明治大学 政治経済学部・統計を含む 数学記述模試 第073回
この回のテストポイント
- 第1問:三次関数の増減・接線・定積分
- 第2問:標本平均と片側検定・必要標本数
- 第3問:剰余定理と三次式の因数分解
- 第4問:円の弦と三角形の面積の最大化
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列・統計的な推測)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 三次関数の増減・接線・定積分(25点)
\(f(x)=x^3-66x^2\) とする。
(1)極大値と極小値を求めなさい。(7点)
(2)\(x=22\) における接線を求めなさい。(7点)
(3)\(\int_0^{66} f(x)\,dx\) を求めなさい。(11点)
第2問 標本平均と片側検定・必要標本数(25点)
ある母集団の母標準偏差は \(22\) で既知とする。独立な \(1936\) 個の標本の平均は \(\bar x=51\) だった。帰無仮説 \(\mu=50\)、対立仮説 \(\mu>50\) を有意水準5%で検定する。標本平均は正規分布で近似でき、標準正規分布の上側5%点は1.645、両側95%区間には1.96を使う。
(1)標本平均の標準偏差と標準化した検定統計量を求めなさい。(7点)
(2)検定の結論を、対立仮説の向きと有意水準を含めて説明しなさい。(7点)
(3)母平均の95%信頼区間の半幅を0.5以下にする最小の標本数を求めなさい。(11点)
第3問 剰余定理と三次式の因数分解(25点)
\(P(x)=x^3+ax+b\) とし、\(P(22)=0\)、\(P(-22)=21296\) とする。
(1)a,bを求めなさい。(7点)
(2)P(x)=0の解をすべて求めなさい。(7点)
(3)P(x)を \(x-44\) で割った余りを求めなさい。(11点)
第4問 円の弦と三角形の面積の最大化(25点)
円 \\(x^2+y^2=484\\) の内部の点 \(Q(11,0)\) を通る直線が、円とA、Bで交わる。
(1)直線が鉛直のとき、2つの交点を求めなさい。(7点)
(2)直線の傾きを実数mとするとき、弦ABの長さを求めなさい。(7点)
(3)鉛直の直線も含め、原点OとA、Bでできる三角形の面積の最大値を求め、等号が成り立つ直線を示しなさい。(11点)
解答・解説
第1問 三次関数の増減・接線・定積分
(1)
\(f\prime(x)=3x(x-44)\)。符号を調べるとx=0で極大、x=44で極小。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
傾きは \(-1452\)、接点のy座標は \(-21296\)。点傾きの式で接線を求める。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
多項式を項別に積分し、上端と下端の値の差をとる。定積分は符号付きの値である。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第2問 標本平均と片側検定・必要標本数
(1)
標本平均の標準偏差は
。\(Z=(51-50)/(1/2)=2\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
対立仮説は平均が大きいという片側。統計量2は上側5%点1.645を超えるため帰無仮説を棄却する。5%水準で母平均が50より大きいと判断する。帰無仮説が誤りである確率が95%という意味ではない。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
半幅は \(1.96\sigma/\sqrt n\)。\(1.96\cdot22/\sqrt n\le0.5\) を解くと \(n\ge(3.92\cdot22)^2\)。標本数は整数なので切り上げる。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第3問 剰余定理と三次式の因数分解
(1)
2つの条件を代入してa,bの連立一次方程式を解く。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
\(P(x)=(x-22)\(x^2+22x-484\)\)。残った二次方程式に解の公式を使う。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
一次式で割った余りは、その一次式の零点での多項式の値に等しい。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第4問 円の弦と三角形の面積の最大化
(1)
\(x=11\) を円の式に代入する。\\(y^2=363\\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
直線は \(mx-y-11m=0\)。原点からの距離をdとすると \(d^2=\frac{484m^2}{4(1+m^2)}\)。弦の半分と距離と半径で直角三角形を作り、\(AB=2\sqrt{484-d^2}\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
直線がQを通るので \(0\le d\le22/2\)。面積の2乗は \(d^2(484-d^2)\)。\(s=d^2\) とおくと \(s(484-s)\) は \(0\le s\le484/4\) で増加する。距離が最大となるのは鉛直の直線。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。