岡山大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第054回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

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問題

第1問 放物線の接線と囲まれた面積(17点)

放物線 \\(y=x^2\\) と、点 \(P(0,-625)\) を考える。

(1)この点を通る放物線の接線をすべて求めなさい。(5点)

(2)2つの接点と点Pでできる三角形の面積を求めなさい。(5点)

(3)放物線と2本の接線で囲まれた部分の面積を求めなさい。(7点)


第2問 絶対値の和と場合分け(17点)

\(f(x)=|x-25|+|x+25|\) とする。

(1)絶対値を外し、区間で場合分けして表しなさい。(5点)

(2)最小値と、その値をとるすべてのxを求めなさい。(5点)

(3)不等式 \(f(x)\le 75\) を解きなさい。(7点)


第3問 区分求積と和の極限(17点)

正の整数nについて、

\[ A_n=\frac1n\sum_{j=1}^n\sqrt{25+\frac jn} \]

、

\[ B_n=\sum_{j=1}^n\frac1{25n+j} \]

とする。

(1)両方の和を、幅1/nの分割に対応する区分求積の形で説明しなさい。(5点)

(2)Aの数列の極限を求めなさい。(5点)

(3)Bの数列の極限を求めなさい。(7点)


第4問 反復試行と条件付き確率(17点)

公平な硬貨を25回投げる。表の回数をXとする。

(1)表がちょうど2回出る確率を求めなさい。(5点)

(2)表が少なくとも1回出る確率を求めなさい。(5点)

(3)表が少なくとも1回出たという条件で、ちょうど2回出た確率を求めなさい。(7点)


第5問 1の累乗根と積・距離の和(16点)

方程式 \(z^25=1\) の相異なる解を \(z_0,z_1,\ldots,z_{24}\) とし、\(z_0=1\) とする。

(1)解を三角関数で表し、解の和を求めなさい。(4点)

(2)\(\sum_{j=0}^{24}|z_j-1|^2\) を求めなさい。(4点)

(3)\(\prod_{j=1}^{24}(1-z_j)\) を求めなさい。(8点)


第6問 重解を使う三次曲線の面積(16点)

曲線 \(y=f(x)=x^3-1875x\) の \(x=25\) における接線をlとする。

(1)接線と曲線のすべての交点を求めなさい。重解の意味も説明しなさい。(4点)

(2)曲線と接線で囲まれた有限部分の面積を求めなさい。(4点)

(3)その部分のうち、横座標が非負である部分の面積が全体に占める割合を求めなさい。(8点)


解答・解説

第1問 放物線の接線と囲まれた面積

(1)

接点の横座標を \(t\) とすると接線は \(y=2tx-t^2\)。Pを通る条件から \(t^2=625\)。

\[ \boxed{y=50x-625,\quad y=-50x-625} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

接点は \((\pm25,625)\)。底辺の長さは \(50\)、Pから底辺までの高さは \(1250\)。

\[ \boxed{31250} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

左右の対称性を使う。右半分では放物線が接線の上にあり、差は \((x-25)^2\)。したがって \(S=2\int_0^{25}(x-25)^2\,dx\)。

\[ \boxed{\frac{31250}{3}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第2問 絶対値の和と場合分け

(1)

符号が変わる点は \(-25,25\)。各区間でそれぞれの絶対値の中身の符号を調べる。

\[ \boxed{f(x)=\begin{cases}-2x&x<-25\\50&-25\le x\le25\\2x&x>25\end{cases}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

中央の区間では一定で、その外側では端点から離れるほど増加する。

\[ \boxed{\min f=50,\quad -25\le x\le25} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

左右の外側で \(-2x\le 75\)、\(2x\le 75\)。中央の区間はすべて条件を満たす。

\[ \boxed{-\frac{75}{2}\le x\le \frac{75}{2}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第3問 区分求積と和の極限

(1)

\(A_n\) は \(f(x)=\sqrt{25+x}\)、

\[ B_n=\frac1n\sum_{j=1}^n\frac1{25+j/n} \]

は \(g(x)=1/(25+x)\) の右端の値を用いた和。両方とも区間[0,1]で連続なので定積分に収束する。

\[ \boxed{A_n\to\int_0^1f(x)\,dx,\quad B_n\to\int_0^1g(x)\,dx} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

\[ \lim A_n=\int_0^1\sqrt{25+x}\,dx=[\frac23(25+x)^{3/2}]_0^1 \]

。

\[ \boxed{\frac23(26\sqrt{26}-125)} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

\[ \lim B_n=\int_0^1\frac1{25+x}\,dx=[\log(25+x)]_0^1 \]

。

\[ \boxed{\log\frac{26}{25}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第4問 反復試行と条件付き確率

(1)

表が出る2回を選ぶ方法は \(25\) 個の位置から2個選ぶ組合せ。各列の確率は同じ。

\[ \boxed{\frac{75}{8388608}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(2)

余事象はすべて裏である1列。全体からこの確率を引く。

\[ \boxed{\frac{33554431}{33554432}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。

(3)

ちょうど2回表が出る事象は条件の事象に含まれるので、前2問の確率の比をとる。

\[ \boxed{\frac{300}{33554431}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

第5問 1の累乗根と積・距離の和

(1)

単位円を \(25\) 等分する点が解。等比数列の和、または多項式の \(z^{24}\) の係数から解の和が0と分かる。

\[ \boxed{z_j=\cos\frac{2\pi j}{25}+i\sin\frac{2\pi j}{25},\quad\sum z_j=0} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(2)

\(|z_j|=1\) なので

\[ |z_j-1|^2=2-2\operatorname{Re}z_j \]

。前問の和を使う。

\[ \boxed{50} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(3)

\[ z^25-1=(z-1)\prod_{j=1}^{24}(z-z_j) \]

。\(z-1\) で割ると左辺は \(1+z+\cdots+z^{24}\)。多項式の恒等式にz=1を代入する。

\[ \boxed{25} \]

採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。

第6問 重解を使う三次曲線の面積

(1)

\(f'(25)=0\) なので \(l:y=-31250\)。差は \((x-25)^2(x+50)\)。接点の横座標は2重の根となる。

\[ \boxed{(-50,-31250),\quad(25,-31250)} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(2)

区間 \([-50,25]\) では差は非負。

\[ S=\int_{-50}^{25}(x^3-1875x+31250)\,dx \]

。原始関数は

\[ x^4/4-\frac{1875}{2}x^2+31250x \]

。

\[ \boxed{\frac{10546875}{4}} \]

採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。

(3)

非負の横座標の部分は

\[ \int_0^{25}(f(x)+31250)\,dx=\frac{1171875}{4} \]

。全体の面積で割る。

\[ \boxed{\frac19} \]

採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。