大値 }0,\quad\text{極小値 }-42592} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

傾きは \(-1452\)、接点のy座標は \(-21296\)。点傾きの式で接線を求める。

\[ \boxed{y=-1452x+10648} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

多項式を項別に積分し、上端と下端の値の差をとる。定積分は符号付きの値である。

\[ \boxed{-1581228} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。