神戸大学 理系・数学IIIを含む 数学記述模試 第089回
この回のテストポイント
- 第1問:三角関数の積分漸化式
- 第2問:集合の包含と人数の計算
- 第3問:絶対値を含む面積の最適化
- 第4問:複素数の回転と正三角形
- 第5問:定義域のある二次関数とパラメータ
- 第6問:円と直線の交点数・弦の長さ
試験の条件と取り組み方
この模試の演習範囲は数学I(全範囲)/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学II(全範囲)/数学B(数列)/数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)/数学III(全範囲)です。問題・解答は独自に作成したものです。途中式、場合分け、証明の根拠も書きなさい。
大学公式の入試情報・公開問題を参照した対策用のオリジナル模試です。標準計算と、条件整理・図形の立式・記述の応用を組み合わせます。演習範囲・時間・大問数・満点・小問配点は本模試の設計です。実際の入試の時間・配点・出題形式を再現したものではありません。資料確認日:2026-10-04。出願時の試験条件は大学の最新募集要項で確認してください。
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問題
第1問 三角関数の積分漸化式(17点)
とする。\(n\) は0以上の整数である。
(1)部分積分により、次数を2つ下げる漸化式を導きなさい。(5点)
(2)\(I_{50}\) を求めなさい。(5点)
(3)\(I_{51}\) を求めなさい。(7点)
第2問 集合の包含と人数の計算(17点)
125人のクラスで、集合Aの人数は75人、集合Bは50人、両方に属する人数は25人とする。
(1)少なくとも一方に属する人数を求めなさい。(5点)
(2)どちらにも属さない人数を求めなさい。(5点)
(3)一方だけに属する人数を求めなさい。(7点)
第3問 絶対値を含む面積の最適化(17点)
\(0\le a\le25\) とする。\(0\le x\le25\) で、曲線 \\(y=x^2\\) と直線 \(y=ax\) の間の面積をS(a)とする。
(1)交点で区間を分け、面積をaの式で表しなさい。(5点)
(2)面積が最小になるaを求め、端点との比較を含めて説明しなさい。(5点)
(3)面積の最小値を求めなさい。(7点)
第4問 複素数の回転と正三角形(17点)
複素数平面で \(A=25,B=25i\) とする。ABを1辺とする正三角形の第3頂点をCとする。
(1)2つの可能な第3頂点を複素数で求めなさい。(5点)
(2)正三角形の面積を求めなさい。(5点)
(3)それぞれの外心の複素数と、共通の外接円の半径を求めなさい。(7点)
第5問 定義域のある二次関数とパラメータ(16点)
\(0\le x\le 50\) で \(f_t(x)=x^2-2tx+625\) とする。\(t\) は実数である。
(1)最小値を、パラメータの範囲で場合分けして求めなさい。(4点)
(2)定義域内のすべての値で関数値が非負になる条件を求めなさい。(4点)
(3)方程式 \(f_t(x)=0\) が定義域内に異なる2つの解をもつ条件を求めなさい。(8点)
第6問 円と直線の交点数・弦の長さ(16点)
円 \\(x^2+y^2=625\\) と直線 \(y=x+a\) を考える。
(1)共有点をもつaの範囲を求めなさい。(4点)
(2)接するときのaと接点を求めなさい。(4点)
(3)2交点を結ぶ弦の長さをaで表し、最大値を求めなさい。(8点)
解答・解説
第1問 三角関数の積分漸化式
(1)
\(n\ge2\) とする。\(\sin^{n-1}x\) と \(\sin x\) に分けて部分積分すると、境界項は0で
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\(I_0=\pi/2\) から漸化式を \(25\) 回使う。偶数の積と奇数の積を整理すると
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
\(I_1=1\) から漸化式を \(25\) 回使う。\(I_{2m+1}=4^m(m!)^2/(2m+1)!\)。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第2問 集合の包含と人数の計算
(1)
AとBの人数の和では共通部分を2回数えるため1回分引く。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
全体から和集合の人数を引く。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
和集合から共通部分を引く。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第3問 絶対値を含む面積の最適化
(1)
差は \(x(a-x)\)。\(0\le x\le a\) では直線が上、\(a\le x\le25\) では曲線が上。
。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\(S'(a)=a^2-\frac{625}{2}\)。定義域内で \(a=25/\sqrt2\) の前は減少、後は増加する。よって両端よりも小さい。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
前問の値を面積の式に代入し、根号を整理して分母を有理化する。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第4問 複素数の回転と正三角形
(1)
。整理すると \(C=(A+B)/2\pm i\sqrt3(B-A)/2\)。両符号が2つの側を表す。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(2)
\(|B-A|=25\sqrt2\)。正三角形の面積は辺の2乗の \(\sqrt3/4\) 倍。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に3点。
(3)
正三角形の外心は重心とも一致するので \((A+B+C)/3\)。半径は辺の長さを \(\sqrt3\) で割る。
採点の目安:考え方と立式に3点、結論と条件の確認に4点。
第5問 定義域のある二次関数とパラメータ
(1)
平方完成すると \(f_t(x)=(x-t)^2+625-t^2\)。頂点が区間の左側・内部・右側にある場合に分ける。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
前問の最小値を0以上にする。内部の場合は \(-25\le t\le 25\) だが \(t>0\) との共通範囲をとる。右側の場合は条件を満たさない。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
判別式より \(t>25\) または \(t<-25\)。解の積が正で、区間が非負なので \(t>25\) が必要。頂点が区間内にあり、\(f_t(0)>0\)、\(f_t(50)\ge0\) なら2解とも区間内。右端での値は \(3125-100t\)。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。
第6問 円と直線の交点数・弦の長さ
(1)
代入すると \\(2x^2+2ax+a^2-625=0\\)。判別式を0以上にする。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(2)
判別式が0のときx=−a/2、y=a/2となる。
採点の目安:考え方と立式に2点、結論と条件の確認に2点。
(3)
原点から直線までの距離は|a|/√2。弦の中点までの距離と半径で直角三角形を作る。
採点の目安:考え方と立式に4点、結論と条件の確認に4点。