名古屋市立大学 医学部医学科 数学記述模試 第082回
この回のテストポイント
- 第1問:余弦定理・面積・正弦定理
- 第2問:対数の真数条件と単調性
- 第3問:等比数列と奇数番目の項の和
- 第4問:データの変換と分散
- 第5問:三角関数の積分漸化式
- 第6問:1の累乗根と積・距離の和
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。基本事項から標準問題まで、各大問の3小問で段階的に確認します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 余弦定理・面積・正弦定理(17点)
三角形ABCでAB=22、AC=44、角A=60°とする。
(1)BCを求めなさい。(5点)
(2)三角形の面積を求めなさい。(5点)
(3)外接円の半径を求めなさい。(7点)
第2問 対数の真数条件と単調性(17点)
\(F(x)=\log_2x+\log_2(x-22)\) を考える。
(1)定義域を求めなさい。(5点)
(2)\(F(x)=\log_2 968\) を解きなさい。(5点)
(3)\(F(x)\le\log_2 968\) を解きなさい。(7点)
第3問 等比数列と奇数番目の項の和(17点)
初項22、公比2の等比数列をaₙとする。
(1)一般項を求めなさい。(5点)
(2)初項から第n項までの和を求めなさい。(5点)
(3)最初のn個の奇数番目の項の和を求めなさい。(7点)
第4問 データの変換と分散(17点)
5個のデータは \(20,21,22,23,24\) である。分散は偏差の2乗の平均で定義する。各データxをy=2x+3に変換する。
(1)元のデータの平均・分散を求めなさい。(5点)
(2)変換後の平均・分散を求めなさい。(5点)
(3)元のデータと変換後のデータの相関係数を求め、符号の理由を説明しなさい。(7点)
第5問 三角関数の積分漸化式(16点)
とする。\(n\) は0以上の整数である。
(1)部分積分により、次数を2つ下げる漸化式を導きなさい。(4点)
(2)\(I_{44}\) を求めなさい。(4点)
(3)\(I_{45}\) を求めなさい。(8点)
第6問 1の累乗根と積・距離の和(16点)
方程式 \(z^22=1\) の相異なる解を \(z_0,z_1,\ldots,z_{21}\) とし、\(z_0=1\) とする。
(1)解を三角関数で表し、解の和を求めなさい。(4点)
(2)\(\sum_{j=0}^{21}|z_j-1|^2\) を求めなさい。(4点)
(3)\(\prod_{j=1}^{21}(1-z_j)\) を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 余弦定理・面積・正弦定理
(1)
余弦定理で
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
2辺とその間の角から、辺の積と正弦の半分で面積を計算する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
正弦定理で、BCを角Aの正弦の2倍で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 対数の真数条件と単調性
(1)
2つの真数がともに正になる条件の共通範囲をとる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
積の対数にまとめると \(x(x-22)=968\)。2つの根のうち真数条件を満たすものを選ぶ。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
底が1より大きいため、各対数は定義域内で増加する。等号となる点までが解となる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 等比数列と奇数番目の項の和
(1)
初項に公比のn−1乗を掛ける。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
和に公比を掛けて元の和を引くと、中間の項が消える。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
奇数番目の項の列は初項が同じで公比4の等比数列となる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 データの変換と分散
(1)
平均は中央の \(22\)。偏差は −2,−1,0,1,2 なので2乗和を5で割る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
平均は同じ一次式で変換され、各偏差は2倍になる。偏差の2乗の平均は4倍になる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
共分散は元の分散の2倍。標準偏差の積も元の分散の2倍であり、正の傾きの完全な直線関係となる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 三角関数の積分漸化式
(1)
\(n\ge2\) とする。\(\sin^{n-1}x\) と \(\sin x\) に分けて部分積分すると、境界項は0で
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
\(I_0=\pi/2\) から漸化式を \(22\) 回使う。偶数の積と奇数の積を整理すると
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
\(I_1=1\) から漸化式を \(22\) 回使う。\(I_{2m+1}=4^m(m!)^2/(2m+1)!\)。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 1の累乗根と積・距離の和
(1)
単位円を \(22\) 等分する点が解。等比数列の和、または多項式の \(z^{21}\) の係数から解の和が0と分かる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
\(|z_j|=1\) なので
。前問の和を使う。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
。\(z-1\) で割ると左辺は \(1+z+\cdots+z^{21}\)。多項式の恒等式にz=1を代入する。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。