京都産業大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第099回
この回のテストポイント
- 第1問:合同な2円の交点と共通弦
- 第2問:区分求積と和の極限
- 第3問:二次関数の頂点・解・不等式
- 第4問:指数方程式・不等式と置換
- 第5問:内積・角度とベクトルの射影
- 第6問:1の累乗根と積・距離の和
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。基本事項から標準問題まで、各大問の3小問で段階的に確認します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 合同な2円の交点と共通弦(17点)
中心O(0,0)、A(29,0)、半径がともに29の2円を考える。上側の交点をP、下側をQとする。
(1)P,Qの座標を求めなさい。(5点)
(2)共通弦PQの長さを求めなさい。(5点)
(3)三角形OAPの面積を求めなさい。(7点)
第2問 区分求積と和の極限(17点)
正の整数nについて、
、
とする。
(1)両方の和を、幅1/nの分割に対応する区分求積の形で説明しなさい。(5点)
(2)Aの数列の極限を求めなさい。(5点)
(3)Bの数列の極限を求めなさい。(7点)
第3問 二次関数の頂点・解・不等式(17点)
実数全体で \(f(x)=x^2-58x+812\) を考える。
(1)平方完成して最小値とそれをとる値を求めなさい。(5点)
(2)方程式f(x)=0の解を求めなさい。(5点)
(3)不等式f(x)≤0を解きなさい。(7点)
第4問 指数方程式・不等式と置換(17点)
\(F(x)=4^x-30\cdot2^x+29\) とする。
(1)F(x)=0を解きなさい。(5点)
(2)F(x)≤0を解きなさい。(5点)
(3)F(x)の最小値と、その値をとるxを求めなさい。(7点)
第5問 内積・角度とベクトルの射影(16点)
とする。
(1)内積と、それぞれの大きさを求めなさい。(4点)
(2)2つのベクトルのなす角の余弦を求めなさい。(4点)
(3)実数tに対し、|a−tb|²の最小値とそのときのtを求めなさい。(8点)
第6問 1の累乗根と積・距離の和(16点)
方程式 \(z^29=1\) の相異なる解を \(z_0,z_1,\ldots,z_{28}\) とし、\(z_0=1\) とする。
(1)解を三角関数で表し、解の和を求めなさい。(4点)
(2)\(\sum_{j=0}^{28}|z_j-1|^2\) を求めなさい。(4点)
(3)\(\prod_{j=1}^{28}(1-z_j)\) を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 合同な2円の交点と共通弦
(1)
PもQもOとAから等距離なので、OAの垂直二等分線上にある。横座標は \(\frac{29}{2}\)。直角三角形で三平方の定理を使って高さを求める。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
PQは縦の線分なのでy座標の差をとる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
底辺OAと高さPのy座標を掛けて2で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 区分求積と和の極限
(1)
\(A_n\) は \(f(x)=\sqrt{29+x}\)、
は \(g(x)=1/(29+x)\) の右端の値を用いた和。両方とも区間[0,1]で連続なので定積分に収束する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 二次関数の頂点・解・不等式
(1)
\(f(x)=(x-29)^2-29\)。平方は非負なので頂点で最小になる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\((x-29)^2=29\) より、平方根の正負を両方とる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
上に開く放物線の値が非正になるのは、2つの零点の間(端点を含む)である。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 指数方程式・不等式と置換
(1)
\(u=2^x>0\) とすると \(u^2-30u+29=(u-1)(u-29)\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
置換後の二次式が非正なのは2つの根の間。指数関数の単調性でxの範囲へ戻す。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
平方完成する。頂点のuは正なので元の指数関数でその値を実現できる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 内積・角度とベクトルの射影
(1)
対応する成分の積の和が内積。大きさは成分の2乗和の平方根。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
内積を2つのベクトルの大きさの積で割る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
。平方完成して頂点を求める。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 1の累乗根と積・距離の和
(1)
単位円を \(29\) 等分する点が解。等比数列の和、または多項式の \(z^{28}\) の係数から解の和が0と分かる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
\(|z_j|=1\) なので
。前問の和を使う。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
。\(z-1\) で割ると左辺は \(1+z+\cdots+z^{28}\)。多項式の恒等式にz=1を代入する。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。