名古屋大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第001回

この回のテストポイント

試験の条件と取り組み方

この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。

大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。応用問題で、場合分け・必要十分条件・証明の記述を重視します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。

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問題

第1問 三次方程式の実数解の個数(25点)

実数 \(a\) に対し、方程式 \(x^3-675x=a\) を考える。

(1)左辺の関数の極大値と極小値を求めなさい。(7点)

(2)異なる3つの実数解をもつための必要十分条件を求め、理由を説明しなさい。(7点)

(3)異なる実数解がちょうど2つとなる場合のパラメータと、そのときの解をすべて求めなさい。(11点)


第2問 反復試行と条件付き確率(25点)

公平な硬貨を15回投げる。表の回数をXとする。

(1)表がちょうど2回出る確率を求めなさい。(7点)

(2)表が少なくとも1回出る確率を求めなさい。(7点)

(3)表が少なくとも1回出たという条件で、ちょうど2回出た確率を求めなさい。(11点)


第3問 重解を使う三次曲線の面積(25点)

曲線 \(y=f(x)=x^3-675x\) の \(x=15\) における接線をlとする。

(1)接線と曲線のすべての交点を求めなさい。重解の意味も説明しなさい。(7点)

(2)曲線と接線で囲まれた有限部分の面積を求めなさい。(7点)

(3)その部分のうち、横座標が非負である部分の面積が全体に占める割合を求めなさい。(11点)


第4問 等周条件と三角形の面積(25点)

周の長さが \(90\) の二等辺三角形を考える。等しい2辺の長さをa、底辺の長さをbとする。

(1)底辺をaで表し、三角形が存在するaの範囲を求めなさい。(7点)

(2)面積が最大になる辺の長さと最大面積を求め、最大になる理由を示しなさい。(7点)

(3)面積が最大になる三角形の内接円の半径を求めなさい。(11点)


解答・解説

第1問 三次方程式の実数解の個数

(1)

\(f'(x)=3(x-15)(x+15)\)。増減は順に増加・減少・増加なので、\(x=-15\) で極大、\(x=15\) で極小となる。

\[ \boxed{\text{極大値 }6750,\quad\text{極小値 }-6750} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

水平線が3つの単調な部分にそれぞれ1回交わる条件は、高さが極小値より大きく極大値より小さいことである。端点では接して重解をもつため除く。

\[ \boxed{-6750<a<6750} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

\(a=6750\) では \(f(x)-a=(x-30)(x+15)^2\)。\(a=-6750\) では \(f(x)-a=(x+30)(x-15)^2\)。

\[ \boxed{a=6750:x=-15,30;\quad a=-6750:x=-30,15} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第2問 反復試行と条件付き確率

(1)

表が出る2回を選ぶ方法は \(15\) 個の位置から2個選ぶ組合せ。各列の確率は同じ。

\[ \boxed{\frac{105}{32768}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

余事象はすべて裏である1列。全体からこの確率を引く。

\[ \boxed{\frac{32767}{32768}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

ちょうど2回表が出る事象は条件の事象に含まれるので、前2問の確率の比をとる。

\[ \boxed{\frac{15}{4681}} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第3問 重解を使う三次曲線の面積

(1)

\(f'(15)=0\) なので \(l:y=-6750\)。差は \((x-15)^2(x+30)\)。接点の横座標は2重の根となる。

\[ \boxed{(-30,-6750),\quad(15,-6750)} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

区間 \([-30,15]\) では差は非負。

\[ S=\int_{-30}^{15}(x^3-675x+6750)\,dx \]

。原始関数は \\(x^4/4-\frac{675}{2}x^2+6750x\\)。

\[ \boxed{\frac{1366875}{4}} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

非負の横座標の部分は

\[ \int_0^{15}(f(x)+6750)\,dx=\frac{151875}{4} \]

。全体の面積で割る。

\[ \boxed{\frac19} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。

第4問 等周条件と三角形の面積

(1)

\(b=90-2a\)。\(b>0\) と三角不等式 \(b<2a\) の両方を満たす必要がある。

\[ \boxed{b=90-2a,\quad \frac{45}{2}<a<45} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(2)

底辺を二等分して高さを求めると \(S^2=45(45-a)^2(2a-45)\)。微分すると \((S^2)'=270(45-a)(30-a)\)。存在範囲で \(a=30\) の前は正、後は負。最大は正三角形のとき。

\[ \boxed{a=b=30,\quad S_{\max}=225\sqrt3} \]

採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。

(3)

半周長は \(45\)。内心から3辺に垂線を下ろして分割すると \(S=45r\)。

\[ \boxed{r=5\sqrt{3}} \]

採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。