岡山大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第056回
この回のテストポイント
- 第1問:内分点・内積・三角形の面積
- 第2問:対数方程式の存在条件
- 第3問:指数関数の最大値と積分の極限
- 第4問:委員選出と余事象の数え上げ
- 第5問:複素数の回転と正三角形
- 第6問:固定点を引く漸化式と重み付きの和
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 内分点・内積・三角形の面積(17点)
A(0,0)、B(60,0)、C(0,60)とする。PはABの中点、QはBCをBQ:QC=1:2に内分する点とする。
(1)P,Qの座標を求めなさい。(5点)
(2)ベクトルAPとAQの内積を求めなさい。(5点)
(3)三角形APQの面積を求めなさい。(7点)
第2問 対数方程式の存在条件(17点)
\(\log_2 x+\log_2(30-x)=a\) を考える。\(a\) は実数である。
(1)真数条件を示し、実数解が存在するための必要十分条件を求めなさい。(5点)
(2)実数解の個数を場合分けして求めなさい。(5点)
(3)\(a=\log_2 \frac{675}{4}\) のとき、すべての解を求めなさい。(7点)
第3問 指数関数の最大値と積分の極限(17点)
\(x\ge0\) で \(f(x)=xe^{-30x}\) とする。
(1)増減を調べ、最大値とそれをとる横座標を求めなさい。(5点)
(2)\(a>0\) として \(\int_0^a f(x)\,dx\) を求めなさい。(5点)
(3)前問の定積分で上端を限りなく大きくしたときの極限値を求めなさい。(7点)
第4問 委員選出と余事象の数え上げ(17点)
男子30人、女子30人から、区別のない委員3人を選ぶ。
(1)すべての選び方の数を求めなさい。(5点)
(2)女子2人、男子1人の選び方の数を求めなさい。(5点)
(3)男女がともに含まれる選び方の数を求めなさい。(7点)
第5問 複素数の回転と正三角形(16点)
複素数平面で \(A=30,B=30i\) とする。ABを1辺とする正三角形の第3頂点をCとする。
(1)2つの可能な第3頂点を複素数で求めなさい。(4点)
(2)正三角形の面積を求めなさい。(4点)
(3)それぞれの外心の複素数と、共通の外接円の半径を求めなさい。(8点)
第6問 固定点を引く漸化式と重み付きの和(16点)
\(a_1=30,\ a_{n+1}=2a_n+30\) で定まる数列を考える。
(1)適当な定数を加えて等比数列を作り、一般項を求めなさい。(4点)
(2)初項から第n項までの和を求めなさい。(4点)
(3)\(\sum_{j=1}^n a_j/2^j\) を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 内分点・内積・三角形の面積
(1)
中点は両端の座標の平均。内分点は2B+Cを3で割る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
始点Aは原点なので位置ベクトル同士の内積を計算する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
APを底辺にし、Qのy座標を高さにして面積を求める。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 対数方程式の存在条件
(1)
真数条件は \(0<x<30\)。\(x(30-x)=900/4-(x-30/2)^2\) なので、この積の値域は \((0,900/4]\)。対数の底が1より大きいことを使う。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
積が最大値より小さい正の値なら頂点の左右に1解ずつ、最大値なら頂点に1解、それを超えれば解はない。対数の真数条件も満たす。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
\(x(30-x)=\frac{675}{4}\) を解く。2つの解の和は \(30\)、積は右辺。得られた解が真数条件に入ることを確認する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 指数関数の最大値と積分の極限
(1)
\(f'(x)=e^{-30x}(1-30x)\)。指数因子は正なので \(x=1/30\) の前は増加、後は減少。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
部分積分する。原始関数は \(-\frac{30x+1}{900}e^{-30x}\) であり、微分でも確認できる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
\(e^{-30a}\) と \(ae^{-30a}\) はともに0に収束する。前問の式で残る定数項をとる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 委員選出と余事象の数え上げ
(1)
全員から3人を選ぶ組合せを用いる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
女子から2人を選び、男子から1人を選ぶ。選択を組み合わせるので積をとる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
全員が男子、全員が女子の2つの余事象は重ならない。全体から両方を引く。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 複素数の回転と正三角形
(1)
。整理すると \(C=(A+B)/2\pm i\sqrt3(B-A)/2\)。両符号が2つの側を表す。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
\(|B-A|=30\sqrt2\)。正三角形の面積は辺の2乗の \(\sqrt3/4\) 倍。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
正三角形の外心は重心とも一致するので \((A+B+C)/3\)。半径は辺の長さを \(\sqrt3\) で割る。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 固定点を引く漸化式と重み付きの和
(1)
\(a_{n+1}+30=2(a_n+30)\) なので \(a_n+30=60\cdot2^{n-1}\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
一般項を代入し、\(\sum_{j=1}^n2^j=2^{n+1}-2\) を使う。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
\(a_j/2^j=30(1-2^{-j})\)。\(\sum_{j=1}^n2^{-j}=1-2^{-n}\) を差し引く。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。