関西学院大学 文系・数学IIまで 数学記述模試 第068回
この回のテストポイント
- 第1問:直角三角形の三角比と内接円
- 第2問:等周条件と三角形の面積
- 第3問:固定点を引く漸化式と重み付きの和
- 第4問:抽出方法と条件付き確率
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 直角三角形の三角比と内接円(25点)
直角三角形ABCで角Aが直角、AB=11、AC=22とする。
(1)斜辺BCと角Bの余弦を求めなさい。(7点)
(2)AからBCに下ろした高さを求めなさい。(7点)
(3)内接円の半径を求めなさい。(11点)
第2問 等周条件と三角形の面積(25点)
周の長さが \(66\) の二等辺三角形を考える。等しい2辺の長さをa、底辺の長さをbとする。
(1)底辺をaで表し、三角形が存在するaの範囲を求めなさい。(7点)
(2)面積が最大になる辺の長さと最大面積を求め、最大になる理由を示しなさい。(7点)
(3)面積が最大になる三角形の内接円の半径を求めなさい。(11点)
第3問 固定点を引く漸化式と重み付きの和(25点)
\(a_1=11,\ a_{n+1}=2a_n+11\) で定まる数列を考える。
(1)適当な定数を加えて等比数列を作り、一般項を求めなさい。(7点)
(2)初項から第n項までの和を求めなさい。(7点)
(3)\(\sum_{j=1}^n a_j/2^j\) を求めなさい。(11点)
第4問 抽出方法と条件付き確率(25点)
袋に赤玉 \(11\) 個、青玉 \(22\) 個が入っている。すべての玉は同様に確からしく選ばれる。
(1)戻さずに2個取り出すとき、両方が赤玉である確率を求めなさい。(7点)
(2)戻さずに2個取り出し、少なくとも1個は赤玉だったと分かった。両方が赤玉である条件付き確率を求めなさい。(7点)
(3)今度は1個目を戻してから2個目を取り出す。同じ条件付き確率を求め、前問の値と比較しなさい。(11点)
解答・解説
第1問 直角三角形の三角比と内接円
(1)
三平方の定理で斜辺を求め、角Bの隣辺ABを斜辺で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
面積は \(121\)。底辺をBCとして面積の等式を立てる。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
内心と各頂点を結ぶと、面積は内接円の半径と半周長の積になる。分母を有理化する。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第2問 等周条件と三角形の面積
(1)
\(b=66-2a\)。\(b>0\) と三角不等式 \(b<2a\) の両方を満たす必要がある。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
底辺を二等分して高さを求めると \(S^2=33(33-a)^2(2a-33)\)。微分すると \((S^2)'=198(33-a)(22-a)\)。存在範囲で \(a=22\) の前は正、後は負。最大は正三角形のとき。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
半周長は \(33\)。内心から3辺に垂線を下ろして分割すると \(S=33r\)。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第3問 固定点を引く漸化式と重み付きの和
(1)
\(a_{n+1}+11=2(a_n+11)\) なので \(a_n+11=22\cdot2^{n-1}\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
一般項を代入し、\(\sum_{j=1}^n2^j=2^{n+1}-2\) を使う。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
\(a_j/2^j=11(1-2^{-j})\)。\(\sum_{j=1}^n2^{-j}=1-2^{-n}\) を差し引く。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。
第4問 抽出方法と条件付き確率
(1)
最初の赤の確率は1/3、2個目は \((11-1)/(33-1)\)。順序を区別しない組合せによる数え方でも一致する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(2)
少なくとも1個が赤という確率は \(1-\frac{22(22-1)}{33(33-1)}\)。両方が赤という確率をこれで割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
(3)
復元抽出では各回の赤の確率が1/3で独立。両方赤は1/9、少なくとも1個赤は5/9。比較には \(5(11-1)<55-1\) を用いる。
採点の目安:考え方と立式に5点、結論と条件の確認に6点。