京都大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第073回
この回のテストポイント
- 第1問:空間の垂線と四面体
- 第2問:絶対値を含む面積の最適化
- 第3問:抽出方法と条件付き確率
- 第4問:定義域のある二次関数とパラメータ
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。応用問題で、場合分け・必要十分条件・証明の記述を重視します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 空間の垂線と四面体(25点)
空間で
を考える。
(1)平面ABC上の点の座標が満たす方程式を求めなさい。(7点)
(2)Oから平面ABCに下ろした垂線の足Hと距離OHを求めなさい。(7点)
(3)四面体OABCの体積を2通りに表し、三角形ABCの面積を求めなさい。(11点)
第2問 絶対値を含む面積の最適化(25点)
\(0\le a\le14\) とする。\(0\le x\le14\) で、曲線 \\(y=x^2\\) と直線 \(y=ax\) の間の面積をS(a)とする。
(1)交点で区間を分け、面積をaの式で表しなさい。(7点)
(2)面積が最小になるaを求め、端点との比較を含めて説明しなさい。(7点)
(3)面積の最小値を求めなさい。(11点)
第3問 抽出方法と条件付き確率(25点)
袋に赤玉 \(14\) 個、青玉 \(28\) 個が入っている。すべての玉は同様に確からしく選ばれる。
(1)戻さずに2個取り出すとき、両方が赤玉である確率を求めなさい。(7点)
(2)戻さずに2個取り出し、少なくとも1個は赤玉だったと分かった。両方が赤玉である条件付き確率を求めなさい。(7点)
(3)今度は1個目を戻してから2個目を取り出す。同じ条件付き確率を求め、前問の値と比較しなさい。(11点)
第4問 定義域のある二次関数とパラメータ(25点)
\(0\le x\le 28\) で \(f_t(x)=x^2-2tx+196\) とする。\(t\) は実数である。
(1)最小値を、パラメータの範囲で場合分けして求めなさい。(7点)
(2)定義域内のすべての値で関数値が非負になる条件を求めなさい。(7点)
(3)方程式 \(f_t(x)=0\) が定義域内に異なる2つの解をもつ条件を求めなさい。(11点)
解答・解説
第1問 空間の垂線と四面体
(1)
平面の方程式を \(ux+vy+wz=c\) とおき、3点を代入する。係数は共通倍してよい。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
法線ベクトルは \((6,3,2)\) なので \(H=s(6,3,2)\)。平面の式への代入で \(49s=84\)。距離は \(7s\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
底面OABの面積は \(196\)、Cからこの底面までの高さは \(42\) なので体積は \(2744\)。一方、ABCを底面とすると \(V=S_{ABC}\cdot OH/3\)。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第2問 絶対値を含む面積の最適化
(1)
差は \(x(a-x)\)。\(0\le x\le a\) では直線が上、\(a\le x\le14\) では曲線が上。
。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
\(S'(a)=a^2-98\)。定義域内で \(a=14/\sqrt2\) の前は減少、後は増加する。よって両端よりも小さい。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
前問の値を面積の式に代入し、根号を整理して分母を有理化する。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第3問 抽出方法と条件付き確率
(1)
最初の赤の確率は1/3、2個目は \((14-1)/(42-1)\)。順序を区別しない組合せによる数え方でも一致する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
少なくとも1個が赤という確率は \(1-\frac{28(28-1)}{42(42-1)}\)。両方が赤という確率をこれで割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
復元抽出では各回の赤の確率が1/3で独立。両方赤は1/9、少なくとも1個赤は5/9。比較には \(5(14-1)<70-1\) を用いる。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第4問 定義域のある二次関数とパラメータ
(1)
平方完成すると \(f_t(x)=(x-t)^2+196-t^2\)。頂点が区間の左側・内部・右側にある場合に分ける。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
前問の最小値を0以上にする。内部の場合は \(-14\le t\le 14\) だが \(t>0\) との共通範囲をとる。右側の場合は条件を満たさない。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
判別式より \(t>14\) または \(t<-14\)。解の積が正で、区間が非負なので \(t>14\) が必要。頂点が区間内にあり、\(f_t(0)>0\)、\(f_t(28)\ge0\) なら2解とも区間内。右端での値は \(980-56t\)。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。