甲南大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第087回
この回のテストポイント
- 第1問:等差数列の一般項・和・境界
- 第2問:三次関数の増減・接線・定積分
- 第3問:区分求積と和の極限
- 第4問:非復元抽出の組合せと期待値
- 第5問:双曲線の接線と不変な面積
- 第6問:直角三角形の三角比と内接円
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。基本事項から標準問題まで、各大問の3小問で段階的に確認します。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 等差数列の一般項・和・境界(17点)
初項19、公差2の等差数列をaₙとする。
(1)一般項を求めなさい。(5点)
(2)初項から第n項までの和を求めなさい。(5点)
(3)\(a_n\ge 57\) となる最小の正の整数nを求めなさい。(7点)
第2問 三次関数の増減・接線・定積分(17点)
\(f(x)=x^3-57x^2\) とする。
(1)極大値と極小値を求めなさい。(5点)
(2)\(x=19\) における接線を求めなさい。(5点)
(3)\(\int_0^{57} f(x)\,dx\) を求めなさい。(7点)
第3問 区分求積と和の極限(17点)
正の整数nについて、
、
とする。
(1)両方の和を、幅1/nの分割に対応する区分求積の形で説明しなさい。(5点)
(2)Aの数列の極限を求めなさい。(5点)
(3)Bの数列の極限を求めなさい。(7点)
第4問 非復元抽出の組合せと期待値(17点)
袋に赤玉38個、青玉19個がある。玉を戻さず順に3個取り出す。赤玉の数をXとする。
(1)赤2個、青1個となる確率を求めなさい。(5点)
(2)赤玉の個数Xの期待値を求めなさい。(5点)
(3)赤2個、青1個だったという条件で、最初の玉が赤だった確率を求めなさい。(7点)
第5問 双曲線の接線と不変な面積(16点)
第1象限の双曲線 \\(xy=361\\) 上の点 \(P(t,361/t)\)、\(t>0\) を考える。
(1)接線の方程式と2つの軸との交点を求めなさい。(4点)
(2)接線と2つの座標軸でできる三角形の面積を求め、接点によらないことを説明しなさい。(4点)
(3)2つの正の切片の和の最小値と、そのときの接点を求めなさい。(8点)
第6問 直角三角形の三角比と内接円(16点)
直角三角形ABCで角Aが直角、AB=19、AC=38とする。
(1)斜辺BCと角Bの余弦を求めなさい。(4点)
(2)AからBCに下ろした高さを求めなさい。(4点)
(3)内接円の半径を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 等差数列の一般項・和・境界
(1)
初項に公差のn−1倍を加える。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
初項と末項の平均に項数を掛ける。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
一般項を代入してnの不等式を解き、最小の整数を選ぶ。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 三次関数の増減・接線・定積分
(1)
\(f\prime(x)=3x(x-38)\)。符号を調べるとx=0で極大、x=38で極小。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
傾きは \(-1083\)、接点のy座標は \(-13718\)。点傾きの式で接線を求める。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
多項式を項別に積分し、上端と下端の値の差をとる。定積分は符号付きの値である。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 区分求積と和の極限
(1)
\(A_n\) は \(f(x)=\sqrt{19+x}\)、
は \(g(x)=1/(19+x)\) の右端の値を用いた和。両方とも区間[0,1]で連続なので定積分に収束する。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 非復元抽出の組合せと期待値
(1)
色ごとに玉を選ぶ組合せの積を、全体から3個選ぶ組合せで割る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
各回が赤である指示変数の和で表す。各回の周辺確率は2/3で、期待値の加法性を使う。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
条件の下で青玉の位置は3通りが等確率。最初が赤なのは残りの2通り。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 双曲線の接線と不変な面積
(1)
\(y=361/x\) を微分して傾きを求める。接線は \(y-361/t=-361(x-t)/t^2\)。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
切片は \(2t\) と \(722/t\)。その積が \(1444\) で一定なので、面積も一定となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
相加相乗平均より \(2t+722/t\ge76\)。等号は \(t=19\) のとき。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 直角三角形の三角比と内接円
(1)
三平方の定理で斜辺を求め、角Bの隣辺ABを斜辺で割る。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
面積は \(361\)。底辺をBCとして面積の等式を立てる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
内心と各頂点を結ぶと、面積は内接円の半径と半周長の積になる。分母を有理化する。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。