お茶の水女子大学 文教育・生活科学などの数学 数学記述模試 第015回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

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問題

第1問 二次関数の頂点・解・不等式(25点)

実数全体で \(f(x)=x^2-10x+20\) を考える。

(1)平方完成して最小値とそれをとる値を求めなさい。(7点)

(2)方程式f(x)=0の解を求めなさい。(7点)

(3)不等式f(x)≤0を解きなさい。(11点)


第2問 停止する試行と期待値の連立(25点)

表の確率が \(1/5\)、裏の確率が \(4/5\) の硬貨を独立に投げ、初めて表が2回連続したところで止める。試行回数をTとする。

(1)2回目と3回目に初めて止まる確率をそれぞれ求めなさい。(7点)

(2)直前が表でない状態と表の状態について、残りの試行回数の期待値を連立して、Tの期待値を求めなさい。期待値が有限であることは用いてよい。(7点)

(3)表が合計2回出ればよい場合の期待値と比較し、差を求めなさい。(11点)


第3問 対数の真数条件と単調性(25点)

\(F(x)=\log_2x+\log_2(x-5)\) を考える。

(1)定義域を求めなさい。(7点)

(2)\(F(x)=\log_2 50\) を解きなさい。(7点)

(3)\(F(x)\le\log_2 50\) を解きなさい。(11点)


第4問 等周条件と三角形の面積(25点)

周の長さが \(30\) の二等辺三角形を考える。等しい2辺の長さをa、底辺の長さをbとする。

(1)底辺をaで表し、三角形が存在するaの範囲を求めなさい。(7点)

(2)面積が最大になる辺の長さと最大面積を求め、最大になる理由を示しなさい。(7点)

(3)面積が最大になる三角形の内接円の半径を求めなさい。(11点)


解答・解説

第1問 二次関数の頂点・解・不等式

(1)

\(f(x)=(x-5)^2-5\)。平方は非負なので頂点で最小になる。

\[ \boxed{\min f=-5,\quad x=5} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

\((x-5)^2=5\) より、平方根の正負を両方とる。

\[ \boxed{x=5\pm\sqrt{5}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

上に開く放物線の値が非正になるのは、2つの零点の間(端点を含む)である。

\[ \boxed{5-\sqrt{5}\le x\le 5+\sqrt{5}} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第2問 停止する試行と期待値の連立

(1)

2回で止まる列は表表、3回で初めて止まる列は裏表表だけ。独立性により確率を掛ける。

\[ \boxed{P(T=2)=\frac{1}{25},\quad P(T=3)=\frac{4}{125}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

\(p=1/5,q=1-p\) とする。2状態の期待値をE、Fとすると \(E=1+qE+pF\)、\(F=1+qE\)。代入して \(p^2E=1+p\)。

\[ \boxed{30} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

1回の表までの平均は \(5\) 回なので合計2回の表までの平均は \(10\) 回。連続という条件を課すと期待値は前問の値となる。

\[ \boxed{E_{\text{合計2回}}=10,\quad\text{差}=20} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第3問 対数の真数条件と単調性

(1)

2つの真数がともに正になる条件の共通範囲をとる。

\[ \boxed{x>5} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

積の対数にまとめると \(x(x-5)=50\)。2つの根のうち真数条件を満たすものを選ぶ。

\[ \boxed{x=10} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

底が1より大きいため、各対数は定義域内で増加する。等号となる点までが解となる。

\[ \boxed{5<x\le10} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第4問 等周条件と三角形の面積

(1)

\(b=30-2a\)。\(b>0\) と三角不等式 \(b<2a\) の両方を満たす必要がある。

\[ \boxed{b=30-2a,\quad \frac{15}{2}<a<15} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

底辺を二等分して高さを求めると \(S^2=15(15-a)^2(2a-15)\)。微分すると \((S^2)'=90(15-a)(10-a)\)。存在範囲で \(a=10\) の前は正、後は負。最大は正三角形のとき。

\[ \boxed{a=b=10,\quad S_{\max}=25\sqrt3} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

半周長は \(15\)。内心から3辺に垂線を下ろして分割すると \(S=15r\)。

\[ \boxed{r=\frac{5}{3}\sqrt{3}} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。